退会済のユーザー さんの感想・評価

4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

思い出のジブリの最高傑作

20年以上も前だというのに驚くほど全く色褪せない。
山に秘密基地とか作って遊んでいた自分にとって夢に溢れた作品だった。
ボロ屋見たら何故かワクワクしていた、木々をかき分け通り過ぎた先に何かあると信じたかった。
傘に落ちる大粒の雨音や突然吹き荒れる風にドキッとしてた。
「とうもろこし」を「とうもころし」と言い間違えていた（笑）

好奇心に満ちあふれた子供時代、そんな日常だからこそ素直に入り込めた。
サンタはいなくても、ひょっとしたらトトロっているんじゃね？ぐらいの気分にはさせてくれた。
こんなアニメは他になかったし、他のジブリ作品に欠けてるのはコレかもしれない。
ポニョは少しダイナミック過ぎるし、ナウシカやもののけ姫では自然を神聖視しすぎてる感じがあるんだけど、これは本当に絶妙なリアリティだった。子供時代はそういうところに敏感だったのかもしれない。

で、これについては前に書いた事でもあるんだけど
一番好きなのはトトロや猫バスのモフモフ感だったりする。
あんなバケモノの上でスヤスヤと眠ってしまうほどだから、きっと寝心地はいいはず。
猫バスの座席もあれ気持ちよさそうだよなー・・・あれならいくら乗っても苦にならない。
どっからあのイマジネーションは湧いて出てきたのだろう・・・・

お父さんもお母さんもおばあちゃんも決して子供の言う事を否定しない。
周りの大人達の子供を尊重したおかげで、サツキやメイが素敵な体験ができたというわけで
ものすごーく地味に大人にも訴えるものがあるアニメだったと思う。
まぁ・・・あとカンタが良かったですね。一番の好きなキャラです。
サツキへのアプローチ第一弾「おまえんちおばけやしきー」で強烈アピール
アッカンベーで興味を引きつつ、メイ探しに尽力し最終的にサツキを籠絡・・・してない多分。
カンタ・サツキ・メイの泥沼三角関係になりそう・・・？見たくはないが。

正直ガキの頃はメイはうぜぇヤツだなと思ってましたが
好奇心旺盛で甘えん坊のあの子供らしさは、とんでもなくリアルですね（笑）
ワンシーンワンシーンの空気感も日本映画ならではの美しさ。
老若男女に愛され続ける、非の打ち所がないジブリの最高傑作。