「Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-(TVアニメ動画)」

総合得点
73.6
感想・評価
994
棚に入れた
4460
ランキング
977
★★★★☆ 3.7 (994)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.6

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ネタバレ

ヤマザキ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

超高速で駆け抜けた後には多くのナゾが残った・・・

日本アニメ界に燦然と輝く「STEINS;GATE」と同じ志倉千代丸氏の原作作品。一応ラノベ原作と言うことですが、途中からアニメが原作をあっという間に追い抜いて行ってしまったそうですから、一応はオリジナル作品ということになるのでしょう。その出自のよさ(とはいえ、志倉千代丸氏には「CHAOS;HEAD」というイマイチ作品もありましたが)とオリジナル故の先の読めない展開に期待して、最後まで観続けました。

最初はその超高速のセリフ回しについていくのが精一杯。でも観ていくうちに案外慣れるものですね。英会話の教材にネイティブの英語をひたすら聞き続けていくというのがありましたが、案外こういう感じで慣れてくるのかもしれませんね・・・って、違うか(^^;;。

展開もこれまた超高速。ストーリーの中頃にあった{netabare}「主要登場人物がほとんど全員死んでいた」という{/netabare}超展開もあいまって、いよいよ目が離せなくなりました。この段階で「STEINS;GATE」ほどじゃないけど、確実に「CHAOS;HEAD」は上回ったなぁ、と。

そして迎えた最終回。一応の完結はみました。ああ面白かった・・・。でも、えっ、えっ、えっ?さんざんまき散らかした伏線が、全然回収されてないじゃん!
・・・ここです、ここなんです。この作品が不十分だったのは。ウィキペディアには「メディアミックス企画として進行しており、各媒体で異なる展開となる」ってあります。でもねぇ、だからといってアニメでナゾを意図的に残して、あとはゲームやラノベでそのナゾを納得してね、ってそりゃないでしょうよ!

それから登場人物がちょっと大杉。人の名前を覚えるのが芸術的に下手な私は、第1回で9人いっぺんに紹介されてもなかなか理解できませんでした。「まあオカルティックナインだから9人出したかったんだろうな」って思っていたら、さらに主要登場人物が1人増えて10人に。そして最終回になってその「ナイン」の意味がさらに明かされたときには、「ああなるほど」と思うのと同時に「だったらそんな登場人物を多くしなくてもよかったじゃん!」とも思いました。実際、ナゾだけ振りまいて、本当に必要だったのかという登場人物もいましたしね。

キャラクター設定ですが、ヒロイン(と言っていいのかな?)の身体的特徴として、ビックリするほど身体の一部が肥大化しておるのですが、頭の中に浮かんだ言葉は「過ぎたるは及ばざるがごとし」でした。いや、これはかえってひくレベルだな。魅力減だな。
それ以外はまあまあ。女の子も可愛いし、サライの知的な感じもよかったです。ちょっと主人公がヘタレだけど、最後はカッコいいところ見せてくれたしね。

音楽面。主題曲はOPもEDもカッコよかった。OPは「STEINS;GATE」と同じいとうかなこさん。この手のアップテンポの曲を唄わせると最高にカッコいいですね。EDの「Open your eyes」も名曲でした。

それから相川実優羽役の声優、吉田仁美さんとこんなところで出会うとは。彼女、うちの娘が小さい頃によく観ていたEテレの「うたっておどろんぱ!!」の主役だったんです。当時はまだ中学生か高校生くらいだったのですが、初々しくて、でも唄が上手で、すごく印象に残っています。でも、今この記事を書くためにウィキペディアを確認したら、もう32歳で結婚もされていたんですね。改めておめでとうございます。

作品に話を戻しますが、そこそこ面白い作品であったのですが、やはりその展開やセリフ回しの超高速っぷりに消化不良な部分があったことは紛れもない事実であろうと思います。再評価するためにも2周目は観ておいた方がよさそうですね。

投稿 : 2017/01/01
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サンキュー:

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