「くまみこ(TVアニメ動画)」

総合得点
66.0
感想・評価
795
棚に入れた
3285
ランキング
2990
★★★★☆ 3.3 (795)
物語
2.9
作画
3.4
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
3.3

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ネタバレ

DOLLmimoza さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

アニオリ入れて大炎上

アニメからこの「くまみこ」を知って、すぐ原作6巻まで購入した。
くまみこの世界観が私には合っていて、面白かったので【原作支持者】となった。

【アニメくまみこ】主な原作参照→アニメ変更点

●アニメ第壱話「クマと少女 お別れの時」
・アバン ここのアニオリだけは褒めたいと思う。
クマに襲われそうな少女、と見せかけて実は仲良しな二人(?)

・Aパート原作1巻の1話「クマと少女 お別れの時」から。
JR職員→駅員さんに変更
・Bパート原作1巻の2話「村の言い伝え」から。

Aパート 都会っこクイズとかこういうノリ好きだなあ、相手が
しゃべるクマだし。しかもナツの方が人間社会の情勢やらいろいろ詳しいw

まあBパートの内容が内容だけに、1話で切った人もいることだろうが、
私はこの内容がずっと続くわけではないと知っていたので視聴続行。
このくらいどうってことない(クマと人間の女のアレ 
ナツは切っちゃってるとかww)

なにしろ、キャラデザが可愛い。まちもナツもいい!
声優さんも合ってるし、OPソングもいいし、
※OPソングの冒頭がフランス語コーラスで、「アンドゥトロワ以降が
わからなかったため、作詞・作曲者である【ボンジュール鈴木】さんが
Twitterをやっていたので、訊ねたところ親切に教えていただき、
字幕歌詞の動画が投稿できた次第である。感謝します。

EDソング、最初、方言の歌詞が聞き取れなかったが、後にCD発売。
歌詞もわかったしノリが良く面白い曲。クセになった。

●アニメ第弐話「険しき道」
・アバン・Aパート 原作1巻の4話「試練」から。
・Bパート 原作1巻の5話「険しき道」から。
ラスト良夫の自転車のサドルアップ追加。

なぜか原作1巻の3話「山神に捧ぐ舞(おどり)」が飛ばされている。
まあ原作の順番替えはよくあることなので…

まちへのナツからの宿題〔ゆにくろでヒートテックを買ってくる〕
クマが習字書いてるのワロタww
実は私もヒートテックとは何か知らなかったw
良夫の自転車で出掛けるハメになったまち。
それにしてもなんだあの変な自転車は?

山でスピード出過ぎでブレーキ壊れ、まちは木にぶつかりチャリ大破☆
結局、釣りしてる良夫に車で乗せてもらった上にユニクロはホムセン
じゃないし、ヒートテックは暖房器具じゃないことを知る。
ちゃんと松さんのドブロク捨てるとこと、良夫への腹パン再現されてたww

●アニメ第参話「伝統を守る者」
・アバン 原作1巻の6話「伝統を守る者」P138-139から。
+原作1巻の3話「山神に捧ぐ舞」の冒頭から。

・Aパート 原作1巻の3話「山神に捧ぐ舞」から。 
ナツの「まち~!!」の怒りの表情がリアル系に。
午後ティー→午後茶(ちゃ)に変更
落雷と火事追加。

・Bパート 原作1巻の6話「伝統を守る者」P140~

原作1巻の3話がアバンの途中に足されるという変則がされている。
そのまま原作通りの順序じゃ何かまずいのか?
特に不具合もないからいいけど。
神楽にダイエットソング使ったりww
DJ風ナツの作画が凝ってて、スタッフ力入れてるなあwwww
♪ホーハイ、ホーハイ、ホーハイホーの踊りのシーンが
あったけど、元々ある歌?それとも作者さんが作詞?


●アニメ第四話「村の宝物」
・アバン原作2巻の11話「豊穣祈願」P100-106より
・Aパート 同じく原作11話「豊穣祈願」P107-122
・Bパート 原作2巻の12話「村の宝島」しまむら→しもむらに変更
ブランド名HKヒロコ・コシノ→HYに変更

なんでこのBパートを先にしたのか?推測だが酒田響
(ヤンキー姉ちゃん)を早めに出したかったのではないか?
アニメ6話のヴィレッジバンガードへ行く回ではまちは制服と巫女服しか
持っていなく、それを良夫が響に「しまむらで服でも買いに
連れてってやってくれ」と頼んだれっきとした理由があったのだ。
このしまむら(しもむら)回を先にやってしまったために、
「なんだしもむらで服買ってたじゃないか!それ着て何故
ヴィレバン行かない?」と視聴者に疑問を抱かせる結果となってしまった。

●アニメ第五話「ウラハラ」
・アバン 原作3巻の13話「畏怖の存在」カラーページから
・Aパート 同じく13話「畏怖の存在」
・Bパート 原作3巻14話「ウラハラ」

これも響が出ているから先に持ってきたと思われる。
ナツのハイテク熊ぶりが発揮されていた回w
響のツンデレぶりやナツの顔を引っ張りまくる響。
まちとナツのお風呂での会話~ナツのまちの未来像
(相手の男に「本当につまらねえ女だったな」とお金を叩きつけられる)
妄想など一番笑えた。

●アニメ第六話「先駆者の村」
・アバン 原作2巻の9話「先駆者の村」P49-50
・Aパート 村興し会議アニオリ
原作2巻の9話「先駆者の村」P52~
効果音ボシュロム→ブシュ~
・Bパート 原作2巻の10話「まゴコロくまゴコロ」

同じこと言うけど、これを後回しに持ってきたせいで
矛盾が生じた。原作の順番どおりやってれば
まちの悲惨さが和らいだと思う。
まあ、原作もなぜに良夫はナツのせいにして土下座させたのかね
アニメ、原作ともにナツがかわいそうだった。
豚汁作ってるナツは面白かったけど、アニメじゃナツが作った
(熊毛入りwww)豚汁をぶちまけるし。
※原作では1コマのみで床にぶちまけてない
アニメの方がより悲惨かな。一晩中まちにDVされ続けたナツの
ボロボロ表現が哀れさを増していたけど。

●アニメ第七話「キカセ」
・アバン・Aパート 原作2巻の7話「雨宿フチの家」
・Bパート 原作2巻の8話「キカセ」+
原作3巻15話「PR」P60-61とアニオリ

これも後回しにされたエピソード。巻き割りと炊飯器~
コンセントショート火事…と、ナツの神事のアドリブスピーチ。と、
飛びに飛んだエピを追加したもの。
どうしてこんなメンドイことしたのかねえ
どうしても村興しで「アイドル」に話を持っていきたかったとしか
思えない。

●アニメ第八話「ON THE FLOOR」
・アバン ナツの鮭取りアニオリ+
原作3巻の15話「PR」P62-63
・Aパート 3巻15話「PR」P65-80 ポッカレモンは没
・Bパート 原作3巻の16話「ON THE FLOOR」

水かけごはんの回。 なんか料理アニメになってましたが…ww

おだてられ騙されたまち。中学生にバイトさせていいのか?
「なめこ入りニラ玉」試食販売とは。
でも乱暴でも優しい面が出てた響とか、
辛そうに声を出そうとするまち。良夫はトークうまいんだから
最初からまちを手伝ってやれよ 逃げ出さなくてやり遂げたまち、偉い。
しかし、絵が動いて声が付いてるから悲惨さはアニメでは倍増ですな。
※私は過去にイヤ過ぎて半日で仕事投げたことがある※



●アニメ第九話「コマーシャル」
・アバン 響がナツに借りた本を返却シーンのみ
原作3巻17話「それってアイドル?」の冒頭だけ。

以降全部アニオリ。くまみこちゃんも削り、
Cパートもアニオリ。原作ストックあるのにつまらないアニオリ、
使い捨てのキャラ出し(時計屋オーナーと孫)
で非難が。くまみこの世界観が崩壊し始めた。

タイトル「くまみこ」なのにナツは撮影にまわって存在薄いし、
今までの描写でまちはコミュ障で、田舎コンプレックスの塊なのに
突然水着でCM撮影に応じてるし。村人前面出し。
こんなのやるくらいならほのか(♀熊)や婦人会
(ナツの上司のような♀熊たち)
原作で一部不評な刑事編(私は普通に面白いと思ったけど)とか
原作ストックあるのに、なぜあえてアニオリ入れるかわからない。
アニメ組の人たちもいつもと違うと感じてたようだ。


●アニメ第拾話「それってアイドル?」
アバン~Aパート 原作4巻19話「雨に濡れた欲望」から。
エンヤ→ソイヤに変更

Bパート 原作3巻17話「それってアイドル?」の
響がナツに本返却以降の話を“やっと”ここに持ってくる。
P112-P132まで

あー、今回はアニオリではなかった。良かった良かった。
ただし、Aパートはだいぶ先へ飛んだ。刑事編の寸前まで。
まちがケータイを手にした回。
電波届かないのになぜみんな持ってるの?

大概、アニメ約24分で原作2つ分消化しちゃうからサブタイトル1つに付き
2本分の原作から来てるけど、アイドルエピの頭だけ9話で使い、
それ以降をここへ持ってきた意味がわからない。

良夫がまちを無理やり着替えさせるシーンに立腹する人や
喜ぶ人、様々な反応があったことだろう。
ナツの心の中のつぶやきや、響が良夫の頭殴って
「ヘンタイ」「もうこいつ中学生なんだぞ 犬コロみてえに着替えさすな」
「他人が見たら完全に変質者だぞ」

これは読者・視聴者の代弁だろう。

●アニメ第拾壱話「都会へGO?」
アバン アニオリ 原作ではまちはセンダイへ行かないし、
アイドルコンテストもない。

Aパート 原作3巻18話「悪夢」のシーンを掻い摘んで挿入。
実際はセンダイの人たちに田舎者と石を投げられる悪夢を見て、
まちは「行かない」と柱に自分をロープで縛るのだが、
アニメでは「それってアイドル?」のBパートで男の人たちの
応援されたのが怖かったから、に理由が変更されている。

ナツが山神様に参拝シーン~本心の叫びは原作18話からだが、
ナツはまちを応援したいのもあるけど本当は寂しいのが本音。
「新幹線止まればいいのに」「橋が落ちればいいのに」

この前にまちが「崖から飛び降りるわよ」とアイドルコンに抵抗するのを
ナツがセンダイ行きを勧めるアニオリシーン、あれこそいらなかった。


センダイに行かせ、アイドルコンテストに巫女服で出場するも
田舎コンプレックスとコミュ障と被害妄想炸裂で
(他の出場してる子たちも同じく東北なのに)転んでしまい、
その場にいたたまれなくなって逃走。┐(´д`)┌
自分で「出る」と言っておきながら逃げて
追い掛けてきた良夫に腹パン。

まちの性格描写が病的にされすぎてて、キツイ。
アニメスタッフたちは何がしたかったのか…

要するに原作18話をツギハギにアイドルトライのアニオリと合体させ、
理不尽な結果をもたらした回となってしまった。

●アニメ第拾弐話(最終回)「決断」
なぜ原作3巻18話「悪夢」をベースにし余計なアニオリで膨らませ、
無理やりな展開にしたのか?おまけに作者さんまでブログに苦言。
(現在は削除)脚本家は二人だったけど、そのうち一人はTwitter撤退

「まちがいなくなった」と良夫がナツに連絡。
ナツがセンダイへ行く展開に啞然。そりゃあ原作には
ナツがゆるキャラデビュー~ツイッターも、となるけれど
それはアニメ化せず、こちらの中途半端な流れになるとは。
松さんの軽トラの荷台に乗っていく…
みんながみんなナツをゆるキャラに見てくれるとは限らず。
クマは見つかれば射殺or捕獲(´Д`;)

それにコミュ障なまちがデパートに巫女服のまま入っていき
屋上の祠の裏に隠れてる設定も変。人のいない所へ行くと思うが。

※良夫と響が、ナツのGPSで居場所はデパートと知る
(ここはハイテク熊ナツだからOK)

二人の言い合いを祠の所で聞いてたし、(ここでの良夫のセリフが例の
生贄発言:ひでえ!)
「アイドルコンテスト」のお姉ちゃんでしょと握手を求められて、
やる気を出したまち。
コンテスト会場に戻って神楽を踊り終わったのなら
あんな病気をぶり返したみたいな「石を投げられる」を入れたのか?
良夫と響の言い合いと少女との握手は何のため?

村に戻ったシーンがもうワケワカメ。まちはナツと良夫、響たちと
一緒に帰ってきたんじゃないの?ナツの叫びを会場で
聞いたんじゃないのか?
 
【審査員特別賞】のトロフィーまでもらったのに
原作18話「悪夢」の「都会の高校行かない!!」に繋げる?
アニオリならアニオリで閉めろよ!
ナツは元々まちの都会の高校行きたいには反対だったので、
「うんうんそうだよね もう難しいこと考えなくてもいいからね」
となるのも当然なのだ。決してエロゲーのバッドエンドではないのに、
そう見えてしまう造りがダメなのだ。

良夫と響のラーメン屋での会話も原作通りだが、変な流れをくっつけて
挟むから原作を知らない人たちの解釈が歪んだものにしかならない。
響も何で良夫のセリフに「こいつ…熱いな…!!」と言ったのか
真の流れを知らないから「ああ響もオカシイ」となってしまう。


そして「おいしいもの食べよう」ってなって、ナツが
ずんだモンブランを注文。
※原作はアマゾンだったがインターネットサイト→斉藤さんからに変更。
ナツとまちがイチャイチャもふもふして、そして刑事編の始まりを
匂わせる「キナ臭せえ村だ」が次のページにあったりする。

3巻18話「悪夢」にこだわり過ぎてこれを最終回に持ってきた意味も
わからない。ホント、この作品を隅々までチェックして
いなかったのでは?と疑いたくなる。

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ただ、アニメのキャラデザ・作画~素材は良かったのに、原作が連載中
だから最終回に持ってくる話がなかったからでは通らないと思う。
本当に原作通りの順番で、アニオリ入れずやっておけば
炎上せずにいたのに。

最終話は日常回やって終わっても、何ら不自然はなかったと
残念で仕方ない。アニメスタッフ(監督、脚本家)はくまみこキャラの
理解力不足だし、愛が足りない。作者さんかわいそうに思える。
聞けば、監督は実写畑の人らしく、初アニメ監督だったようだ。

尚、私は原作は読み続けていきます。6/24現在コミックス6巻36話まで、
月刊コミックフラッパー連載中、39話まで進んでます。
 

投稿 : 2016/06/25
閲覧 : 305
サンキュー:

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