たまきや さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
日本アニメ製ビデオドラッグだ
新宿バルト9の大きなスクリーンで視聴。
この映画は日本アニメ製ビデオドラッグだ。
おっぱいが大きな金髪ツインテ電子の妖精釘宮ロリっ娘が、板野サーカスなミサイルの間を、またがり型コクピットの上でお尻を突き出しながらギミック感満載のロボットを操縦し、マイクロミサイルをバリバリ撃ち返す映像はひたすら爽快でめちゃくちゃ気持ちが良い。
はっきり言う。この一文に含まれるキーワードのどれか一つにでも眉をしかめてしまう人はご遠慮頂こう。ヒロインのおっぱいは揺れまくるしお尻アングルは多すぎるし、ティッシュティッシュコケティッシュシュッシュッシュないやらしい映像がてんこ盛りだ。そういう部分を日本アニメの恥部、唾棄すべきものと考える人は観るべきじゃない。
けれども、これらのキーワードにえも言われぬ胸の高まりを感じた人なら絶対観たほうがいい。最高の楽園が待っている。
なにせこの映画、その最高に気持ちいい映像と音を邪魔する「物語がない」。おっと、ケチをつけているわけでは断じてない。一度観ただけでは理解できないような複雑な世界観も、思わせぶりなくせに結局明かされない複線も、脚本家や監督の押しつけがましい説教もまったくない。観客に余計な疑問や違和感、反論を抱かせないシンプルな物語だからこそ、映像や音楽、キャラクターといった非言語的な部分で右脳を愛撫してくるのだ。
小賢しく考えれば、やれ物語に深みがないだやれメッセージ性がないだと一端の評論家気取りのことをつい言いたくもなる。世界観にしたって、キャラクターにしたって、映像にしたって、どこかで観たことがあるものばかり。なかんずく釘宮ロリなんて手垢まみれ精液まみれだ。
でも、それがいいのだ。
物語も映像も音楽もキャラクターも声優も、とにかくすべてが気持ちいい。
この映画は萌え豚とキモオタと俺のためのドラッグだ。