「ボージャック ホースマン シーズン4(Webアニメ)」

総合得点
計測不能
感想・評価
5
棚に入れた
12
ランキング
7719
★★★★☆ 3.6 (5)
物語
3.6
作画
3.4
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.7

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lll1 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

NETFLIXのアニメを誰か追加してください。

 完結まで特にレビューとかはしないつもりだったけれど、本当に素晴らしいアニメなので少し書きます。
  
 多くの人には、万人受けはしなさそうな作画に、馬が主人公の意味不明な設定、ジョークが飛び交ってばかりのふざけた作品の様に思えるかもしれない。

 しかし、そんなことはない。とても挑戦的な演出で、今まで観たことがないものばかりで新鮮味に溢れる。
 キャラクター一人一人にしっかりと個性があり、奥深さがある。本当に愛おしくて、ずっと見守っていたいと思う。

 入り込んで観るつもりは、大してなかったのに、知らず知らずの内に入り込み、胸を打たれる。何度泣きそうになったことか。
 再度書きますが、本当に素晴らしいアニメです。
 

 このシーズン4においては第6話「Stupid Piece of Sh*t」が個人的に最高だった。今までのエピソードにはなかった演出をしています。

 それは主人公の"心の声"が使用されていること。私は何度もこのサイトのレビューで"心の声"を使用した説明的な演出はさけてほしいと書いている。

 しかし、この第6話は明確な理由を持って使用している。

 "心の声"を使用しているシーンでは、必ず手描き風のアニメーションと共にK.Flayの「Blood In The Cut」のイントロが流れる。全編この演出が徹底されている。それは最後のほんの"数十秒"のためだけに。

 最後のホリホックの問いとボージャックの返しが胸にささると同時に、なぜこの演出をしていたのかが明らかになり、エンドロールが始まる頃に「Blood In The Cut」のイントロが流れ、徐々に音が大きくなりエンドロールでは歌が流れる。

 ラストのほんの数十秒、複雑な感情が入り混じりながらの、あの快感がいまだに忘れられない。

 この作品は一風変わった演出をするときはちゃんと理由がある。第9話「Ruthie」もそう。
 
 
 普段アニメに限らず映画でもドラマでもそうだけど、ストーリーだけを見る人はこの作品を楽しめないかも知れない。そんな見方をしている人はおそらく、クリエイターたちに対する興味も敬意も大してないだろう。
 『ボージャック・ホースマン』はストーリーだけでなく、脚本・音楽・撮影・衣装・背景・編集・雰囲気・役者や演出にも高い興味を持って映像作品を見ている人には、最高の作品になる。

 ただ、この作品にはアメリカで活躍されている俳優たちの名前がたくさん出てきます。実際本人役で出演されている方もいます。俳優たちを知らないと、そういったところのジョークが理解しきれないと思います。申し訳ないけれど、そこは勉強してもらうしかない。

 シーズン4の評価は 8/10点です。
 
 世界的に高く評価されているというのに、日本での知名度の低さが残念でならない。
 NETFLIXのテレビシリーズ作品の視聴ランキングでは『センス8』や『オルタード・カーボン』を抑え13位ですよこれ。『ブラック・ミラー』や『13の理由』『ストレンジャー・シングス』などには負けますが。

投稿 : 2019/03/30
閲覧 : 298
サンキュー:

2

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