「超重神グラヴィオン(TVアニメ動画)」

総合得点
62.1
感想・評価
71
棚に入れた
402
ランキング
4946
★★★★☆ 3.5 (71)
物語
3.4
作画
3.3
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.5

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ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 2.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

スーパーロボットに萌えとコメディーぶち込んだB級アニメ。速水奨さん司令官と桑島法子さんヒロイン良い♪

GONZO制作、2002年放送の合体スーパーロボットアニメ。
全13話ですが続編の超重神グラヴィオンZwei(ツヴァイ)含めると全26話。
古典的な熱血スーパーロボットの要素+(露骨な)巨乳メイドなどの萌え要素ぶち込んだ作風が特徴。
…所謂B級色が強く、真面目に観ると粗が多いです。良作とは言い難い。
真面目な熱血ロボットとしても、萌え的にもあまり期待できませんが…
正反対な少年二人の関係性が良かったり、速水奨ボイスの謎の男がカッコ良かったり、独特の魅力はありました。
正直、結構好きなアニメです。スーパーロボット大戦でも贔屓して使ってました♪

{netabare}『物語』
熱血な主人公・エイジが何の説明も無く強引に謎の組織「アース・ガルツ」に連れてこられ、人類の敵「ゼラバイア」と戦わされる事に。
初っ端からの強引な流れはいかにもスーパーロボットアニメっぽい。
謎の紳士サンドマン率いるアースガルツがとにかく変な組織で、大勢のメイドさんが働いてたり、切り札の巨大合体ロボ「グラヴィオン」保有してたり、非常識な雰囲気が面白い。
エイジがメイドさん集団に裸にされたり、萌えともギャグともつかないドタバタ劇多し。
ギャグ面では総指揮官のサンドマンの天然なボケが面白い。でも作中ツッコミ役がいない、その他の茶番はかなりスベっている感否めない。
ここら辺を余計と見るか、これもグラヴィオンらしさと割り切るかで評価割れそう。

展開は王道スーパーロボット、ゼラバイア襲来!→グラヴィオン出撃!→色々とトラブルあって苦戦→なんやかんやで勝利!
この「色々とトラブル」の過程で若干の波乱やドラマある感じ。
グラヴィオンは「グランナイツ」の5人の少年少女(一人は大人のお姉さん)全員揃わないと弱いのに、毎度トラブルで誰か(主にエイジ)欠けてピンチというパターン。
王道なんですが…ワンパターンで単調で盛り上がりはそこそこ程度。
パイロット欠けても自動操縦で割と何とかなりそう→主役登場!でもスカッと逆転勝利なカタルシスには欠けていた印象。

序盤は各パイロットの個別ドラマ、描き込みはまぁまぁです。
チームとしての交流は薄いのですが、まあ1クールとしてはスーパーロボットのノリで許容範囲では。
キャラドラマは、熱血型のエイジと、純粋培養の冷静な戦士・トウガという正反対の男子二人の交流が良かった。
互いに欠けているモノを補い合い成長できる良きパートナーであった。
ナイスカップリング!
もう一つ、メインヒロインの謎の美少女・リィルが少しずつチームに受け入れられていく過程も萌える。
後半空気なのが残念ですが。

後半~終盤の盛り上がりは中々良く、エイジとトウガの決裂から、エイジと幼馴染少女ユミとの交流を経て再びグラヴィオン合体で最終決戦に挑む流れは熱いです。
ユミちゃん健気で良い子ですねぇ…序盤にちゃんとエイジの日常面での友人とヒロインの交流描いてたのが効いているので良い脚本。
ただ、(1期の)最終決戦も盛り上がりはイマイチな面も。

1期の段階ではまだエイジの姉アヤカの行方や、リィルの秘密、敵の正体などの重要情報は不明。
ここら辺は2期で明かされるので特に問題は無いです。
バトルが盛り上がらないのとキャラ多すぎて一部以外ドラマが薄い、前半茶番が多いなど、色々と難がある作品ですが、1クール目としては良く纏まっているのでは。
2期(ツヴァイ)も合わせれば…結構好きです。


『作画』
グラヴィオンはかなりカッコイイです。ただし戦闘は単調でカタルシスに欠ける。
キャラデザにかなりのクセがあり、現代の感覚だと正直厳しい。
まあ慣れればこれも独特の味なのか…。不自然な巨乳キャラ多すぎる。
でもリィルちゃんは可愛かった。チビメイドも好み。

『声優』
声優陣はかなり豪華です。
熱血直情型のエイジは鈴村健一さんの(ちょっとウザい)持ち味発揮。
冷静温厚型のトウガの福山潤さんの沈着なイケボもイメージ通り。
女性陣も中原麻衣さんや水樹奈々さんに釘宮理恵さん等、特に釘宮さんの独特の演技目立ちます。
リィルの桑島法子さんのミステリアスで可憐奥ゆかしい系も絶品でした。
桑島さん絶頂期、桑島ボイスでリィルの可愛さ5割増しですよ!

目玉はサンドマンの速水奨さん。イケメン紳士だが天然でボケ(でも真面目ボイス)たり。
存在感抜群でした。
サンドマンの腹心レイヴンの緑川光さんもナイス。
緑川ボイスで苦労人従者…若干ランサーのイメージ…まあ彼の上司は良い人なんですけど。


『音楽』
OP「嘆きのロザリオ」がかなりカッコイイです。流石はJAM Project(ジャム・プロジェクト)。
スーパーロボットらしい燃える曲なんですが、冷静に聴くと、主題はイマイチ分かり辛い。
あと水木一郎兄貴では無い為か、またバックコーラスがやや邪魔していた為か、名主題歌かは微妙。
発音が若干聴き取り難い点も惜しく評価下がります。
…でも個人的に好きなアニソンの一つで、時折カラオケで歌う候補な位好きなんです♪
BGMは中々盛り上がりました。


『キャラ』
本作が低評価な理由で多い「キャラ多過ぎる」点は、メイド達を半ばモブだと思えば良いと思う。
別に顔と名前覚える必要無し、そう割り切れば中々に個性的でカワイイ子多かったです。
メイド達にも十分見せ場はあったのでは。
チビメイドの照れ屋さんなセシルちゃん萌え。

問題は主要パイロットも印象が薄い点ですが…
エイジとトウガ、ルナとリィルは十分キャラ立っていたのでは。
ルナは元気いっぱいでエイジとの掛け合いで雰囲気明るくしていた。
リィルちゃん一番可愛かったです。謎めいた物静かな美少女、このタイプのロボットアニメヒロイン好みです。
(当時の桑島さん、このタイプのヒロイン多いです)
虚無系でも神秘系でもなく、単に交流に慣れていない系の奥手少女、かわいいです。
でも後半は空気…2期物語の核となるメインヒロインなので2期に注目。
ちなみに胸も丁度良いのも好み。14歳にしては十分発育してますけど。

エイジの日常シーンでの友人たちも地味に良い奴らで好感持てる。
幼馴染のユミちゃんは良き正妻であった。ヒロインとしてはリィルより存在感あり。

…でも本作で一番存在感のある男はやっぱりサンドマン。
大真面目な速水ボイスで冷静沈着的確な指揮ぶりカッコイイ。
「グランナイツの諸君!合身せよ!」かっけえ。
でも大真面目にボケかますのでギャグ要員としても彼がエースでしたw
懐の広い良き上司でもあり、問題児のエイジとトウガの成長を見守る父親的な魅力も。

サンドマンの腹心レイヴンは苦労人でした。
その意外な正体は…2期で判明します。{/netabare}

投稿 : 2016/02/11
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サンキュー:

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