「八月のシンデレラナイン(TVアニメ動画)」

総合得点
66.5
感想・評価
250
棚に入れた
766
ランキング
2747
★★★★☆ 3.2 (250)
物語
3.3
作画
2.7
声優
3.3
音楽
3.4
キャラ
3.4

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on さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 1.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

野球の楽しさと辛さ

八月のシンデレラナインは女子硬式野球というマイナーなジャンルのスポーツアニメだ。放送からだいぶ経ってはいるが今回はそんな八月のシンデレラナイン 通称「ハチナイ」を見てきたので感想を述べていこう

この作品は元々スマートフォンで展開されているゲームだ。どうやらゲーム内では部員が30人いるらしいが今作は11人になっている。また、ゲームではプレイヤーがキャラとして登場するが今回はいない。ゲームについてはこのぐらいにしておいて、アニメについて紹介していくとする

【ストーリー】
この作品は主人公の有原翼が女子硬式野球部を立ち上げるところから物語がスタートする。近年のスポーツアニメだったら最初から凄い実力の選手が集まってきそうだがこの作品はそうではなかった。スポーツが苦手な人がどうしたら楽しめるのか?野球の何が魅力なのか?を1話で表現していた。まずは部員をどんどん集めていくのだが最初に部に入るキャラクター2人の設定が面白い。1人はスポーツが苦手な女の子宇喜多。もう1人は団体競技が苦手な女の子野崎。翼は彼女らに三角ベースという簡略版野球を河川敷の子供たちとやることを提案した。試合の中で彼女たちに野球の楽しさを伝える描写は中々グッとくるものがあった。スポーツは真剣勝負な時もあるかもしれない。だが、まずは楽しいと思わないと始まらないものだ。BGMも中々良くて第1話は凄く好印象だった。
近年のスポーツアニメは凄いレベルの高い選手のぶつかり合いを見せる手に汗握る熱いアニメというのが多い中八月のシンデレラナインは1話のようにスポーツに対する苦手意識・人間関係・環境の違いなどにスポットをあてた作品になっている。私は学生時代スポーツは苦手だっただけに、この作品で描かれる状況に過去の自分を照らし合わせてしまい共感してしまう部分も多かった。逆にスポーツが得意な方もどこかで共感できる部分はあるかもしれない。このようなスポーツの技術以外の話を終盤まで見せてくれる。こういうアニメもあっていいのではないか?と思わせてくれた作品だった。

【音楽】
アニメを何のきっかけで見るのか?はその作品事に違うが私の場合はその作品のOPEDを聴いて「見たい!」となることが多く、八月のシンデレラナインもそのうちの一つだ。この作品はEDテーマに槙原敬之さんの「どんなときも。」のカバーを採用している。勿論曲自体は知ったいたが改めて聴いてみて凄くいいと思えたのでハチナイを見ることを決意した。歌詞と作品があっていなければ意味ないが勿論リンクしていて良いチョイスだったと思う。カバー曲が最近は少し増えてきたので今後もたまにそういうのがあっても良いのではないのだろうか?BGMも作品の展開を盛り上げに大きく貢献しており音楽面でもこの作品の魅力の1つになっているだろう。

【作画】
私は細かい作画の表現などは分からないがそれでも、誰でも分かる「作画が良い・悪い」があるだろう。例えば蒼穹のファフナーは劇場版以降圧倒的な美しい映像を届けており逆に俺が好きなのは妹だけど妹じゃないは携帯がスマホからガラケーに変わってしまうように見えたりなどなどこんな感じで「誰でも何となく分かる作画が良い・悪い」は八月のシンデレラナインにも恐らく言えるだろう。結論から言うと八月のシンデレラナインの作画はかなり悪い仕上がりになっていた。第1話は頑張っていたが回を重ねる事に劣化していった。前の話とキャラクターの目の大きさが全然違ったりボールを投げるフォームがすごく不自然な動きになっていたりなどちょっと擁護しきれない物になっていた。作画が良くなかったらアニメは見れないという方もいるぐらいにアニメにおいて作画というのは重要で評価を落としてしまうポイントだろう。

【声優】
八月のシンデレラナインの声優はキャリア的には中堅ともいかない新人声優が多いイメージだが、声による不自然さなどは全く感じなかった。物凄く「上手い!」という程ではないが明るく元気な主人公や冷静で声のトーンが高くないキャッチャーなどキャラと声のイメージがリンクしていたと見終わってから思い返すと感じる事ができるので、声優の分野で違和感はあまり感じないと思われる。ハチナイの声優が他の作品で見れる事を期待しよう。

【キャラクターの魅力】
八月のシンデレラナインのストーリーはとても魅力的だ。個人的な感覚になってしまうがストーリーに魅力を感じたらキャラクターも魅力を感じる事が多く、八月のシンデレラナインも例外ではなかった 。どのキャラも魅力的で特に1話かけて1人もしくは2人をフィーチャーした回は印象も強まり、個人的には主人公の有原翼・幼馴染の河北智恵・キャッチャーの鈴木和香などの回は特に印象的でお気に入りのキャラだ。他にも魅力的なキャラがおり、人間ドラマを描いた作品でもあるのでこれを読んでる貴方にも1人は魅力的なキャラを見つけられると私は思っている。



【最後に】
八月のシンデレラナインは作画が辛いがストーリー・音楽・キャラクターなど魅力的な部分も多くあり、個人的に好きな作品になった。嫌いな作品というものはほぼないが…好きな作品をどんどん増やしていく事もアニメファンにとっては幸せな事ではないかと思っている。八月のシンデレラナインを作ってくれたスタッフには感謝しかない。2期があるなら是非とも見たい!と思える作品だった。

投稿 : 2020/09/13
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サンキュー:

7

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