たんぽぽの花 さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態：観終わった
感情を持つ機械
作品は機械に感情を持ったロボットが人間を間引きし、より良い世界にしようとする世界とそれに対抗する。十一と言う組織がレジスタンスとし戦うお話です。作品はＣＧが多く最初だけ見ると少し引いてしまいますが、内容は濃い物だと私は思います。お勧め度は★３です。
登場人物の掘り下げたストリーや機械側の物語もしっかりしていて、短編的にするには少し欲しい感じもしました。またレジスタンスの使う武器などは機械的な物でもなく、曰く付きな武器が多いのだがその説明的な物が無いので、見る人が見るとご都合主義アニメに視えるかもしれません。
うんちく～～～
作品にとってうんちくを語るなら、機械でしょうか？
そもそも人間が機械と道具を分け始めて機械はそれ自体では部品としか言えない物が多い、ただし今日人間社会に機械無しで生きていける民族はほとんど皆無を思われる。これは人間だけが持つ機械使用症候群とでも言えるのではないでしょうか？もちろん機械がまったくない時代に人は生存していましたが、その時代に戻る事は今の人間の滅亡と言ってもおかしくは無いと思います。まず、自分の３６０度＋空間的認識範囲で機械が無い人はいませんね？このコメントを読んでる貴方はすでにＰＣと言う物を持ち機械に接しているから、、じゃ作品の中の世界では機械に頼らない戦闘だけだったとも言えない。機械を否定するが、機械を使う矛盾ですね。ただしこの矛盾こそが人間だけにある物とも言えます。１０÷３＝？コンピューターでは３．３３３３３・・・・・ですが、人間はそこは気持ちで割り切れる。感情があるから人間は機械をちゃんと使う事が出来るのだと改めて思います。
うんちく～～～２
機械が万全で無いのは解かっているはずだが、人は向上心で進化させようとする。それが一番怖い結果を生むとしても、どこの基地だったかは、忘れましたが、核ミサイル発射の確認レーダーが故障、実際に反撃システムが作動し、あわや機械の誤作動で全面核戦争になる寸前の所までいった話が有ります。反撃システムはＯＮ／ＯＦＦはヒューマンズシステム、人がＯＮにしなければ、作動しないと言う装置だったそうで、その責任者はＯＮにしなかった事で責任を取らされ、階級を落ちしたそうです。これも彼の行動は勇気のある行動だが、もし誤作動ではなく本当にミサイルが発射されていた場合、多くの犠牲が出たと言う軍の評価です。機械に頼っている軍には機械の故障をそのまま、正規の物として受け止める。これは正しいのかも知れません、が彼の取った行動は間違いと言えないとも思われます。機械は人の正しい判断を鈍らせる事もある事を知っておく必要は我々にも有るのでしょう。
今は核ミサイルに対しては世界的にパワーバランスを保ち、核戦争をしようとする国には国連の加盟国によって様々な制裁が有ります。だたし全ては機械を通して情報や時には監視まで機械が入っています。機械はあくまで人に使われる物とし、それ以上はタブーなのかもしれません、ロボットは現在でも使われていますが、ＡＩを使った物には再注意が必要ですね。人類が作った物に人類が殺される事は無いと心より願っています。
