「未来のミライ(アニメ映画)」

総合得点
65.5
感想・評価
228
棚に入れた
862
ランキング
3218
★★★★☆ 3.2 (228)
物語
2.9
作画
3.8
声優
2.9
音楽
3.3
キャラ
3.0

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ネタバレ

runa21 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

兄妹ができるってこんなもん

なぜか酷評されているのですが、
私は結構楽しめました。


おそらくなんですが・・・
くんちゃんを好きになれるかどうかが
大きな評価の分かれ目になるんじゃないかと・・・


まだまだ甘えん坊のくんちゃんに
妹ができた。
でも両親も、じいじもばあばも、未来ちゃんに付きっ切り。
前はくんちゃんの事を
「かわいいね~」
と言っていたのに、そのセリフは全部未来ちゃんに
取られちゃった。

納得できなくて、
こっちを見てほしいと訴えても、誰も見てくれない。
むしろわがままを言うなと怒られちゃう。

このもやもやしたものを
どこにぶつければいいのかわからなくて
どんどん行為はエスカレートしていっちゃう。


自分のものを奪っていく未来ちゃんを
「好きくない」

やりたいことをしている自分を叱りつけるおかあさんも
「好きくない」

子どもとしての立ち位置を未来ちゃんに奪われちゃって
今度は大人になろうと「おにいちゃん」になろうと頑張るけど
それが上手くいかない自分自身に対して
「好きくない」


何もかもが「好きくない」



そんなくんちゃんの姿を、
わがままととらえた人は、
つまらないというよりむしろ、嫌な話だなと思ったと思う。



でも、この姿って、結構リアルな子どもの姿で、
姉の子どもなんか見ていると、まさしくこんな感じだったな~。



ついでに今作のテーマ兼見どころは
くんちゃんの成長物語。
つまり、くんちゃんに否定的な人が見ても
楽しめなかったりしたんじゃないかな~。


人が成長する過程には、
現状に対する不満 → こうなりたいと思う欲求
→おとなになる(成長する)
という段階を踏むそうです。
俗にいう反抗期なんかがこれに当たります。


これを繰り返していくことによって
人は大人になっていくそうです。

今作は、その繰り返す反抗期の
一回分を切り取ったものなので、
あまり成長を感じられないのが残念かな。

例えば、
やたらとズボンの色にこだわったりするのは、
自分の主張をし始めるという
重要な成長過程なのですが
「わがまま」に映ってしまう。


今までの、おおかみ子どもや、バケモノの子なんかは
かなりの年月を通しての成長物語だったので、
目に見えた成長がわかるのですが、

今作のくんちゃんは、
未来ちゃんがやってきてからの、
数か月間を描いているわけですから、
見た目でわかるほどの、大きな変化はないんです。
そのため、くんちゃんが成長しても
それが分かりにくくなっているのが、残念なところ。

いや、制作側も
成長したくんちゃんを出すことで、
こんな風に成長するんだという姿を見せているんですが、
あまりにも変わりすぎているので、
イコールでつながらないのが残念。

でも、あのクールなくんちゃんに
チクチクさしたら、
「もういっかい、やって」
ってもじもじしながら言ってくれるのかな。
それはそれで可愛いかも(笑)


と、話がそれてしまいましたが、
くんちゃんの、
ほんの些細なことなんですが成長している様子を
楽しめるかどうかが、
この映画の評価の分かれ目だったんじゃないかな
と勝手に思ってます。



他に個人的に楽しめたところは、
子どもの描写が本すごいところかな。

階段を下りる姿なんて、
まんま子どもの降りる姿だったから、
「すげ~~~よく再現してる!!!」
って感激でした。
重心の不安定さとか、すごいな~~。


あと、個人的に今作一番の、いい役どころは
なんといっても、ひぃじいじ。
すっごくかっこいいです。

彼の話をむしろ見たい!!(笑)

投稿 : 2018/08/19
閲覧 : 272
サンキュー:

23

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