kids さんの感想・評価

3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

揺れる正義と揺るがぬ信念

漫画原作の超能力バトルものです。なので単純にバトルを楽しむのが一番かなって思いました。

★ストーリーについて
法律で裁くことができない人たちを、超能力を持つコードブレイカーと呼ばれる人たちが消していくというのが基本的な設定です。そしてある日、大神零がその仕事でヤクザ達を燃やし尽くしているところを、ヒロインの桜小路桜が見かけるところから話が始まります。

全体として目に止まったのは、正義を半ば盲目的に掲げる桜が、現実との狭間で揺れているのに対し、コードブレイカーたちはそれぞれ自分の掲げる信念を持ち、それをしっかり噛み締めているところでした。{netabare}特に零の「悪には悪を」と言って自らのしていることを悪だと主張しているシーンや、終盤メインとなる人見の他のコードブレイカーたちを想う姿が、ブレないコードブレイカーの有り様を象徴していたと思います。{/netabare}

どの登場人物も掲げているものは異なるのに、しかもそれは対立してもおかしくないものなのに、そのどれもが間違っているとは言い難いのではと思いました。それがキャラをより魅力的にしているのかもしれません。

★最後に
肝心のバトルについて書いていませんが、いかにも少年漫画らしい、能力全開の迫力満点のシーンが楽しめます。そこまで重たくもないので、ちょっと気が向いたら試聴するのも良いのではと思います。