「ef - a tale of melodies.(TVアニメ動画)」

総合得点
85.0
感想・評価
1575
棚に入れた
8425
ランキング
253
★★★★★ 4.1 (1575)
物語
4.2
作画
4.1
声優
3.9
音楽
4.2
キャラ
4.0

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ネタバレ

チュウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

【ef - a fairy tale of the two.】

【ef - a fairy tale of the two.】とは?

第1期【ef - a tale of memories.】では、
【雨宮優子】を中心に、第一章「広野紘・宮村みやこ」第二章「堤京介・新藤 景」の恋物語が展開し、
第2期【ef - a tale of melodies.】では、
【火村夕】を中心に第三章「新藤千尋・麻生蓮治」第四章「久瀬修一・羽山ミズキ」の恋物語が展開する。
それぞれの章ごとに1つの物語として完結し、そして更にその全ての章が組み合わさった時、
【ef - a fairy tale of the two.】
という、実は1つの物語であったことが明かされるのである。


【efを名作だと断言できる、2大要因】
①【音羽】という2つの街。
この物語の舞台は「音羽(おとわ)」という、日本の沿岸の街である。過去に震災に遭い、その後の復興計画にから観光都市として生まれ変わった街なのである。

そして、実は「音羽」という街は二つ存在する……。

もう1つの「音羽」はオーストラリアにある「最果ての街」。実験という名目で開発されたその都市は、駅と線路は存在するが鉄道は通っていない。その様子から作中に「最果ての街」と言われている。
日本とオーストラリアは赤道を挟み、北と南で正反対の位置にある。その上、国自体が政治的、宗教的にも日本と良好であり、南東部が日本と気候が殆ど変わらない。
つまりは、赤道を挟んだ【移し鏡】なのである。
このトリックを作中で上手く利用し、この素晴らしい物語を作り上げたのである。

②【雨宮優子】と【火村夕】。
日本の音羽にいる雨宮優子。
オーストラリアの音羽にいる火村夕。
二人はそれぞれの音羽で、身近な存在の恋愛を傍で見守ってきた。
辛い過去を持つ二人が、他人の恋愛に時には見守り、時には助言しと、人のため、そして音羽という街のために尽力していたのである。
そんな二人が幾許の時を超え、音羽の街のクリスマスの教会で再会する。
再会を懐かしむ二人が、過去の記憶を思い出し、そして今日までに起こった二人のそれぞれの物語を語るのである。
その二人の辛い過去や境遇、切なさや心情など、最終回はもはや涙なくして観ることのできない素晴らしい物語だった。


もちろんその他にも評価できる要因はいくつもある。
新海誠が手がけたOP映像や、【痛み】から目を逸らさず、正面から向き合った作品である点など、数え始めたらキリがない。
それほどに素晴らしい作品だったのである。
唯一、原作よりも劣ったと言えることは、【雨宮優子の背負っている辛い過去】についてアニメでかなり省いた点。
彼女の悲しい過去については、この物語を語る上では絶対に外せない点であると私は思っています。
そのため、どうしても原作と比べて感情移入のレベルは低かったです。それにより、もちろんラストの感動が薄れてしまい、名作の完全再現までとは言えないのが残念でした。
とは言え、これだけの素晴らしい名作、なかなか見れるものではありません!!
是非、オススメしたい作品として紹介させて頂きます!!

----- 声  優 -----
雨宮 優子【中島裕美子】
火村 夕【遠近孝一】
羽山 ミズキ【後藤麻衣】
久瀬 修一【浜田 賢二】
広野 凪【伊藤静】
雨宮 明良【古澤徹】

----- 音  楽 -----
OP:【ebullient future】ELISA
ED:【笑顔のチカラ】羽山ミズキ(後藤麻衣)
  【願いのカケラ】雨宮優子(中島裕美子)
  【ever forever】羽山ミズキ(後藤麻衣)、雨宮優子(中島裕美子)、宮村みやこ(田口宏子)、新藤景(岡田純子)、新藤千尋(やなせなつみ)

投稿 : 2012/05/23
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サンキュー:

38

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