Ka-ZZ（★） さんの感想・評価

3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

「おっふっ…」個人的にはもう少し流行って欲しかった様な…

この作品の原作は未読です。正直視聴している作品の中で序盤の評価は決して高くありませんでした。
主人公である斉木楠雄の頭には、変な丸いモノが2つついてるし、「やれやれ」の口数は多いし、
やたらと他人と距離を置きたがるし…
「やれやれ」ってそもそもがっかりした時に使う台詞ですよね…
そんなにがっかりばっかりの人生なの…？

それに毎回同じ様な出来事の繰り返しだし…
物語の舞台は学校ばかりではないので、進展はしているんだと思います。
でもやっている事といえば、主人公がいかに独りぼっちになるか、という事ばかり…

でも毎回同じ様な展開に慣れてくると、不思議と違和感は感じなくなるモノなんですね。
そのうち、笑いのツボが分かったら面白く感じてきて…
気付いたら完走していました。

主人公の斉木も十分個性的ですが、脇を固めるサブキャラも個性豊かなキャラが揃っています。
私のイチオシはかやのん演じる照橋心美ちゃん…
この作品の中で圧倒的な美貌の持ち主で普段からオーラを身に纏っているんです。

彼女の美しさは計算されたもの…
そのため照橋さんを見ると大抵の男性が口にしてしまう…それが「おっふっ」
まぁ…照橋さんの美しさが通用しない人も僅かばかり存在するようですが…

でも、彼女のポイントはそこではありません。
自分の心中…本音を吐露してはいけない状況に陥った時の彼女の反応が半端なく可愛いんです。
そこには計算し尽された女の子は存在せず、何とかその場を取り繕うと一生懸命女の子が…
でも、照橋さんがそうなるのも分かります。何故なら自分の計算の中に「想定外」は含まれていませんから…

後は場の空気を全く読まず、斉木にやたら「相棒」を連呼する燃堂…
「漆黒の翼」を名乗る中二病全開の海藤…
何事にも熱心に取り組む熱血漢…でも厚かましさも一流な灰呂…
と斉木が一緒につるむのを抵抗したくなるような取り巻きがいる事を否定はしません。

そしてこの作品を語る上で斉木の祖父…斉木熊五郎の存在を省くことはできません。
このおじいちゃん…見た目はとても厳格です。それは普段の言動においても同じ事がいえます。
でもそれは所謂「世を忍ぶ仮の姿」と言っても良いかと思います。
このおじいちゃんの事に関しては、実際に本編で確認するのが一番納得できると思います。

他にもキャラはたくさん登場します。
ゆかりん演じる夢原知予…
内田さん演じる目良千里など…
こうしてみると、声優陣も豪華ですし、キャラのイメージにも合っていたと思います。

するめの様に追ってじわじわと味が染み出すこの作品…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、花江夏樹さんの「青春は残酷じゃない」と、でんぱ組.incさんの「最Ψ最好調！」
エンディングテーマは、でんぱ組.incさんの「Ψです I LIKE YOU」と、花江夏樹さんの「こころ」

2クール全24話の作品でした。
全24話ですが1話の中で小話5話が放送されるので、内容的には120話分ありました。
そしてこの作品…続編の制作が発表されました。
放送時期などは未定ですが、これからの発表が楽しみです。