「ろんぐらいだぁす!(TVアニメ動画)」

総合得点
62.2
感想・評価
265
棚に入れた
970
ランキング
4899
★★★★☆ 3.3 (265)
物語
3.4
作画
3.0
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
3.4

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ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

レガリアの影響がもろに出ている

原作:三宅大志
(月刊ComicREX掲載)
監督:吉原達矢
構成:高橋ナツコ
(構成代表作:東京マグニチュード8.0、ゆゆ式、俺物語!!、他)
アニメ制作:アクタス
・主要キャスト
倉田亜美cv東山奈央(主人公JD1)
新垣葵cv五十嵐裕美(主人公の幼馴染JD1)
西条雛子cv大久保瑠美(主人公の友人JD3)
一之瀬弥生cv黒澤ゆりか(主人公の友人JD3)

【概要】
{netabare}入学したばかりのJDがロードバイクに興味を抱き、ロードバイク絡みの日常が始まる。{/netabare}

【二話まで観たうんちく】
特に妙な設定もなく、エロ要素も萌え要素も薄く極普通に観ようと思えば観られる作品。
女子が4〜5人登場して共通の趣味を通じの日常ものは、視聴側がテンプレとして「けいおん!」を無意識に比較しているから「ぽく」見えるのでしょう。
「ばくおん!!」でもそうでしたけど、ストーリーがまったく違う以上「けいおん!」を特に意識しながら視聴する必要はないでしょう。
今回はロードバイクといっても、似た設定の「ばくおん!!」の体育会系と違ってゆるい系。
どう楽しむかは視聴者しだいですけど。

「ばくおん!!」は国内マーケットの縮小を食い止めたいバイクメーカーの本音と溜息を感じましたけど(実際国内4メーカーが公式にコメント出しましたから)これも自転車、ロードバイク業界と製作側の利害が一致した販促アニメではないでしょうか。
多分、これから自転車運転のマナーとかもチクリチクリと入れてきそうな予感がします。
社会人の自転車マナーはたしかに悪いから、設定の{netabare}JDが都合良く視聴対象層を引き上げて{/netabare}きたのかもしれません。
「ばくおん!!」もバイク乗りからみたら説教くささを感じましたけどね。

{netabare}1話ではロードバイクの相場を見せてマーケティング、ハンガーノックでサイクリングの注意点をさりげなくお説教をしていますね。
アニメと業界のコラボは「けいおん!」で確立された手法ですけど、作品に背後関係があるかないかで視聴にバイアスがかかるのはだけは否めません。
一見関係なさそうな「甘々と稲妻」にも立派な背後関係がありますから。{/netabare}

そういえば制作はアクタスですけど、もう穴を空けられないでしょうし、レガリアを抱えてこの作品もやっていたらクォリティを望む方が無理かもですね。
でも、外注しているロードバイクの3DCGはソコソコ出来がいい。
{netabare}最初は二人から、ロードバイクを通して友達が増えるストーリーの出だしはそう悪くはないと思います。
日常アニメだし、多少崩壊気味でも観る方は観るから作画は致命傷ではないでしょうし{/netabare}シリーズ構成が高橋ナツコさんですから、安定感のあるストーリーを期待していいと思います。

ちょっと一言メモ
本作に関しては現状4話までしか視聴をしていないので、中間レビューもまともに書けない。
しかし、原作に関してはまぁまぁそれなりに面白いので、素材は悪くはないと思う。

さて、今回の一言は本作における作画問題の考察。
{netabare}これはレガリアの影響を受けているのは明白なのだけれど、そも、なぜレガリアのスケジュールが押したのか考えてみる必要がある。

劇場版ガルパンの続編の制作告知があり、既に作業に取り掛かっていると思う。
そうなると、レガリア完パケまでは最低3本のラインが動いていることとなり、これはアクタス規模のスタジオとしてはキャッパシティオーバーではなかろうか。

実際、本作は2度ほど放送遅延を起こしているのでパンクしたと考えてもよかろう。
制作現場のパンクとは過労死も起こりかねない修羅場を意味する。
現実、遅延の原因として制作進行逃亡の件も、とある場所では囁かれていた。
まず、制作スタッフの不眠不休の努力で本作を仕上げている現実だけは把握する必要があるのではなかろうか。

次に、レガリア遅延の原因だが、これも明確に業界クライシス問題に端を発する影響。
レガリアと同時期にやっていたもう一つの手書きロボアニメとそのプロデュース会社(仮にifとしておく)は同一である点を考えてみよう。
そも、今の業界でロボットの原画を描けるメーターは多数いるのか?
素人目に見てもそう多くはないと思うが、同時期に似たようなアニメの制作にかかれば、現在の業界事情ではメーターの取り合いとなるのは必須だろう。

ここに「大人の事情」が入る余地がある。

つまり、原画メーターのパイが決まっている以上、制作工程に問題が生じた場合、レガリアを優先させるかもう一つのロボアニメを優先させるかの選択も当然あり得て然り。
もう一つのロボアニメは2クールかつ記念作品であり、かつ、海外配信を行った関係で納期は国内放送局よりもシビアだと聞くし、落とした場合の違約金はおそらく経営を直撃するだろう。

そう考えると、レガリアに泣いてもらったことは、様々な意味で合理性があったとも言える。
また、本作の動画に2クールロボアニメを制作したスタジオのクレジットもあるから、何らかの業務的な取引きがあったとも推測出来る。
ただ、もう一つの制作スタジオも最近不慮のトラブルがあったことから、ここでは名称を伏せておく。

そも、アクタス1社の都合で寛容な措置が計られるのも常識的に考えて不自然であるし、そこに何らかの根回しがあったと考えるのが自然だろう。
また、このようなことは、とても公式にアナウンス出来る性質でもない。
以上は私の推測だが、アクタスの制作現場は大混乱に陥ったことは容易に想像出来る。

このようなことを考えると、本作の作画クオリティを擁護をする訳ではないが、過度に責めるのも酷な気がしてならない。

レガリアが完パケして身が軽くなったのだから、今後の作画向上に期待をします。{/netabare}

投稿 : 2016/12/04
閲覧 : 297
サンキュー:

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