「ケイオスドラゴン 赤竜戦役(TVアニメ動画)」

総合得点
56.1
感想・評価
322
棚に入れた
1571
ランキング
7208
★★★★☆ 3.1 (322)
物語
2.8
作画
3.2
声優
3.3
音楽
3.2
キャラ
3.0

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 2.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

俺ルールが酷い。

アジア風のファンタジー的世界での戦争もの
舞台は島国で外来からの侵略者、黄爛の侵略により
領土が奪われ、そしてその影響で元々同盟を組んでいたドナティアには裏切られ
孤立したニル・カムイでの物語、主人公は忌ブキなのだが
序盤から展開が早い。キャラの整理が出来てないうちに反乱が起きて
敵のボスぽいキャラも出てくるのだが、現代社会ではないので
世界観がどうなっているのかと考えて視聴している段階でそうなるので
視聴者的には理解するには苦しい出だしかな

さらにいきなり忌ブキの幼馴染の女の子が反乱の戦闘に巻き込まれて負傷するのだけど
ああこの女の子可愛いなと思っている段階で、こうなるので感情移入はしずらい。
もう少し仲間でいる期間が長ければ感情移入しやすいのに
これだど負傷するの早いな・・・ぐらいにしか思えないですね。
そして気になるのはこの後の展開
このアニメ冒頭で「どの友達を殺して、誰を守るべきなのか」と語られていて
それがテーマにもなっていて
赤い竜と契約して対価というべき大切な人の命をささげて
敵を倒す炎の力を赤い竜から受け取るのがこのアニメの肝になるのですが
忌ブキは負傷した幼馴染の女の子を救いたいと考えていたのに
何故か忌ブキは「この世界を救いたい。」とお願いして契約し
負傷した幼馴染の女の子を不本意ながらも殺してしまう展開には
どういうことなのか戸惑ってしまう。
しかもタイトルにもなっている赤の竜がこれほどまでにエグイとは
これでいいのかなと思いました。
あと、幼馴染の女の子を負傷させた男からどうやって逃げたのかとか
わからなく展開が雑なのも気になったかな
そして、赤の竜との契約が終わってから都合よく出てきてビックリしました。
うーん・・・これは・・・雑だよね。
1話にして展開も雑だし、理不尽な展開もあるし
これは苦しい出だしでした。

そして黄爛側も味方側もキャラ立ちしてないうちに全面的な戦いに突入するので
キャラに感情移入はしずらいかな、大人数アニメでよくある傾向だけど
これもそうですね。
しかも仲間の命を差し出すのがテーマにもなっていうのだけど
キャラに感情移入出来ない状態でさらに仲間の命が差し出される
展開が訪れるので余計に置いてかれます。
しかも仲間の命を差し出して力を貸す赤い竜なのだが
赤の竜のルールは俺ルールそのもので極めて曖昧で納得はしずらい。
そんなのありなのかと驚きです。
うーん・・・融通が利くで済ませるのかご都合主義なのか迷う所
だけど明らかにご都合主義だよね酷いな

そして序盤こそテンポはいいのだけどすぐに話しが進まなくなり
毎回驚くほどストーリーが進まないんですよね。
OPで現在の状況の説明が入るけどまったく進んでないので
誰にでもわかるくらい戦況に変化がでないのがわかると思います。
まあ淡々と進むのでストーリー的には付いていけるし
序盤の荒々しさから見れば大分落ち着いた作りでしたね。
まあ面白いまではいかないけど意味はわからなくはないので
見れる出来にはなったかな

ただ相変わらずキャラの掘り下げも行われないのでキャラのこともずっと
よくわからないまま進むのでキャラに感情移入はしずらいかな
例えば機械人間みたいな人を誰も不思議がらないので・・・
もう少しキャラの扱い丁寧なら良かったのですが
そうならないので、まあもう少しキャラのことは知りたいになりました。

このアニメ作画的にそっくりさんが何人かいるので
掘り下げがないことが影響して一部、誰が誰だかになりましたね。
会話自体が楽しいならそれでいいのですが
ギャグやらコメディとか娯楽要素も弱いので楽しめませんでした。
色々と苦しいかな
あと妙に主人公がいない場所で話が進むので別に主人公いなくてもいいや
のケースが多いのでこれでいいのかな?とは考えてしまいました。

ストーリー的には、還り人(漢字が合っているかわかりません。)
という死者をゾンビ状態でよみがえらせる
設定が出てきてからは、なんとなく展開の続きが見えてきたので
展開が読めるという欠点はありますが
展開が読めるがゆえの見方は出来ましたね。
ただし出来がいいストーリーと感じるまではいかないけど・・・
モラル的にも死んだ人をゾンビにしてしまう
結構危ない要素を含んだ展開になるので、モラル的にいいのかな?
と思うこともありましたね。

後半は命にかかわるデリケートな展開なので駄目な人には駄目でしょうけど
個人的には推理的要素も出てきだして気になる展開になり
1話でああなって残念だったので
ここでそのフォローとしてあることが起こるので
個人的には嬉しかったかな
今まで嫌だ嫌だでやる気なしだった忌ブキもここでやる気を出すので
個人的には割りと盛り上がりを感じるのだけど
やっぱり相変わらず赤の竜の俺ルール的なルールは引っかかる
ハッキリ言って大切な人の定義が無茶苦茶
こりゃ駄目だろうというケースがありました。
これは著しく評価を下げますね。

そして無駄に必要以上にグロ展開が多いとは思いましたね。
死ぬにしても、負傷するにしても流血シーンが多い。
しかも個人的には流血シーンはあんまりグロいとは思えない
中途半端さは気になったかな・・・血が流れているぐらいにしか見えなかった。
忌ブキにしても人が変わっていて
かなり積極的になるのはいいのだけど、流石に最後の方は
心の成長と見るとキャラが違うのか迷う所
1クールだけに目に見える成長エピソードは描けてなかったに見えたから

最後も大切な人の命をささげるのがテーマになっいているために・・・
うーん、やっぱりな展開でしたね。
こういう展開に持ってくるならキャラ同士の繋がりを描かないと
いけないのだけど
キャラが多すぎる分、掘り下げられてないため
別にトラウマとか鬱にもならず、そういうのが好きな人向けにも
なっていなく色々残念な終わり方だったかな
トラウマとか鬱をやりたいのはわかるけど
それをやるだけのお膳立ては出来ていなかったと感じました。

世界観的にもいかにも中世ファンタジーな感じなのに
ガドリングガンが出てきたり違和感が段々出てきます。
そして、いきなり動画や映像の概念が出てきたのには驚きました。
あるキャラがいきなり映像を見せて状況を説明してたけど
誰もそのことに突っ込まないし映像があるのは当たり前の世界なんでしょうか
しかし、とてもそんな文明レベルには見えないし

作画はキャラデザインが一部似ている人いて
別人と認識出来るようになるまで大変でした。
1話からキャラの作画はかなり荒くあまり安定してないです。
キャラの表情もあまり描写出来ていなくて残念なクオリティー
CGシーンはかなり低クオリティーが目立ったかな
そしてファンタジーものの目玉になるバドルシーンも
最初こそ、まずまずなクオリティーで
結構動いていてある程度は見せるバトルはしているのですが
中盤から止め絵連発の演出であんまり動かなくて
ぎこちない動きなので残念です。正直、良くないと思います。
ただ10話はバトルは頑張っていたかな、結構迫力があったので
全体でこのクオリティーがあれば良かったのですが

声優さんはシリアスな展開が多い作風なので演技力は感じました。
正直イマイチな展開でも熱演は伝わってきたので
キャラの気持ちは伝わってきました。
終盤の忌ブキ役の井上さんは別人と思えるほど
主人公が演技的にカッコ良く聞こえたのでその点は良かった。

後半1話の惨劇のフォローがあって個人的に嬉しかった以外は
最初がかなり酷くて、3話以降は落ち着いたけど淡々として
面白いとは言えず、最後もキャラの掘り下げ不足なので制作者がやりたいことは
わかるけど駄目だったと個人的には感じました。
世界観の設定も酷いので
いいことは多少は書きましたが物語とキャラは1かな
やっぱり色々酷いと思う。ルールの曖昧さは見逃せないです。

投稿 : 2015/10/09
閲覧 : 316
サンキュー:

6

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