「攻殻機動隊S.A.C 2nd GIG(TVアニメ動画)」

総合得点
90.3
感想・評価
2327
棚に入れた
12346
ランキング
57
★★★★★ 4.3 (2327)
物語
4.3
作画
4.3
声優
4.3
音楽
4.3
キャラ
4.4

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天啓 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

練りこまれたストーリーに引き込まれる

現在世界規模で難民受け入れ問題が取りざたされている中
本作を視聴したのはグッドタイミングだった

難民に対する考え方の違いによる政府内部の確執
難民を導こうとする彼等の指導者

公安9課のお馴染みのメンバーにより、その内幕が暴露される

大変見応えのあるストーリーだった
一期の笑男事件については、ストーリーが細切れで進んでいったのだが
本作は一貫してストーリーが進む
その分、本作の方が判り易い
古い作品ではあるが、作画も大変良い
菅野ようこさんが手がける音楽も良く本作のイメージにマッチしている。

スタンドアローンコンプレックスのテーマについてもきちんと昇華できている
水は高きより低きに流れる 人もまた同じ
この言葉が良くそれを表している

それ(人の行動原理)をよく知る政府機関の合田がそのことを利用し、難民に問題行動を起こさせる
それを食い止めようとする、彼らの指導者KUZE
KUZEの想いに最終的に共感した草薙少佐たち9課
そしてタチコマの活躍
まさか 【掌に太陽を】で泣けるとは思わなかった

本作では電脳化、ネットワーク化が進み、誰でもが情報を共有する世界での話であるが
現在でも同じことが言えると私は思う

それは学校でのイジメ問題しかり、NET上の書込みしかり
誰か一人が何らかの理由により、誰かの悪口を言う
あまり内容を知らない別の誰かが それに同調し、そうだ!という
また別の誰かが そうだ!そうだ!と言い出す
そしてそれが集団の意志となりイジメに発展する
これが集団心理であり 負の連鎖
人も高きより低きへ流れるである
自分より弱い者を探し求めている
それを叩くことにより、集団の中に隠れ身の安全を確保しようとする
そして取り返しのつかない事態へ発展する場合もあるのである
孤立することへの恐怖から来る集団心理による行動の模倣(スタンドアローンコンプレックス)
集団で高い意識を目指す事が出来ればそれが理想だが
人は皆弱いのである

高い志を持ち、低きへ流れない様 本作のKUZEの様な生き方をしたいものだ

投稿 : 2015/10/08
閲覧 : 302
サンキュー:

27

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