「六花の勇者(TVアニメ動画)」

総合得点
73.6
感想・評価
1248
棚に入れた
6690
ランキング
977
★★★★☆ 3.6 (1248)
物語
3.7
作画
3.6
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.7

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

この中に1人、偽者がいる!

まず世界観的に古代南米文明みたいな世界観ですね。
建物も登場人物もそんな感じです。
そして開始直後見た限り、作画はしっかりしています。
ファンタジー世界では美術的な部分もかなり重要なので
きちんと綺麗に描けているのは重要だけど
石で舗装された地面や登場人物の装飾品など
きめ細かく作画されており丁寧な所は好感が持てます。

ストーリーはそんな世界観で2人の男が対決している所に
主人公のアドレットが乱入する所から始まる
世界観は古代な感じだけどアドレットは中二ぽい性格だね。
いきなり「史上最強の男」と名乗り乱入するのだから驚きである。
アドレットは無双してたくさんの人達を倒したのかと思ったら
反撃をくらい直ぐに取り押さえられたり
強さに関しては把握しきれないかな驚異的な身体能力の持ち主ではあるが
あっさり捕まるのだから意外に弱いのかなと思える感じです。

そして、魔神と言う化物が出没する時
伝説の勇者が6人が現れるというのが本作のストーリー
勇者は体に紋章が現れわかるらしいけど
アドレットにはあっさり現れて勇者なのかと思える出だし
いきなり会ったばかりなのに仲良くなった勇者の1人である姫のナッシェタニアと共に
魔神を倒すために6人の勇者が集合する場所に行くのだけど・・・
何故仲良くなったのかは、かなり疑問です。個人的には引っかかりました。
それがストーリーの始まりですね。

正直ゆったりとストーリーは進みます。
1話は結構展開は早かったのですが落ち着くの早いです。
アドレットとナッシェタニアが馬に乗りながら会話したり
休憩して話ながら進むので、テンポは早くありません。
ただし背景の作画はかなり綺麗なので退屈はしませんでした。
背景の綺麗さは評価出来ますね。
途中で「史上最強の男」だからなのか人助けもしたり
するのですが人助けで凶魔を倒すシーンは作画は中々動いているので
いい感じなファンタジーもののクオリティーはありそうでした。
ハッキリ言って戦闘は面白いです。
アドレットとナッシェタニアは会ったばかりなのに
中々息の合った会話をするので、会話は仲のいい恋人みたいで面白かったかな
個人的にはどちらも癖のない性格に見えたので個人的には好きになれるキャラでした。

6人の勇者が集合する場所に行くのだけど寄り道しながら
他の勇者を助けたりしながら、淡々としながら進みますね。
序章はかなり時間をかけて進むかな
そのせいで集合場所に全員集まるのに時間がかかりました。
何だかわけのわからない化物と戦うアニメは何故か途中で
人間同士のいざこざに発展するケースが多いけどこれもそれでしたね。
集合場所に集まるまでいざこざやってました。

そして集合場所に集まると・・・何と7人いて
誰が偽者かと揉める展開でした。
何せ偽者は敵とされ、バレるとその人は殺される話に展開するので
人間同士のいざこざになりましたね。
さらに登場人物が全員自己紹介して
ここまでの経緯を語るので、これファンタジーでなく推理ものみたいです。
しかも結界が発動したために「密室で何かが起きた」という
何か本当に推理もののセロリーになり
密室にした犯人が偽者ということになり犯人探しものになりました。

これがミスリードという奴なのかファンタジーでわけのわからない
化物を倒すストーリーと思ったら、何と化物を倒す過程での
人間同士の争いがテーマだったとは一杯食わされました。
悪くない選択だと思います。
1クールしかないし、どうせわけのわからない化物を倒せるまでやれるとは
思わなかったので、あえて変化球で勝負したのには新鮮味ありました。

まあここからの展開は推理ものですね。
ここに来るまでに時間がかかったのも7人のアリバイ作りの理由もあったみたいで
容疑者が偽者ではない証拠や状況証拠の推理やアドレットがキャラ
を説得するのに使われて無駄ではなかったようです。
遺跡は1度開けると封鎖出来ないから最初に開けた奴が偽者と疑われたり
推理合戦でよくあるやはり推理ものですね。
ここからは色んな人を疑って、そうじゃないの繰り返して
犯人じゃないことを状況的に証明していく展開でしたね。
アドレットは主人公らしく途中から一番の容疑者になり
疑心暗鬼になりながらも自らの行動で偽者でない事を証明して
他のメンバーに信頼を獲得する展開でした。

信頼を獲得する方法はファンタジーらしく現代社会ではないので
バトル要素をやったりするのだけど
バトルは相変わらずよく動いて迫力があり、しっかりとバトル描写を
することによりバトル中の推理にも
そのおかげで緊張感があり、上手くファンタジーとミステリーを
融合させることが出来て面白いと感じることが出来ました。
あと意外にアドレットは最初は無双してたので「俺強い系」だと思えたけど
身体能力が高いだけで魔法とかは使えないので
武器や肉弾戦で頭を使って工夫して戦うのも良かったと思います。
個人的には、ただ強いよりは駆け引きのある戦闘は面白かった。

さらにその過程で敵味方が激しく入れかわったりその中で友情や仲間割れなどドラマもあり
それぞれが色々考えて結論を出して行動したのは見ごたえがありました。
最後まで誰が偽者なのかまったく想像がつかないし中々刺激的で面白かったです。

ただしこのアニメ基本的には面白かったのだけど
確信が近付くにつれ推理ものとしては問題ありの作品だったかな
偽者でない証拠が後付け推理も増えてきて
ズルいと思える展開になりましたね。
推理ものの鉄則としては最初に証拠となる物を提示しておかないと
いけないのだけど、そうなってないのでズルいって思いました。
おまけにその方法は推理ものアニメではお馴染みのそりゃ無理だよ
てものも多く推理ものとしてはツッコミ所は多かった。
まあ偽者が段々わかってくる過程が面白かったに尽きるんでしょうね。

あと犯人は目的はわかりましたが、動機がサッパリで
どんな動機が理由で推理するのも無理に近かったかな・・・
まあ個人的に最初に引っ掛かりを覚えた点は解決しているので
その点は納得しました。偽者はかなりのやり手でしたね。

作画については上にも描きましたがクオリティーは高かったです。
キャラの作画も比較的安定していたし乱れることは少なかった。
ファンタジーもので必要なバトルも最初から最後まで
かなりあってしかも、きっちりと動いてサマになる所を見せてくれたのは嬉しかった。
作画は綺麗でも動かなかったり、演出で誤魔化したり
はたまたギャグのようなバトル作画になったりする作品が多いなか
そうならずに満足のいく迫力のある作画に仕上げたのには感謝したいです。

声優さんについては推理ものなので追い詰められたり危機を迎えた時の
演技力は伝わってきました。
弁解したり、怒ったり、疑いをかけたり
それぞれで必要な演技は出来ていて上手かったです。
偽者が本性現した時の演技は中々だった。
個人的にはかなり満足です。

ファンタジーもので必要な作画クオリティーはかなりものがあり
その点は評価出来ますね。
そのおかげで中盤での勇者同士でのバトルは迫力があり
緊張感が伝わり面白く感じることが出来ました。
ストーリー的にも最初、化物を倒すファンタジーかと思いましたが
実はミスリードでしたも新鮮味があり個人的には良かったですね。
犯人が誰かなのを推理するのも楽しかったし
完結してないとはいえ1クールで出来ることはしたと思います。
実は4話までのファンタジーも作画が良いので面白く感じました。
問題点があるとすれば推理ものとしては色々問題がありな点ですね。
なのであまり物語とキャラの評価は高く出来ませんが
全体的に面白いアニメでした。

投稿 : 2015/10/08
閲覧 : 349
サンキュー:

9

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