「ココロコネクト(TVアニメ動画)」

総合得点
88.3
感想・評価
4672
棚に入れた
22221
ランキング
117
★★★★☆ 3.9 (4672)
物語
4.1
作画
3.9
声優
4.0
音楽
3.7
キャラ
4.0

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ネタバレ

K-KHMM さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ある日、自分や友達の「心」が意図せず伝わってしまったら、あなたは友達でいれますか?

想像以上に面白い!!
これはもっと評価されていい作品!!
5人の友情に笑いアリ!悲しみアリ!憧れアリ!!

■概要{netabare} [ジャンル:青春] [ターゲット:⒑代後半] [時間:全17話]
<あらすじ>
文化研究部の仲間5人は「ふんせんかずら」という謎の存在の実験によって
人格入替:欲望解放:幼児退行:感情伝導という超常現象を体験する事になる。
その実験によって文研部5人は混乱しながらも悩みを理解し解決していく為、傷つけあい、成長していく。{/netabare}
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主役5人の内4人は
「うん。うん。」「あー、つらいよねー。」とうなずきながら視聴できる程
心や感情というのがリアルに感じる事が出来、登場人物に感情移入をしまくりでした。

<太一:自己犠牲>{netabare}
他人がダメージを負って苦しんでいるのを見ていられず、
他人が嫌な思いをするならば自分が代わりに背負えばいいと思っている。{/netabare}
<伊織:自己消失>{netabare}
複雑な家庭環境から、自分の性格を相手の望む自分を演じるようになり、自分というものを見失ってしまった。{/netabare}
<稲葉:人間不信>{netabare}
この世界の誰も信用していない。自分に好意を向けてくれている文研部を信用できない自分を激しく嫌っている。{/netabare}
<唯:男性恐怖>{netabare}
中学の時に男性に襲われかけた事から男性恐怖におちいる。{/netabare}
<青木:???>{netabare}
楽しければOKをモットーにする普通の男子なので、悩みはあまり無し??安定君{/netabare}

この5人が「ふうせんかずら」による数々の超常現象によって
心理描写をドンドンと出していき、本音をさらけだし傷つけあう姿は
目が痛いや耳も痛いや胸も痛い・・・

リアルに感じすぎて疲れましたが・・・
5人の友情は本当に憧れてしまう程、素晴らしい!!

今、1人で何かを抱えこんで悩んでいる方、
友達関係に悩んでいる方、にはオススメです!!
案外、他人からしたらどうでもいい事だったりしますからね。

本音を出す事の重要性
他人を受け入れてあげる事の重要性を教えてくれる作品です。

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ここからは、より詳しく感想、魅力、批評、関係無い事などについてダラダラと書いています。長いのでスルー可

■個人的感想

「不満点について」{netabare}
・ふうせんかずら
良くも悪くも都合が良すぎる。
この存在によってテンポよく展開されるのですが
悩みを打ち明けて成長していく物語には合わないでしょう。
重要な悩みが、無理矢理引き出されるので、安っぽく感じてしまう。
また最後まで何がしたいのかがわからないのもマイナスポイント

・5人の描写
頻繁に起こる超常現象における耐性が何故あるのか?
何故あそこまであの文研部に固執したのか?
他の友達、家族との関係は?普段の生活は?
悩みを理解し解決が早くないか?
これらの?についての描写が不足しています。
自分は勝手に脳内補正をしましたが、疑問に思う方は多いかな。

・物語の構成
個人的には
超常現象発生→悩みがわかる→悩み理解→解決の1パターンな展開ではなく
序盤で5人の関係、他との関係や
悩みの伏線などの描写をじっくり描きつつ、
超常現象により少しずつ関係が壊れていき
終盤で一気にモヤモヤが爆発して収束すれば文句無しでした。


と不満点は多少あったものの
キャラに感情移入が異常な程できたので
あまり気にせず見る事ができました。{/netabare}

「キャラクター」{netabare}
太一、伊織、稲葉の3人はかなり感情移入しましたね。
セリフも痛い程伝わってきました。

<太一:自己犠牲>
太一が稲葉に厳しいセリフを言われるシーンは「うん。似た事、言われた事ある。ある。」と共感しました。
優しさは相手の為に行っていると思い、感謝されないと不満に思っていた時期もあったのですが
案外、優しさって自分の為に行っている自己満足の事だと言う事を改めて実感しましたね。

<稲葉:人間不信>
序盤は偉そうでイラつくキャラだと思いましたが、悩みがわかり
稲葉が他人との関係に悩む姿や自己嫌悪していく姿や、「あーわかる。わかる。」と共感しました。
そしてデレ稲葉は可愛いすぎです!!見ていて恥ずかしくなりますね//

<唯:男性恐怖>
唯に似た体験の知り合いがいる事から感情移入。悩みが打ち上げられるまではドキドキでしたね。
本当に襲われそうなだけで良かったですよ。アニメなのに超怖かったです。

<伊織:自己消失>
最初は明るさがフリすぎて怖かったですが、現実味が感じられ良かったです。リアルでも無駄に明るい人はこういう人が多いですからね。
終盤、壊れていく姿に最初はイラつきながらも、よくよく思えば「自分もそういう所あるなー」と共感しましたし
一番、悩みがじっくり描かれた事もあって伊織が自分を受け入れる瞬間は非常に心にくるものがありました。
汚い今の自分も受け入れるしかないのですよねー。という事を改めて実感させてもらいました。{/netabare}

「考えた事について」{netabare}
レビューのタイトルで
<ある日、自分や友達の心(悩み・本音・過去etc)が意図せず伝わってしまったら、あなたは友達でいれますか?>
と書きましたが、自分の答えはNOです。友達ではいられないですね。

当然、誰でも良い心と悪い心はあるもので、それが意図せず伝わるのは耐えられないですね。
友達の心が伝わったとしたら、受け止められるし、理解も自己犠牲で出来ると思うのですが、
自分の心が伝わるのは絶対に駄目。特に感情伝導だけは絶対に耐えられない。家族でも耐えられない。
伊織と同じで、とても怖くて近づけないですし、自己嫌悪モードに陥るでしょうね。

だったら今の自分の関係は、嘘の関係か?と不安になったが嘘もまた真という事で自己完結。{/netabare}

投稿 : 2014/11/27
閲覧 : 339
サンキュー:

7

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