「ヒカルの碁(TVアニメ動画)」

総合得点
88.3
感想・評価
1658
棚に入れた
8953
ランキング
117
★★★★☆ 4.0 (1658)
物語
4.3
作画
3.8
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
4.1

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お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「神の一手」<改>

以前レビューを投稿しましたが、改めて観返したため再投稿します。

本作の面白さを以前のレビューで投稿しましたが、今回では再三語られている
「神の一手」についてレビューしたいと思います。

そもそも本作における神の一手とは、具体的には説明されておりません。
あやふやな神のみぞ打てる一手という概念の説明で留まっております。
あやふやでありながらも、その一手に近づく道筋を本作で表現しています。その高みを目指す道筋が奥深い説得力がありました。

本作では、藤原サイという人物が現世に未練を残し、主人公のもとに登場する設定になっております。そこで主人公とサイによる囲碁物語を通じて「神の一手」に近づく側面が描かれております。

藤原サイは進藤ヒカルの前の表意者では、サイが碁を打ちたいという思いを汲んで打たせていたり、本因坊秀作という今でもタイトル戦での呼び名になっている人物に憑依していた設定もあります。簡単に言うと千年間、才ある者に憑依し続けてきたことになります。

その、時の回廊の果てに何を見出したか…サイがヒカルの元から離れ消えたのは、囲碁界トップでとして君臨していた塔矢名人とのネット対戦の一戦の勝敗が付いた後でした。勝ったのはサイでしたが、ヒカルがとある一手に気付きました。そこで悟ったのです。この一局のために私は存在したのだと。

そこからヒカルはサイを探すも見つからず、碁を打たなくなりました。
ただその期間のあと、自分の碁の中でサイを見つけ、ヒカルの碁への執着は高まりました。

サイが魅せてくれた囲碁への執着、そして受け継ぐ時の回廊の果てにある、「神の一手」への道筋。この表現方法は、あやふやな概念を納得させるロジックとして秀逸だと感じました。

投稿 : 2018/11/01
閲覧 : 417
サンキュー:

34

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