「エルゴプラクシー(TVアニメ動画)」

総合得点
67.1
感想・評価
419
棚に入れた
2559
ランキング
2528
★★★★☆ 3.8 (419)
物語
3.7
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.8

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ネタバレ

v.e.b さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

哲学、心理学を取り込み、存在理由をキーワードにしたSFアニメ

先史文明が崩壊した後の世界の中で
目のアイシャドーが印象的な
美しい女性、リル.メイヤーと
気が弱く、へたれな性格で冴えない男の
ヴィンセント.ロウ、この二人の主人公を
軸に物語が進んでいきます。

まずはこのアニメの見所です
・この作品に取り込まれた哲学と心理学
・間違いなくこの作品でしか味わえない世界観
・プラクシー、人間、オートレイヴの存在意義
・ピノの純真無垢な笑顔
{netabare}
一話を見てこの独特の雰囲気に飲み込まれました。
荒涼とした世界、突如現れた謎の化物に
追われるヴィンセント、沢山の人々が
巻き込まれ殺される中膝を付き腕を上げ
さながら御伽話に出てくる聖女の様に
天に向かって祈り捧げるオートレイヴたち。
始めはあまりの美しさに心を奪われ祈りの意味なんて
考えていませんでしたが、後から思えばその時こそ
オートレイブがコギトウィルスに
感染し自我を持った瞬間だと理解しました。

この世界の登場人物には一人一人役割があります。
例えばリルはヴィンセントを地上の現実に繋ぎ止めること。
オートレイブ達には自らの主に使えること。
プラクシーには「神の代理人」として
地球上の各地で人類再生を試みること。
しかしプラクシーの役割は既に
終わっており存在理由がありません。
ヴィンセント達が旅を続けていく中で
出会った故郷を捨てた人々、
存在意義を失ったプラクシーの思いが語られており、
物語の真価は本筋ではなくその過程にこそあると考えています。 {/netabare}

個人的に好みだったエピソードは
1位.14話 貴方に似た誰か
2位.3話 無への跳躍
3位.11話 白い闇の中
4位.19話 少女スマイル
5位.16話 デットカーム

14話に出てくるプラクシーとは
共感することが多かったので1位にしました。
19話と16話はリルとピノが主役に
なっておりとても可愛らしい一面が見られます。

非常に見応えのある作品になっているので
難しい話や暗い雰囲気が苦手だと言う人も
ピノの笑顔を見る為だと思い1度視聴してみましょう。

投稿 : 2016/01/25
閲覧 : 282
サンキュー:

4

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