もう一人の私が語りかけてくる 入れ子構造のサイコスリラーPERFECT BLUE -パーフェクトブルー(アニメ映画)

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「PERFECT BLUE -パーフェクトブルー」

よみがな:ぱーふぇくとぶるー

上映開始時期:1998年2月28日

★★★★☆ 3.9
物語:4.2 作画:3.9 声優:3.7 音楽:3.7 キャラ:3.7
総合得点 75.9
感想・評価 530
棚に入れた人 2467
ランキング 321
アイドルグループのチャムに所属する霧越未麻(きりごえ みま)は突如グループ脱退を宣言し、女優への転身を計る。かつてのアイドルからの脱却を目指すと自分を納得させ(つつも事務所の方針に流されるままに)、ドラマ出演でレイプシーンを演じる。さらにはヘアヌードのオファーが来るなど、アイドル時代からは考えられなかったような仕事をこなしてゆく未麻。しかし、人気とは裏腹に未麻は現状への不満を募らせ、アイドル時代の自分の幻影さえ見るようになる。(アニメ映画『PERFECT BLUE -パーフェクトブルー』のwikipedia・公式サイト等参照)

◇fumi◆さんの感想・評価

2018.06.09 22:49 ◇fumi◆の評価 | 観終わった| 246が閲覧 ★★★★☆ 4.6 評価対象: PERFECT BLUE -パーフェクトブルー(アニメ映画) 物語 : 5.0  作画 : 4.5  声優 : 4.5  音楽 : 4.5  キャラ : 4.5

もう一人の私が語りかけてくる 入れ子構造のサイコスリラー

1997年上映の劇場版アニメ 81分

原作 竹内義和 監督 今敏 脚本 村井さだゆき キャラ原案 江口寿史 制作 マッドハウス

今敏監督の第一作として有名な作品であるが、もちろんキャリアは積んでいる。
大学在学中に漫画家としてデビュー後、大友克洋氏のアシスタントとなる。
これが、重要な経験になったようで、数作のマンガを書いたのち、アニメの世界に踏み入れることになります。
「老人Z」「機動警察パトレイバー2」に参加、大友監督の「MEMORIES」、
さらには「ジョジョの奇妙な冒険」など修行をしたのちついに初監督作です。

竹内義和本人から「アイドル」「ホラー」「熱烈なファン」というキーワードだけあれば、
好きなように変えても良いと言う意見で、新人監督ならざる大物感を漂わせていたと推測します。

アイドルアニメということで時代性が最も重要ですが、
90年代末期の売れない3人組少女(20歳超え)は現代にも通じる普遍性を感じました。
当時としてはアイドルの描写が素晴らしく、
振り付けも衣装も会場も現代のアイドルに劣りませんね。
3人組と言うとキャンディーズを思い出してしまうのですが、
この「チャム」は90年代末期の世紀末感を漂わせた刹那的なアイドルです。

霧越未麻 CV岩男潤子 チャムの真ん中の子 一番人気ではないらしい
ルミ CV松本梨香  マネージャー
内田守 CV大倉正章  謎の男

声優の岩男潤子さんは翌年「カードキャプターさくら」の知世ちゃん役で、
相当イメージが違うのですが、よく考えると知世ちゃんもかなり変かもw
この部分はこれ以上書くとネタバレになりますが、
岩男さんの熱演が最大の見どころです。知世ちゃんとは思えない迫真の・・

見た人ならこの3人を並べたことがネタバレだって分かりますよね。

期待通りのサイコスリラー作品ですが、15年ぶりくらいに観たので、
完全に忘れていて手に汗を握りました。

20世紀っぽいPC98?からの語りかけや、誰も歩いていない夜の街など、
当時を知る人には恐ろしくリアルな描写です。

内容や今監督については他の人が詳しく書いているのであまり触れませんが、
小説のアニメ化では最も重要なキャラ原案の江口寿史が嬉しいですね。
「老人Z」や「ストップひばりくん」が有名ですが、
デビュー作の「すすめパイレーツ」はコミックの革命ともいえる傑作でした。
仕事が嫌いな人だったようですが、現代萌え文化の元祖ともいえる大変な才能を持った人です。

一連の今監督の劇場アニメの先頭を飾った傑作として必見です。
海外の映画監督にもファンが多い本格的アニメ作品と言えるでしょう。

一見、作画が古いかなと思わせて、仕掛けがあるんですね。
凄い監督でした。

すすめパイレーツで思い出した、全く関係のない知識自慢。

このコミックの初期で千葉パイレーツ×ヤクルトスワローズ戦が描かれます。
ゲストキャラは広岡監督、投手は安田ではなく松岡だったと思う。
この年、スワローズは球団創立以来初の優勝→日本一となるのです。

その時期、熱狂的なヤクルトファンのとある20代の青年が神宮前のアパートに越してきた。
彼は千駄ヶ谷でグランドピアノ装備のジャズの店を経営し生計を立てていたが、
ジャズの人気があった時代とはいえ貧乏生活に変わりはなかった。
ある日彼はいつものように神宮球場の外野席の芝生から試合を見ていた。先発投手は安田。
ヤクルトのトップバッター「ヒルトン」は強烈な一撃で外野手を割り二塁に達した。
その時彼の脳内に閃光の如く何かの感情が沸き起こった。
ジャズと同じくらい好きな小説を自分でも書けるんではないかと。
早速、一篇の短編を書きだしたが、完成には半年かかったと言う。
その作品は「群像」で新人賞を獲得したが芥川賞落選。
ジャズの時代は終わりを告げ彼は職業小説家のいばらの道を歩み始めた。

もうお分かりでしょう。彼の名は「村上春樹」。

直木賞選考委員を全員殺す長編小説を書いた筒井康隆とは違い、終始、賞には興味が無いと言い続けています。

ちなみに私も若いころ神宮前(千駄ヶ谷の近く)の安アパートに住んでいたことがあり、
野村監督や古田選手の雄姿を見に行っていたのでした。

 サンキュー(31)

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