uppo さんの感想・評価

4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

男の旅立ちに幸あれ。Good luck heat guy！！

ハードボイルドと言えば見る人が限定されそうですが、今作品は万人に見やすくなってるような気がします。
見所はダイスケとジェイの絆、漢達の苦悩だったり色々あると思います。
その中でも個人的に気になったのは「許す」という単語の多さです。
「どうすれば人は人を許せるのか」というのが裏のテーマになっている気がしました。
ハードボイルドと言えば「カウボーイビバップ」や「ガングレイブ」「BLACK LAGOON」辺りが有名所なのかもしれないが、もうちょい今作品の知名度が上がってほしい所。

キャスト陣がドンピシャでした。
全く違和感が無かったです。
にしても千葉さんの声を聞いたの本当に久しぶりでした。
印象に残った回を感想。

{netabare} 8話　響（ひびき）-BROTHER-
久しぶりにアニメを見て冷や冷やした気がします。
あのシーンは殺すのか殺さないのか手に汗握るワンシーンなのではないかと。
演出素晴らし過ぎる。
もしキアが音楽すら憎む対象になっていたらこうはならなかったでしょう。
キアと異母弟のレイと一緒にコンサートで演奏している姿を見たかったですね。
ここまでの回でダイスケが一番焦っていたんじゃないでしょうか。

14話　魂(たましい) -ARROW-
異国から来た人の話。
カルチャーショックの回ですね。
自分の中ではある意味一番ショッキングだった回でもあります。
復讐するというのは、悪い魂が乗り移っているからという考えがある民族だそうです。
その為、ヒメは復讐をギリギリで思い留まります。
ヒメからすれば両親を殺され、じい（世話係？）を殺されもう踏んだり蹴ったり状態。
16話で姫の兄が登場するが、両親を殺されても平然としている点。
この民族の考えである「人に助けられるのは恥。成人すれば基本一人で生きていかなければいけない。」という事からすると、両親が殺されたのは自分の身も守れない両親が悪いみたいな考えなのだろうか。
姫の事も「あまちゃん」だと言っていたのは、悪い魂が乗り移っているとされるじいを助けに行こうとしたのが一つの要因なのかもしれない。
流石に理解する事は難しいが、文化や思想の違いと思うしかないのだろう。
「武士道とは死ぬこととみつけたり」　これも今となっては受け入れがたい思想なんだよな・・・。

20話　友(とも) -TEARS-
この街の闇を一番多く感じた回。
お人よしのロメオと不器用な生き方をしてきたエジムンドの二人の男の絆が見えた回でもあると思います。
エジムンド「死んだ奴に生き方が下手なんて言われたくねぇよ。」とか
ジェイ「男は悲しみに泣くものでは無い。優しさに涙するものだ・・。」等響くセリフがちらほらあります。
先輩には決定的な証拠を掴むまでは危険な橋を渡ってほしくないと思っていたロメオだが、エジムンドに協力を得ていたら別の未来が待っていたのだろうか。
あの写真の中に結婚する奥さんがいるのかなと思うと・・・。

25話　漢(おとこ) -GUYS-
見所は多々あると思うのですが、二人の対峙がメインでしょう。
兄の闇は想像以上に深かった。
どうしたら人を許せる、どうしたら人から許される・・・考えさせられる回になったと思います。{/netabare}