ようす さんの感想・評価

4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

出会ってしまったらいつか失う。けど、失う悲しみより出会う喜びの方が大きいんだ。

リトルバスターズ！の２期です。

１期で友情が育まれてからの２期なので、
先に１期を観てください♪

また、１期を観たならば、
必ず２期も観てください。

「リトルバスターズ」の本質は
この２期に詰まっています。

全１３話です。


● ストーリー
「野球チームを作ろう！」
棗恭介(なつめ　きょうすけ)の呼びかけで集まった１０人のメンバー。

にぎやかに楽しく過ごす中で、
直枝理樹(なおえ　りき)は時々違和感を覚える。

「みんながこんなふうに一緒にいられる時間も
　これからは減っていくのかなって思ってさ。」
「僕は、何かを忘れている。とても大切なことを。」
「僕は、前にもここに来たことがある…。」

そして「世界の秘密」が明らかになる。


“友情”をテーマに、
１期は楽しい雰囲気が目立ちました。

しかし世界の秘密が明らかになることはなく。
その秘密が一気に明らかになるのが、今回の２期。

１期が２６話だったのに対し、
２期は１３話。

話数が短い分、展開も次から次へと進み、
毎回目が離せません。

特に１０話からのクライマックスは、
この作品の真髄。

ここを見ずしてリトバスを語ってはいけません！


悲しい…とは違う。
やるせない…は近い。
感動的…は違う。
ショック…もまあまあ近い。

この感情をどう言葉に表せばいいのだろうか。

理不尽な現実に立ち向かう理樹たちを見ていると、
１期のみんなの笑顔がまるで幻のよう…。

１期は女子メンバーが主役のエピソードが多く、
彼女たちの悩みからどう救うか、に焦点が当てられていました。

２期は男子メンバーが主役のエピソードが多く、
泣ける回が多すぎでした(´;ω;｀)

男子メンバーの内なる気持ちがたくさん溢れてきて。
こういう直接的な感情の方が私には響く(´;ω;｀)

恭介も真人(まさと)も謙吾(けんご)も、
１期を大きく上回る魅力がありました。

そして恋愛要素も濃くなります。

しっかりしなきゃと男らしさを見せる理樹を
嫁にしたくてたまらなかった(*´Д｀)笑


人を強くするのは、人を、仲間を、想う気持ち。
ということで今回もテーマは変わらず“友情”でしたね。

１期とは違った角度から描かかれる友情は、
今あるものを大切にしたいと思わせてくれます。


● 音楽
【 OP「Boys be Smile」/ 鈴湯 】

「ひとりじゃ寂しい　だから手を繋いだんだっけ」
という最初の歌詞が、

「ひとりが辛いから　ふたつの手をつないだ
　ふたりじゃ寂しいから　輪になって手をつないだ」
という１期OPの歌詞とつながっていて、印象的です。

１期OPと比べると、
暗く寂しい感じがしますが、
それが２期の雰囲気をしっかり表現しています。

こういう細かなところでも作品の雰囲気を大事にしているところが
key作品の好きなところだなあ。

アニメーションに登場するショタ理樹が可愛すぎて
何度でもいつまでも観れちゃう(*´Д｀)


【 ED「君とのなくしもの」/ 北沢綾香 】

大きな特徴があるわけではないけれど、
好きな曲です＾＾

明るい曲調だけど、
２期のやるせない展開との中和反応感が絶妙。

この曲が１０人をつなぐ希望のようにも感じられる。

暗かったり優しかったりな曲調だと
作品の雰囲気に飲まれて立ち直れなさそうだもの。笑


【 「Song for friends」/ Rita 】

リトバスのテーマソングだと思っています。

ここぞというタイミングで
この曲を使うのは、卑怯だ！笑

この曲を聴くだけで泣けます(´;ω;｀)


● まとめ
これは友情を越えた、
強い愛が創り出した物語。

大事に思うあまり、失敗することもあった。
これでいいのかと悩むこともあった。
でも人を想う気持ちに間違いなんてあるはずがない。

今まで何を考えているのかわからなかった
恭介の行動の意味を知り、私はこのように感じました。

リトバスの真髄は２期にあり。

１期だけでも楽しいけれど、深さを求めるならば
２期は必ず観なければ、ですね。

そうすることで１０人の笑顔が、
これまでと全然違って見えてきます。