「『たまゆら~卒業写真~』第4部 朝-あした-(アニメ映画)」

総合得点
74.1
感想・評価
131
棚に入れた
573
ランキング
929
★★★★★ 4.2 (131)
物語
4.3
作画
4.1
声優
4.2
音楽
4.3
キャラ
4.3

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ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

笑顔に包まれてる世界、なので。

アニメーション制作:TYOアニメーションズ
2016年4月に公開された劇場版作品。

【概要】

竹原に住まう少女たちの暖かな物語も本当の最終回。
高3の秋から冬に移り変わり、そして春がやってくる。
主人公・沢渡楓(愛称・ぽって)たちに残された高校での時間は残り僅か。

第3部で4人が肩を寄せあって泣いた10月末の憧憬の路(しょうけいのみち)の後日。
父親の形見であり亡き父との繋がりを象徴する楓のカメラ(Rollei 35S)が修理されて戻ってきたものの、
もう一度同じ箇所が壊れたら二度と直せないかもしれないことをマエストロ(写真館の店主)から伝えられます。

ぬくもりに包まれた物語もやがては一区切りを迎え、
彼女たちの人生の時計の針は休むこと無く、やがて訪れる新しい場所での新しい生活を予感させます。

【感想】

さようなら竹原。さようなら高校時代。

大好きな竹原を一旦離れて東京の大学に通いながら、
親交の深い憧れのカメラマン・志保美りほに付いて行って写真の勉強をやりたいという楓の決断。
心という大切な部分はそのままに、カメラとの向き合い方に新たな境地を見つけていきたいという、
楓の精神的な『卒業』の物語でもありましたね。

お別れも終わりも人生の次のステージの始まりであり、その先に新しい出会いと日々が待っている。
ここで離れ離れになっても、
かおる・のりえ・麻音らとの固い友情も、家族との結びつきも、
さゆみさんに、ほぼろさんやマエストロ、学校の先生や先輩・後輩たちらとの出会いも想い出も、色褪せることが無い。

たくさんのことをくれた竹原での3年間は楓の中ではキラキラと輝いていて、
これまで生きてきた中での楽しい事も悲しいことも全部つながってて、それが彼女の人生なんですよね。

親友からの応援、家族からの情愛。

優しさが染み入って染み入って、こんな学生時代を過ごせたら本当に幸せですよね。
でも、周りからここまで愛されてるのも楓の人柄なんですよね。
人の悪口ばっかり言ってたら、楓みたいにはなれません。

OVAから卒業写真まで全部観てて、途中でダレちゃったこともあったし、
綺麗事だらけなアニメだなと改めて思いつつも、
ちょっと心が拗ねちゃった時に観てみると優しい気持ちになれる、
優良な作品なんだな…と思いました。
とっても、ほっこりとするまとめ方で良かったです。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。。

投稿 : 2016/08/06
閲覧 : 273
サンキュー:

27

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