「電脳コイル(TVアニメ動画)」

総合得点
84.0
感想・評価
1966
棚に入れた
11135
ランキング
298
★★★★☆ 3.9 (1966)
物語
4.2
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.8

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ビアンキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

新しさと、懐かしさを併せ持つ傑作

半年ほど前、キッズステーションで視聴。


本作の魅力を書いてみる。


まずSF的なところ、
本作は「電脳メガネ」と呼ばれる、 特殊なメガネが作品全体のキーワードになっている。

このメガネはパソコン・ 携帯と同じような機能を持っている他、
もうひとつ特殊な能力を持っている。

それは、メガネ越しに世界を見ると、現実世界に被さった、もうひとつの世界が見えるというもの。

そこで見えるメガネ越しの世界には、
「古い空間」と「新しい空間」という両方が存在し、
古い空間はメガネ越しの世界のバグになりやすく?危険なため、 特殊な機械を使ってレーザーで常に修正されている。
という設定。


すでに何人もの方が指摘されているが、今現在のAR技術に近いものである。
一定の場所でスマホ越しに写真撮ると、 実際にはそこにないものがスマホに写るって言うアレ。
心霊写真じゃないよ?

…正直言うと、私はこのアニメの設定を、はっきりとは理解していない。
作品中でほとんど説明されないし、難しすぎる。

でも、こんな技術を、一作のテレビアニメの重要なキーアイテムとして持ってくるって斬新だよね。
この設定とアイディアを、私は好意的に本作の一つの魅力として捉えたい。



そして
本作で、この電脳メガネの機能、そしてメガネ越しの世界を存分に利用し、遊んでいるのは子供達だ、小学生。

子供たちは、 メガネの技術を使って、ほかの子供にイタズラをし、
危険とされる「古い空間」にも堂々と足を踏み入れ、
さらには放課後の学校の中で、 遠隔操作してミサイルやレーザーを飛ばし合い、 それぞれの居場所を探すバトルまでしていた。


…本作を見た視聴者の感想として、よく
「懐かしい」という声を聞く。
近未来が舞台の作品なのに、だ。

本作は視聴者からそんな感想が出るほど、「実際の子供」というものをよく描けている。

時代が変わろうと、「おもちゃ」が変わろうと、
「子供」の根本的な思考や発想は変わらないのだろう。


誰かや、何かにイタズラしたり、
危険な場所に行って遊んだり、
学校におもちゃ持っていって、ワクワクドキドキしたり、
多分みんなあったでしょ、そういうこと。

本作は、そんな
誰もが通って、みんな忘れていた「あの頃の感覚」が刺激される作品でもある。

そしてこの、本作全体に流れる「懐かしさ」は、本作の大きな魅力と言っていいだろう。



まとめ
SF的な設定や、世界観の面で「斬新」で魅力的な作品である。
その一方で、 等身大の小学生をリアルに描き、
その小学生たちの行動や思考、言動で、
視聴者を「懐かしく」させるという一面・魅力も持っているという、

ある意味極端で、特殊な魅力を持った傑作である、
と評価する。

纏まりのない下手くそな文章、お読み頂き誠にありがとうございます。

投稿 : 2015/07/27
閲覧 : 420
サンキュー:

22

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