「境界の彼方(TVアニメ動画)」

総合得点
86.5
感想・評価
3365
棚に入れた
18596
ランキング
192
★★★★☆ 3.9 (3365)
物語
3.7
作画
4.2
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
3.9

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ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「不愉快です」って、時と場合と誰が言うかによっては、ご褒美にもなるんすね(笑)

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
作画、キャラ、ストーリー。全てが高いレベルで作られている、高クオリティアニメ。1期尺での名作と言えば、日常系やギャグ系ならいくつか思い当たりますが、本作のように、シリアスバトル系ではほとんど記憶にありません。京アニの守備範囲の広さ、アニメ作りの上手さが光ります。

ネタバレなしで観てほしいアニメなので詳しくは言いません。とにかく、未視聴なら必ず観るべきです♪


【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
作画は間違いなく京アニクオリティー。例えばOP。窓ガラスの反射、水滴の流れ、湿度や光の強弱、シートの質感、カーブミラーの湾曲した世界……映像美の見本市みたいでした。3話で、水槽越しに見える風景を、(屈折率を考えて)微妙にずらしているところとか、本当に芸が細かい。最終回なんて、「これって劇場版だっけ?」と思うほどです。

キャラも良いと思います。天然貧乳眼鏡っ子闇ブロガーの、未来。優しきサディストの、美月。可愛らしい猫娘の、愛。いずれもメインヒロイン張れるかわいさです。個人的には、美月が好きでした。男性陣の変態コンビも良かったですね。影がありながらも割りきって明るく振る舞い、刹那的な楽しさをあえて積極的に享受している感じがして、ただのモテ馬鹿男じゃないところに、好感がもてました。

6話目みたいな、平和な日常回は好きだけど、こういうシリアスバトルものに日常回が挟み込まれると、もはや更なるシリアスへの布石としか思えなくなってきている、自分が嫌ですなw

あと、6話目ですが、止め絵の連続で楽しませられる作品は優秀だと思っています。例えば「魔法先生ネギま!(漫画)」で、1話まるごと会話文がないというサイエンス回がありましたが、読者(我々ファン)には、会話がはっきりと見えていました。この6話目も、止め絵の中に会話がしっかりと閉じ込められていたと思います。それだけ、キャラがたっていて、キャラ同士の関係性がハッキリしているってことなのでしょう。

肝心のストーリーですが、1期の尺の中で、キャラの説明(過去の回想)や、ギャグ、バトルに謎(伏線回収)まで欲張ったため、ややチグハグな感じがするというか、(桜との和解の下りとか)乱暴に展開したようには思います(てか、アニオリキャラの桜って、必要ですか? 未来のトラウマが清算されたって証明だと思うけど、それは秋人とのエピソードで十分じゃ? そのあと桜が果たした役割は、美月で十分ですし。もともと詰め込み過ぎの作品ですから、あまりキャラを増やさなければもっと色々できたんじゃ? いや、桜が悪いわけじゃないんですが)。

と、いうのが、8話目までの感想。その後の展開は本当に見事で、特に10話目は、個人的に神回です。これまで空いていた部分を埋めつつ、物語の核心に迫っていく構成が見事でした。制作に一本とられた感が気持ち良かったです♪

アニメでこれだけ「切な悲しい」気分になったのは、「あの花のラスト」「Angel Beatsのラスト」「Kanonの丘の上の鎮魂歌」以来です。

それだけに、その切な悲しい気分から解放させられるまでが短かった(たった1話だった)のが、少し残念でした。

ラストは賛否両論あるでしょうね。個人的には、「2期をやる気がない」なら、賛成です。むしろ、あの笑顔に文句あるなら、いつでも戦う覚悟はあるぞ!ってなもんです(笑)
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
作画は流石の一言。キャラは全て良く、特には美月が好き。男性キャラも魅力あり。ストーリー的には、長短の伏線回収が抜群で、特に10話は神回。ラストは賛否あるだろうけど、未来のあの笑顔で文句言えなくなるw あ~、眼鏡っ子に、不愉快ですと、言われたい(笑)
{/netabare}

【余談 ~もし2クールだったらという妄想~】
{netabare}
ここからはただの妄想ですm(__)m

このアニメが2クールだったら良かったな~と。そしたら、7話~10話を平和な日常回に変えることで、あの切な悲しい気分を増幅させ、10話の内容を前期のラストにできます。それにより、視聴者をヤキモキさせ、後期への期待を煽ります。

後期は、秋人を「劇場版機動戦艦ナデシコ」のテンカワアキト的な感じでダークサイドに落とし、協会と名瀬家のゴタゴタに巻き込んでいき、徐々に物語の真相に近づけていく展開に。その傍らで、ダークサイド秋人をサディスティックに支える美月との仲を深めていきます。んで、11~12話の内容を後期のラストにもっていく。

まあ、ありきたりな展開(てか、「凪あす」かw)ですが、その方が振り幅と助走があって、より感動できた気がします。

その場合でも、ラストに未来をどうするかで、賛否両論あるでしょうが、アニメ「境界の彼方」と違う展開にしても、美月のキャラがよりたっているので、成立する気がします。美月を贔屓し過ぎかな(笑)
{/netabare}

投稿 : 2018/05/31
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サンキュー:

56

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