「ちはやふる3(TVアニメ動画)」

総合得点
70.4
感想・評価
87
棚に入れた
806
ランキング
966
★★★★☆ 3.7 (87)
物語
3.8
作画
3.7
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.7
ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

畳上の旋風。

原作は未読。
1、2期は、最近、視聴済み。
★は後日に。


はじめに
{netabare}
ずいぶん前のことですが、シアターの廊下の壁面いっぱいに "実写版" の巨大な宣伝用広告が飾られていて、その色彩の鮮やかさと出演者の華やかさに、思わず足を止めて、まじまじと眺めていました。

すごいアピール力!
いったいどんな作品なのかな?って思いました。
でも、『競技かるた? 何それ?』って感覚があったのは事実です。エヘッ。

アニメも、本当に、何気なく見始めたわけでして、1、2期も、部活動のあるある系なのかという捉えでした。
千早ちゃんやまつ毛君や肉まん君のキャラ設定は、青春ものとしては定番。
ひょろ君や菫ちゃんやつくば君も、サブキャラとしてはなかなかの出来です。

そんな私のステレオっぽい見方を変えたのは、奏ちゃんの古典を(着物?)愛でる一本気な強さだったり、詩暢ちゃんのかるたに懸ける凄まじさだったり、新くんのお祖父さんとの約束への誓いだったりという "深みを生み出す設定と演出" です。

この3人のキャラが、伝統文化の担い手としての立ち位置をハッキリと打ち出していて、ストーリーに奥行きを持たせて、かるたそのものを主人公に押し上げています。



私にとっては、ちびっと苦痛だった小倉百人一首。
ここ3期に来て、どっぷりと嵌まりつつあります。

日本の伝統文化は、すべからく『道』に置き換えられます。
いにしえの一首は、時代をつむぎ、歴史を重ね、守り人を育て、文化を広げていく。

和歌三十一文字に打ち込む真摯な『姿』。
奇を衒わぬシナリオは、まさに、生成化育、進歩向上発展の『王道物語』です。

小倉百人一首の『ちはやぶる』は、世界的にもすっかり有名な『札』になっていそう。
アニメの『ちはやふる』は、『かるた文化の中興』とも言える記念碑になっていきそう。

脈々と受け継がれてきている日本固有のカルチャーが、アニメを媒体とするサブカルチャーの立ち位置でも、インターネット配信で世界中に広まることは、嬉しくて、誇らしく思います。



これは、ひさびさに期待値大の作品ですね。
とにかく、配信が楽しみで仕方がありません!
{/netabare}

5話。
{netabare}
1、2期を含めて、画は一番良かったと思いました。
いしづかあつこさんの絵コンテの切り方。
原画の当て方、作画の詰め方、動画のなめらかさ。
どれをとってもハイレベルで、見応えがありました。

6話以降にも期待したいです。
{/netabare}

8話。
{netabare}
菫がトリガーとして際立っていたと思います。

太一には、千早を大切な人と思う感情があるのだけれど、しかし、かつて新からきつい一言を食らったことのトラウマから逃れられない。
7話での新との邂逅が、いやでも太一にそれを思い起こさせる。

太一は、自分のかるたが、新に通用するのか分からない。
千早への想いが、新と競えるのか分からない。
不安と課題は、名人戦予選に絞られ、自分のかるたと、千早への思いを見定める手立てとして決着をつけるべく、誠心を尽くして自分自身に対峙しようとする。

「俺は、千早の熱量を受け止めるに相応しい器の男になりたい。なによりも、千早と心を通い合わす一番近くのポジションにいたい。」
それが太一の矜持であり、名人位への挑戦へ理由のように思えます。

真島先輩が、原田先生が、かつての対戦相手たちが、息も絶え絶えに、真っ向勝負に向かう姿が、菫の目の前で繰り広げられます。

もしかしたら、彼女は、カワイイ後輩気取りを演じようとすることに、気恥ずかしさを感じたのでしょうか。

ほんの一瞬、太一と菫の、描かれることのない共通する想いが重なります。

やがて、かるた選手になる。
いつか、同じ畳で向き合う。
旋風が、熱く吹き上がっていく。

ん~、もう期待ばっかり!
{/netabare}

9話。
{netabare}
太一 と 新。

2人が目指すのは、東と西の名人位への挑戦権。
その実、彼らの目に映るのは、周防名人ではなく千早の面影だった。

ちはや を獲れなかった 太一。

千早 に一歩近づいた 新。

全ての試合の一手一息に、挑戦者たちの凌ぎあうドラマがある。

全ての選手たちの指の先に、それぞれにたどり着くゴールがある。


競技かるたの奥伝を太一に語る原田先生。
それは、直弟子のもつポテンシャルへのエンパワメントです。

私は、そんな師を推したくなりました。

にしても、千早が着ていた狩衣(かりぎぬ)の装束が、とても似合っていましたね。
{/netabare}

10話。
{netabare}
いしづかあつこさん。
なんていうシーンを最後にもってくるの〜。

ちはやは、立ち止まって心配そうに見返り、

太一は、うつむいて心あらずに離れていく 。

楽しいはずの修学旅行を、どんだけほろにがい旅愁で終わらせてしまうの〜。
{/netabare}

投稿 : 2019/12/12
閲覧 : 182
サンキュー:

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