「坂道のアポロン(TVアニメ動画)」

総合得点
86.3
感想・評価
2171
棚に入れた
10041
ランキング
202
★★★★☆ 4.0 (2171)
物語
4.0
作画
3.9
声優
3.8
音楽
4.4
キャラ
3.9

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ネタバレ

天啓 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

これぞ青春グラフティ

人付き合いが苦手な男子二人のJAZZを通しての恋と友情の物語

昔の日活青春映画を見ている様な作品

主人公 男子二人はそれぞれ 昔のトラウマから来る人間嫌いで友達がいない
ある日 横須賀から 主人公ボンこと西見薫が佐世保の高校に転入してくる
彼は極度な人間嫌い 初対面な人達に囲まれると吐き気を催すほど
そのクラスに もう一人の主人公川渕仙千郎がいた
彼は札付きの不良少年(喧嘩ばかりしている)というレッテルが貼られており
誰からも避けられていた
千太郎は一人で居ることを好み、クラスを抜け出して屋上に居ることが多かった
対人恐怖症気味の西見もまた 屋上で一人で過ごすことで、気持ちを落ち着かせることを好んだ

そんな西見にセンタロウが興味を示す。 
最初はそんなセンタロウを毛嫌いしていたボンこと西見
ある雨の日 クラスを抜け出し、屋上へボンを誘うセンタロウ
二人で雨に打たれ、どういう訳か、それが物凄く気持ち良いと感じた二人
それから二人は急接近する

感想
昭和50年代の話
学生紛争、ビートルズ、スパイダース、タイガース等当時の人気ロックバンドの名前も出てくる
高度経済成長に向かう激動の時代に青春を過ごした男女の物語

人間嫌いで友達のいない二人がJAZZを通じて惹かれあい、友情関係を築く
人間嫌いであるからこそ、一度心を許せる友と思えれば、生涯の友となるといったところ
千太郎の幼馴染でレコード店の娘、りっちゃんを巡る恋愛模様もあり
りっちゃんの揺れ動く乙女心も見事に表現している

見どころは、なんと言っても高校2年生の時の学園祭での二人のセッション
演出も素晴らしかったし、演奏シーンでの流れるJAZZのリズムが最高だった
演奏終了したとき、思わず画面に向かって拍手していた。

それと、バーでの演奏 
酔っ払いの米兵から、{netabare} 黒人のJAZZなど聞きたくない 白人のJAZZを聞かせろ!{/netabare}と言われ
演奏中断
しかし、仙太郎の尊敬する先輩でトランぺッターの順兄が機転を利かせ
歌を歌ってピンチを乗り切る
その歌が素晴らしかった。 仙太郎が憧れる女性ユリカさんもそれで順一に惚れてしまう
そりゃ惚れるわ 残念ながらCVの諏訪部さんが歌っているのでは無く、別のシンガーソングライターの方の吹き替えだったのだが

学園祭での演奏が話題となり、当然3年の学園祭でも 演奏するオファーを受ける二人
もちろん出る気満々でいたのだが・・・・・
出て演奏して欲しかった、聞きたかったのだが
それが唯一残念だった

そして離れ離れになる3人
6年後の西見、仙太郎、りっちゃんの再会シーンは演出も素晴らしく とても感動した
離れていても心は通じ合うんだね

あにこれのお蔭で、とても良い作品に巡り会えました。感謝です。

投稿 : 2015/10/19
閲覧 : 273
サンキュー:

33

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