「コップクラフト(TVアニメ動画)」

総合得点
70.5
感想・評価
324
棚に入れた
1169
ランキング
1499
★★★★☆ 3.5 (324)
物語
3.5
作画
3.2
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.6

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえずの簡単な感想

 原作は未読。
 ファンタジー要素のあるバディ刑事もので、設定的には地球人と異星人のバディ刑事ものだった
洋画「エイリアン・ネイション」を思い出した。
 キャラの特徴やキャラ同士のやり取りなど、かなりアメリカのバディ刑事ものを意識している
ようで、そっち系の作品が好きな人は喜びそうな内容。
 海外のアニメの感想を翻訳したサイトで本作の脚本を「アメリカ人が書いた脚本を翻訳した
みたい」といった意見があったが、これなんか原作者にとって嬉しい言葉じゃないかな。

 中心となるケイ・マトバとティラナ・エクセディリカだが、地球人とセマーニ人という異なる
文化が背景にあるために反発することが多かったが、次第に互いを理解をして歩み寄っていく過程が
楽しい。また、単に理解するだけでなく、それぞれが相手の影響を受けて自身も変わっていく感も
あった。
 二人の異なる要素は地球人とセマーニ人という部分だけでなく、大人と子供、男と女といった
年齢や性別にもあり、余計に物の見方や考え方が異なっていたようだが、色々な点で対照的な
コンビというのはなかなか面白いキャラ設定だなと思う。
 特に年齢的な差異に関してはティラナが幼さの残る理想主義的な思考が多かったのに対して、
酸いも甘いも噛み分けたケイは良く言えば柔軟、悪く言えば擦れた感の現実的な思考が強かった
ように思える。
 ケイ以外にも、上司のビル・ジマーを始め、味のある大人キャラが多かったように思える。

 ストーリー自体は食い入るように観てしまうような凄いものはなかったけど、キャラ、及びキャラ
同士のやり取りを楽しんだり、サンテレサ市の空気感を味わう土台としては充分な出来。
 序盤と終盤が重ための中身の濃い話で、それに挟まれた中盤は軽めの事件が主と構成も悪くない。
 この序盤と終盤はいずれもゼラーダがラスボスとして登場。ケイとの過去にも因縁があったような
キャラだが、いかんせんゼラーダ自体の掘り下げ描写があまり無かったためにラスボスとしてはやや
力不足だった感が。

 ここまで書いたように内容は悪くなかったんだけど、問題は作画。
 俗に言う作画崩壊といった絵の崩れは割と我慢できるんだけど、止め絵や動きが単調になる
省エネ的作画が増えるのはちょっと。。。
 例えば「Back Street Girls -ゴクドルズ-」なんかも止め絵ばかりだったが、あの作品はギャグ
ものだし、最初から意図的にやっていたのでそういうものだと割り切れたんだけど、本作は
アクションもので、更に力尽きてそうなってしまったみたいな裏事情が垣間見えてしまうから、
やはりがっかり感が強い。
 このがっかり感は、やはりアクションもので、途中で力尽きた感が強かった「GANGSTA.」に
通じるものがあった。そう言えばあの作品もバディもので片方は津田 健次郎氏だったなあ。

2019/10/08

投稿 : 2019/10/08
閲覧 : 187
サンキュー:

3

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