「夜桜四重奏-ヨザクラカルテット(TVアニメ動画)」

総合得点
62.5
感想・評価
373
棚に入れた
2699
ランキング
4749
★★★★☆ 3.4 (373)
物語
3.3
作画
3.4
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.5

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

地域密着型妖怪バトル

 原作は未読。
 いわゆる妖怪バトルもので、この手のジャンルは学園ものとリンクしている作品はよく
あるが、地域密着型というのが独特で面白い。なんか往年の商店街全体が舞台になったホーム
ドラマっぽいテイストがあるんだよねえ。
 主人公の槍桜 ヒメも町長という役職に就いているが、ヒメとその周辺の面々はあまり
役所っぽい感じがせず、むしろ漂うのは町内会的雰囲気で、より地域密着感を感じる。
 個人的には「比泉生活相談事務所」の、特に五十音 ことはや七海 アオ辺りの日常会話が
あまりにも普通っぽいのが好き。
 この会話をしているのが妖怪だったり、半妖だったりするわけだが、「桜新町」という町が
妖怪も普通でいられる町ということで、彼らにとって愛すべき町であることがよく判る。
 逆に妖怪への差別問題にも触れることで、「桜新町」という場所が他にはない得難い場所で
あることもうまいこと描かれている。

 展開的にはヒメ達と比泉 円神達との戦いを中心に描かれるが、円神側の方が強そうで、個の
戦いだとそれが顕著。
 敵の方が強いというのはバトルものにはよくあるパターンだが、それに対抗する手段として、
この作品は皆が協力して事に当たるという部分が特に強調されているように思える。
 これは直接バトルに参加するキャラ以外に、バックアップに回るようなキャラも含めての
もので、皆で町を守ろうという展開は地域密着型の真骨頂といった印象。

 その一方でヒメ自体は中盤までは自分で全てを背負おうという意識が強く、皆の協力も
「自分が不甲斐ないから」と捉えているようで、見ていて痛々しく映る。
 まあ、町長が女子校生という回りからすれば頼りなさげに映るのは本人もよく判っている
だろうし、先代との比較なども考えてしまうみたいで、かなり背伸びをしていたんだろうね。
 終盤において皆の協力というものを素直に受け入れられるようになってから龍槍の力も開花
したようで、この作品における本当の強さとは皆の協力によるものといった感じで、ここでも
協力体制の重要さが描かれているみたい。

 テレビ放映時は館林 水奈、火奈のような印象に残るキャラ設定やデザインながら、ただ
出てきただけみたいなキャラがいて、ちょっと気になっていたが、調べてみるとこの作品の
ストーリーは原作から再構成したみたいで、おそらく1クール作品に合わせて、ヒメ達と
円神達とのバトル展開、及びそこに関わるキャラに描写を絞ったのかな。
 それだけに1クールできちんと締まっている印象はあるが、前述の水奈、火奈や、岸 桃華、
じゅりなんかのバックボーンや、彼らが関わるストーリー展開も観たかったかも。

 個人的にミリオタの気があるため、ことはのドイツ軍オタクっぷりは結構好きでした。

投稿 : 2015/01/11
閲覧 : 262
サンキュー:

2

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