「ドラえもん のび太と雲の王国(アニメ映画)」

総合得点
68.2
感想・評価
104
棚に入れた
610
ランキング
2113
★★★★☆ 3.7 (104)
物語
3.8
作画
3.6
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.7

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ネタバレ

HG anime さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ドラえもん映画屈指の名作だと思う

自然を守ろうというメッセージが込められているわけだけど、ストーリーがそうとうイイ。のび太の何気ない日常のアホっぷりから始まってここに帰結させてくるのは大したものだと思う。

・外からは見えなくて科学が発展しており宇宙人とも交流があるというMIBのような雲の国
・自然破壊や核兵器を持った地上の人間に見限りをつけて文明を破壊しようという天上人達
・圧倒的に武力を持つ天上人に対して発言力を増すために雲の国にとっては致命的な兵器となりえる『雲戻しガス』という道具と、その道具をめぐる展開
・キー坊の登場
などなど箇条書きしてもこれだけあるが、これらがスムースに物語として違和感なくつながっているのがすごい。現実でも核兵器を持っていたり圧倒的な軍事力があったりすれば外交で発言力が大きく増すけれど、そういう単純だけど大事な論理を子供向けの映画である本作で取沙汰しているのは面白い。雲戻しガスもドラえもんは使わないという前提でポケットから出したけど結局悪い連中に使われてしまった。これは現実では核兵器について同じことが言える。例えばアメリカ大統領が常に肌身離さず従者に持たせている通称『フットボール』と言われる鞄型大陸弾道核兵器発射装置がある。従者が道に迷ったりしてものの20分でも大統領から離れた場所に置かれると大問題になるレベルの道具らしい。最初にこれを持つようになったのはケネディといわれるが、今のリベラルなオバマも引き継いで持っている。道具というのは使う人は代わっていくかもしれないから、終盤でスネ夫が「使わないつもりなら出すなよ」と言ったのは正論なんだろうなぁ。ユダヤ人のアインシュタインはヒトラー対策に核兵器を作ったが、結局トルーマンは日本に対して使った。湯川秀樹が戦後アインシュタインにあった時にアインシュタインは大号泣して謝ったという。まぁ少し話が脱線してきたのでこれくらいにするけれど本作品は大人でも楽しめるし、子供にとってはいろいろ勉強になる話だということを言いたい。

投稿 : 2015/08/22
閲覧 : 387
サンキュー:

3

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