セメント さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態：観終わった
それはひょっとしてギャグで言ってるのか！？
前略、画面の前の読者様、このアニメに出てくる奴らは不良です。
だから決してこのアニメの真似はしないで下さい。
<物語>
どの回も大体面白いんですけど、最終話で「マリみて」のパロディをやった時は天才か！？と思いましたね。
都立クロマティ高校と私立リリアン女学園、実は地理的に近い二つの高校を組み合わせた発想の勝利と言わざるを得ません。
丁度放送期が被っていたのもありますが、片やお嬢様の花園に片や不良の肥溜、無限の可能性を秘めています。
<作画>
野中英次さんの濃ゆいキャラクターをそのままに描いています。
当時としては珍しい1話15分枠で、そこがまたギャグのキレを増していたようにも思えます。
<声優>
メカ沢に若本規夫さん、前田母に林原めぐみさんなどは居ますが、基本的に声は聞いたことあるけど名前の分らない方が多かったです、というか声のないキャラも多い。
まぁでもそのくらいが先入観なく見れて良いんですけどね。
<音楽>
OPに吉田拓郎は面白すぎますよ、「純」というと心に染みる名曲で、間違っても本作とは不釣り合いだろうと思って、映像を見てみるとこれが何故かマッチしてて・・・。
テレビサイズでは2番を使用してるのも妙ですね、1番だとこうも見事な協和音になってなかったでしょうね。
OPだけではなく3話にも吉田さんの別の曲が流れてます、曲名が思い出せない例の曲（人間なんて）です。
<キャラ>
"それがギャグで言ってるのか！？"を始め汎用性に富む台詞画像の宝庫ですね。
キャラが出てきては面白いことを言って去っていく、みたいなバラエティ番組を見ている感覚でした。
ちなみにタイトルにクロマティと勝手に使って、ウォーレン・クロマティ本人から一時は裁判沙汰にまで発展しかけてますね。
同じく名前を使用されているバースやデストラーデは、日本のファンがまだ名前を覚えてくれていると笑って済ませた、みたいな話を聞きましたが本当でしょうか。
それはともかく、憎いくらいに外れないギャグアニメですね。
他人に勧めやすいのも魅力の一つです、困ったらとりあえずクロマティ、これで間違いないと思います。
