ラファエル@アニヲタ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
文学的アニメ
森見登美彦先生の小説を原作にしたアニメ作品。
原作と色々描写が違うので、どちらも見る(読む)ことをおすすめします。
まず、この作品の面白いところは"主人公の一人語り"の多さです。京都大学の学生を主人公としていることから、非常に論理だっているようでいて全くそんなことはない語りが何かと面白い。また、言い回しが印象的であり真似したくなる。
また、演出、作画ともに風変わりです。おそらくこの作品に似ているアニメはないでしょう。
先ほど述べたようにこの作品では主人公の一人語りが多いです。その際に視聴者を飽きさせないように変わった演出が多く、そのことがこのアニメを見ている視聴者に文学作品を読んでいるような感覚をもたらします。といっても、一般的にイメージする文学作品とは少し気色が違いますがね。
ストーリーに関してはネタバレになってしまいますので書きませんが、なんども繰り返し見たくなるような(読み返したくなるような)作品です。
おそらく、この作品はラノベのみならず一般的な小説も好きな人に対する受けが良いように思います。昨今の"萌え"アニメや"ハーレム"ものに飽きた方には、一度見てみることをおすすめします。