ジョニー さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

原作ファンです

2011/3/19
原作持ちの信者ですが、まさかアニメ化されるとは思っていませんでした。


理由
1　バトルシーンが激しく、映像化にはかなりの技術とお金、手間が掛かる。
2　倫理的に問題大アリな残虐なシーン有り、、、
3　月型信者には不評（っぽい）


とまぁ、これだけの理由があったものの、
心の底では、空の境界を映像化したUfotableなら。。。。
という淡い希望を持ってはいました。


そして、まさかそれが実現するとは！
これは期待せざるをえないですね。
なにせ、アノ『まどか』の脚本の虚淵さんが原作で、それをUfotableが空の境界レベルのＴＶアニメ化をするんですから！


Fate/Zeroは本編であるstay nightの10年前の物語で、騎士王アルトリアも主人公として登場しますが、今回のZeroにおいてセイバー陣営は負けが確定している、BADENDなストーリーです。


そんな作品が万人ウケする訳が無い！
しかし、それでもアニメ化される！


つまり、BADENDのマイナス要因以上の魅力がこの作品にはある！っと制作者側も理解してくれたからこそアニメ化が実現したんだと自分は思ってます。


そうなんです、Zeroには本編に無い魅力があるんです。
それは、
『ダークな人間ドラマ』
『魔術師同士の血みどろの殺し合い』
『本編以上に強力なサーバントと宝具による戦い』
『どのキャラも個性豊かで、主人公目線では無く、キャラ毎に焦点を置いたストーリー展開』
etc.....


今作では他のキャラクターの個性が強い事もあり、セイバーファンにとっては、物足りなく感じる人もいるでしょう。
しかしセイバー以外にも主人公になりうるキャラクターが沢山います。
それがこの作品の弱みでもあり最大の強みです。
万人ウケはせず、優等生とは言えませんが、分かる人には分かる作品ですので、是非ご覧ください。


【追記】
2011.10.30
一話毎にコメントをしても褒めちぎるだけのツマラナイネタバレ感想文になるので、追記する気はありませんでしたが、問題点を感じたので書きます。
五話についてですが、キャラクターのCG表現が酷いです。
TBファンには悪いですがTBのCGに毛が生えた位のレベルです。
正しく言うなら、CGのレベル自体はTBを遥かに凌駕していますが、いわゆる『CG浮き』が酷すぎます。
CGだけ見るなら実写とも思える瞬間があるほどの出来栄えなんです。
しかし、周りが全て作画アニメーションという世界に、実写並みのCGキャラがあっても違和感しか感じません。
Aパートはまだ良かったのですが、Bパートは一つの画面内に作画キャラとCGキャラが混在するシーンが多いので違和感の連続です。
Ufoさんどうしたんですか？(苦笑)
おそらく今後(2クール目)の戦いを考慮した結果のCG表現なんでしょうが、3話の車のCGで感じた不安が残念ながら実現されてしまった感じです。。
空の境界 第七章のとある戦闘シーンだけに3ヶ月も割いてCG浮き無しで再現したUfoなら。。。。と思ったのですが、さすがにTVアニメとなると色々と厳しかったのでしょうか。
4話までなら自信を持って作画★5だったのですが、これじゃ満点は、、、、
今はただ、BOX版の修正に期待です

【追記】
2011.12.25
とりあえず1クール目が終了したのでまとめ

1話
会話中の長回し、グルグル演出以外は完璧。
音楽とアニメーションの連携も、第一話の最初と最後だけは空の境界と同じく梶浦さんがコマ割ごとに音を調整している素晴らしい出来。

2話
一話と同じ高クオリティで観ていて安心。
イリア動きは素晴らしかった。
原作にあまり描かれていなかった、アサシンダンスはアニメの長所を上手く生かされていた。

3話
車のCGに少しの不安を感じつつも、『まぁ、そんな気にするこたーない、ない！』

4話
作画とエフェクトがマッチし個人的な今期最高の回

5話
『ん？なんか、バーサーカー浮いてないか？
いや、浮いてるよな。
浮いてる。浮いてる。』
Aパート後
『めっちゃ浮いてるぅぅ～ｗｗｗ』
バーサーカーだけをフォーカスするならクオリティは素晴らしいが、それをアニメに落とし込むことには成功しなかった感じ

6話
ランサー陣営のシーンに作画崩壊の兆し有り。。。。
相変わらず、長めの会話(綺礼×ギル)の演出はパッとしないUfoさん
ソラウに関しては、キャラデザが駄目っぽい。

7話
キリツグ×アイリの唐突な展開はBDで追加だからおｋ。
セイバーピンチでランサーが助けるシーンのBGMのシンクロが甘い。というよりは、手持ちの曲をそのまま使ったら戦闘シーンが短すぎて曲もカットしました。みたいな。。
それ以外のクオリティは素晴らしい

8話
人妻三本指し必見！！！！！！！
アイリの鷹のCGのスピード感の無さに不満
綺麗が皇居ランナーにｗｗ←笑えない件
起源弾を水銀で止める表現方法が微妙。(原作では剣山状に展開する事で大威力のコンテンダーを効率良く止める)
それ以外は◎

9話
ランサー×ソラウの作画やべぇｗ
暗闇でのウェイバーの視覚強化をアニメ的に良改変◎
キャスター工房破壊シーンは、唐突すぎる感じで壮大なBGMとのシンクロ率は低め

10話
ん？？？？？？？？？
原作通りの凛回は分かってたけど、ストーリー繋がってないような。。
てゆーか、バトルの4話以外なら一番クオリティが高いんですが。
力の入れ所が違うような。。嬉しい悲鳴？ｗ
思わぬ肩透かしを食らった。

11話
キャラデザやべぇぇぇぇ。。。笑えねぇｗ
前回、必要性に乏しいエピソードを今期最高クオリティで唐突にネジ込まれた分、余計に酷く感じた。
この聖杯問答が、1クール目一番の見所なのに、、、やってくれたなUfoさん。
これに新規カット5分付くんだって！ワーイ(棒)

12話
Fateファンなら誰もが喜ぶエミヤ邸！再現度も素晴らしい！
なのに気持ちが盛り上がらない。。
何故かって？それはね、BGMが無いからだよ。。
Bパートの綺礼×ギルの会話シーンはUfoさんにしては頑張ったと思う

13話
大橋での海魔召喚前の龍×旦那の会話追加GJ！
しかし、COOOL！COOOL！！と何故２回言ったし。
最後のセイバー締めは、14話に繋がる話として考えるなら良い締め方。
お預けは、前から分かってた話。

総評
空の境界のスタッフがもう一度結集して作ってみたものの、やはり同じクオリティは実現できなかった。
一番の理由はTVアニメーションによる弊害。
決まった尺(21分)と制作期間では、自分達の理想は表現出来なかった模様。
特にBGMとのシンクロは1、4、10話以外は残念。
空の境界はスタッフの努力と奇跡の産物だったという事を自覚しました。
これだけ気合を入れても作画が安定しない事から京アニの凄さを改めて実感。
しかし、Zeroもまだ半分。
2クール目では毎回死人が出る怒涛のストーリー展開が待っています。
なのでクオリティ面でも少しの期待をしつつ、3ヶ月を過ごそうと思います。