「麻雀飛翔伝 哭きの竜 飛竜之章(OVA)」

総合得点
計測不能
感想・評価
4
棚に入れた
14
ランキング
7719
★★★★☆ 3.8 (4)
物語
3.9
作画
3.6
声優
4.0
音楽
3.6
キャラ
3.9

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ネタバレ

Lovin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

観た感じ

■情報
 {netabare}原作:能條純一

 企画:猪股一彦、岡田斗司夫

 監督:出崎哲
 脚本:山賀博之
 キャラクターデザイン:清水恵蔵
 制作:ガイナックス
 時間:46分
{/netabare}
■感想
 知識:原作漫画既読、よくモノマネをした
 鑑賞:動画
 概要:任侠系ゴロ型
 成分:カン、カン 、カン
 設定:スーパームーンの上る月下の雀士達は…

 {netabare}個人的には懐かしいのだが、若い方々には馴染みが無いだろう。その筋の方々が大勢登場する話なので、昭和の任侠ものに興味が無ければ受け入れられないだろう。しかも竜は任侠の人ではなく只の代打ちかゴロなので、あからさまな任侠ものでもない筈なのに、雰囲気は全くの極道の○たちだったりする。当時の私は高校生で、麻雀覚えたて&マイナー漫画誌への探究心の相乗効果で連載誌である別冊近代麻雀に辿りついた。そういえば「任侠と書いて人魚と読むきん」みたいな作品も有った気がするが、この作品では「侠」とかいて「おとこ」と読む。
 今回この作品を観たきっかけは掲示板のとあるスレタイを見たから。知識に「よくモノマネをした」と書いたが。アニメを観ていない当時の私に出来たのは凄んで名台詞を口にする程度。でもマネをしたくなるくらい名台詞は結構有った。「早く打ちなよ、時の刻みはあンただけのものじゃない」とか「竜ぅ、竜よぉ、お前の運をわしにくれやぁ、親父にくれやぁ」とか「あンた、背中が煤けてるぜ」とか「あンたの背中には一人の命も背負えない」とか。でも私が観たのは1話完結の東芝版だっだのか、「他人に授ける運など持たぬ」的な名台詞は無かった気がする上に、竜の最終決戦が始まる前に終ってしまった。この作品の1年前に発売されたバンダイ版は3話有るらしいので、そちらにはこの名台詞が有るのかもしれない。
 原作にも五枚目の「發」が登場したとか色々な逸話もあるが、原作者の能條純一はそういう部分より闘牌を魅せたかった、と語ったとか語らないとか。確かに原作の雨宮との最終決戦には息が詰まった。しかし私が観た作品には、竜を知らないゴロツキとのやり取りはあっても闘牌と呼べそうなのは甲斐がゴトやってた戦くらいだったし、「ええとこ」で終っているので結構消化不良だ。制作陣はおっさん基準では豪華だと思ったのに、キャストもメインは豪華だと思ったのに、釈然としない。
 豪華だと思ったスタッフは、監督の出崎哲(出﨑統の兄)、脚本の山賀博之(オネアミスの翼、まほろまてぃっく)、企画の岡田斗司夫(トップをねらえ!関係者)、そして何より原作の能條純一。なのにやっぱり満足できないのは、「哭きの竜」と言う話がガイナックス向きのじゃないと言うイメージが離れないからだろう。ヌルヌル動く作画とか有るわけでもないし必要もないし。
 豪華だと思ったキャストは、竜の池田秀一(シャア・アズナブル、クワトロ・バジーナ:竜に合っているか否かは個人差有り)、石川喬の内海賢二(則巻千兵衛、花園明美)、ヤクザの大塚明夫(フォンヴォルテール卿グウェンダル、山田先生)、そしてナレーターの小林清志(妖獣ジャコン、デーモン博士)辺りだった。銀河声優伝説のときは「軍人さんを沢山起用するとこんなキャスティングになるのか」と思い頷いたが、哭きの竜では声に渋みと深みの有るキャスティングで新鮮だった。
 話は詳しく書かないが、原作既読の立場からするとほぼ原作通りだったと思われる。昭和の時代の任侠の世界を味わいたいのなら是非、と締めようと思ったが、あれが本当に昭和任侠なのか私は知らないことに気がついたので、能條純一の世界観を堪能したいなら是非、にしておく。
{/netabare}
■感想
 {netabare}ラストで竜が昼間の街を歩くシーンで、実在する企業や商品の看板が堂々と登場する。

 PI○NEER、ヨドバシカメ○、ダイ○ツ、シャ○-ド、サン○リー…

 今では考えられないが、やはり当時は規制が無かったのか?
{/netabare}

投稿 : 2017/08/23
閲覧 : 245
サンキュー:

13

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