「機動警察パトレイバー the Movie(アニメ映画)」

総合得点
78.5
感想・評価
381
棚に入れた
1817
ランキング
541
★★★★★ 4.1 (381)
物語
4.2
作画
4.2
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
4.1

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藤乃 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

機動警察パトレイバー the Movie

押井守監督が手がけた、1989年公開のアニメ映画。
レイバーと呼ばれるロボットが存在する1999年の東京で、レイバー犯罪を取り締まる警視庁特車二課の物語。
有名な作品群ですが未視聴でしたので、ネットでおススメの視聴順番に従って本作から観ました。

作画は丁寧でキレイで、細部まで緻密に描かれた東京の街並みが素晴らしい。
川井憲次さんの音楽も本作の魅力の一つで、作品をさらに盛り立てています。
キャラクターは個性的で人間くさい人ばかりで、ユーモア溢れる会話が面白いです。
ただ、登場人物が多すぎて名前や所属を覚えるのに苦労しました。
相関関係もなかなか把握できなかったので、Wikipediaで確認しながらの視聴となりました。

本作では、天才プログラマーが仕掛けた犯罪計画に立ち向かう第2小隊の活躍が描かれています。
一応ロボットアニメではありますが戦闘シーンは少なく、どちらかと言うとミステリーですね。
とにかく構成と脚本が本当に秀逸です。導入部分で世界観がしっかり説明されているので、難なく設定を理解できます。
また、複雑な事件でありながら起承転結がしっかりしているので、真相が解明される展開が非常に分かりやすい。
冒頭のツカミから怒涛の展開で引き込む中盤、アクションで盛り上がる終盤、予想の先を行く結末も見事です。

パソコンも普及していない時代にコンピューターウィルスに着目し、サイバーテロを描いた先見性は本当にすごいです。
唯一気になったのが、緻密な世界観とは不釣り合いなロボットデザイン。
どうして開放型コックピットなんでしょう?あれでは暴風雨の中でまともに操縦できないと思うんですけど…
盛り上がる終盤で終始そこが気になって、ストーリーに集中できませんでした。

多少気になる点はありますが、ミステリーあり、人間ドラマあり、メカアクションありで娯楽性に富んでいます。
ドラマチックなストーリー展開で世界観、テーマ、娯楽性を高度に表現した素晴らしいエンターテイメント作品です。

投稿 : 2018/02/25
閲覧 : 241
サンキュー:

8

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