ぽ～か～ふぇいす さんの感想・評価

3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態：観終わった

そこそこ良質のスポ根アニメだったけど・・・

架空のスポーツであるストライド
平たく言うと街中で行う障害物リレーですね
そのストライドを部活にする高校生たちが全国優勝を目指すスポ根アニメ

あにこれのタグだと乙女ゲーム原作となっていますが
乙女ゲーム情報誌電撃Girl's Styleで5年前に連載が始まり
2013年にドラマCD化、2015年にゲーム化なので
ゲーム原作というのは間違いのようです

ゲーム自体は確かに乙女ゲーで間違いありません
乙女ゲーというのが何だかよくわからない人もいるかもしれません
ギャルゲー、美少女ゲーム、乙女ゲーム
使っている単語はほぼ一緒なので一般人には理解しにくいものがありますが
前の二つと乙女ゲームは決定的に異なります
乙女ゲームというのは女性主人公が男性キャラを攻略する恋愛ゲームです
いわゆるBLとも全くジャンルが違います
混同すると怒られるので気を付けましょう

しかしながらアニメの方は
恋愛っぽい描写は殆ど無い感じですね
どちらかというと男同士の関係性がクローズアップされ
奈々ちゃんはほとんど添え物状態です

恋愛要素を削った分だけ
スポ根要素がぎっしり詰まっている感じで
レースのシーンはなかなか迫力がありました

ただリレーションのシーンで毎回同じ曲流れるのがなんとも
最初はすごくかっこよく見えたんだけど
毎週同じことやられるとマンネリ感がどうしてもね・・・

それと西星学園のアイドル軍団以外のライバルチームが
軒並みスポーツマンシップに欠ける連中ばかりなのが
どうも気になって仕方ありませんでした

相手チームのイメージを下げて
主人公チームに感情移入させるのが狙いなんだと思いますが
品位に欠ける相手を主人公たちがやっつける
ある種の勧善懲悪的な流れにしてしまうよりも
ライバルチームも魅力的に描いた方が
もっと物語が引き立つように思います

ラストの花京院戦がどうも物足りない原因の一つは
相手チームがいまいち魅力に欠けるからかもしれません
ちょくちょく登場させていた西星と比べて
巴以外は描写量もだいぶ少ないし
レース描写がもう少ししっかりあっても
不完全燃焼感が残って終わったような気がします
いっそ準決勝と決勝の対戦校入れ替えたら
もう少し盛り上がるラストになったかもしれませんね

全体的にそんなに悪くなかったのですが
クライマックスの一番盛り上げなきゃならん部分で
いまいち盛りあがりに乏しかったかな・・・
観終って振り返った時にあまりいいイメージが残らない作品になってしまいました