「機動戦士ガンダム MS IGLOO - 1年戦争秘録 -(アニメ映画)」

総合得点
66.0
感想・評価
161
棚に入れた
834
ランキング
2990
★★★★☆ 3.7 (161)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.7

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ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ゲームのおかげでヅダとヒルドルブを知ってる人はいるけど、この作品自体を知ってる人って少数派だと思う

全三話。
時代は0079年、主人公はジオンの技術士官、開発した試作兵器の実験を通じて戦争の虚しさやパイロットの心情を描く。


三話それぞれに試作兵器とそのパイロットがおり、主人公のオリヴァーがその両方と関わっていく。

試作兵器は構造的欠陥であったり、情勢悪化による未完成であったり、別の兵器登場であったり、それぞれ事情は異なるが結果として採用されなかったor破棄された兵器で、その兵器自体の虚しさも描いている、ただ人じゃないから感想としては「悲しい(笑)」程度の感想しか出ない。

パイロットも試作兵器と同じで時代に合わない兵士だったり、適正がなかったり様々な事情を持った兵士たち、ただこちらに関しては例外なく全員殉職するため、それなりに感情移入できる。


作画は3DCG、この年代の3DCGは見づらいという印象だったけれど、この作品に限ってはそれなりに見やすい、まあ原作の一年戦争を見ているからそう感じるだけかもしれないが・・・・・・(笑)


一年戦争をジオンの一兵士視点で描いているから、戦争がよりリアルに描かれていて結構面白かった、もしかしたらガンダム作品でこれが一番好きって人もいるんじゃない?
ただヨルムンガンドはともかくヅダとヒルドルブはそれなりに知名度がある機体だから知ってる人もいるだろうけど、この作品じゃなくてゲームで知った人がほとんどだと思うから、そういう人はぜひこの作品を観て欲しい。



①試作艦隊決戦砲「ヨルムンガンド」
技術士官オリヴァー・マイ中尉が乗った輸送船ヨーツンヘイムが物資の積み込み中に連邦のパトロール船に襲われる、艦長は物資を捨て退避行動を取ろうとするがオリヴァーが異を唱える、更にヘンメ砲術長が反撃すべきと言い艦長は混乱する、だが同行していたムサイが追っ払い事なきを得るがその後に乗艦してきたモニク・キャディラック特務大尉にバカにされる。
今回オリヴァー達の任務はマゼラン級を一発で沈められる試作艦隊決戦砲ヨルムンガンドの試験運用だった、ヨルムンガンドの整備をしていたヨーツンヘイムだったがブリティッシュ作戦(コロニー落とし)が実施されオリヴァーは悲しむ。
ついにジオンはルウム宙域で連邦軍と対峙する、ヨーツンヘイムは砲撃手をヘンメとしヨルムンガンドをいつでも撃てる状態に仕上げていた。
戦いが始まり、味方からの座標送信を待っていたヨルムンガンドだったがいっこうに送られてこず、ヘンメが我慢できず発射してしまう、一応の打撃は与えたものの形勢を変えるには至らなかった、オリヴァーは自分で座標を調べるためシャトルで飛び出す、だがそこに赤いザクが現れシャトルに引き返せと言う、ザクの登場で戦況は圧倒的有利になりヨルムンガンドの出番は無くなる、だが損傷したマゼラン級がヨルムンガンドに突撃、負傷していたヘンメは最後の力を振り絞りヨルムンガンドを発射、見事マゼラン級を沈める。


②試作モビルタンク「ヒルドルブ」
ジオンの地上侵攻作戦が開始される、ヨーツンヘイムは他の補給艦と共に物資を地上へ送る。
オリヴァーは試作タンク、ヒルドルブの運用のためモニクと試験パイロットのソンネン少佐と共に地上へ降りることになる、モニクとソンネンはお互いの顔を見て驚く、実はソンネンはモニクの教官で優秀な戦車乗りだった、だがMSには乗れず堕落した生活をしていた。
オリヴァーたちがコムサイで地上に降りる時、地上では連邦軍が鹵獲したザクを使い騙し討ちをしていた、更にその部隊にオリヴァーたちが降下する情報も洩れたため、乗っていたコムサイが狙撃され、仕方なくヒルドルブを切り離す。
ヒルドルブに乗ったソンネンは敵ザクを次々と撃破する、だが敵の隊長に至近距離で銃弾をくらい沈黙、敵の隊長は不時着したコムサイを叩きに行くが後ろから沈黙したはずのヒルドルブが発砲しザクを撃破する、だが重傷のソンネンは力尽き死亡。


③試作MS「ヅダ」
ジオンの輸送船を連邦のボールが襲う、だがそこにデュバル少佐の乗る試験中のMSヅダが現れボールを追い払う、ヅダはザクとの競争に敗れたMSだったが改良され運用実験をしていたのだった。
戦わずしてボールを追い払ったヅダは評価を上げ、ジオンはプロパガンダとして連邦が開発したMSより優秀だと宣伝する。だがヅダの試験に関わっていたオリヴァーは技術本部の上官からヅダの宣伝はジオンの劣勢からくる苦し紛れのものだと言われる。
再度ヅダの試験をしているとデュバル少佐の真似をして無茶な操縦をした新人が死亡する、オリヴァーは無茶な操縦は認めつつも以前起きたヅダの分解事故に酷似していると思い、デュバル少佐を問い詰める、だがデュバルは一向に認めず言い争いになる、デッキへの呼び出しがあり争いは収まったが、デッキで連邦軍からのプロパガンダを見て愕然とする。そこではジオンのスパイからヅダは改良もされてない欠陥品であること、地球の拠点オデッサが落ちたことが言われていた、モニクは信じなかったが、本部より地球軌道上へ向かう指示がきたため連邦軍の言うことは事実だと知る。
軌道上に着いたヨーツンヘイムは地上から脱出してきたジオン兵の数に驚く、だがそこにボール部隊と新型MSジムの部隊が現れる、モニクはデュバルにヅダで出撃を命じ、自分も予備のヅダで出る。モニクは救助に当たりデュバルはジムの相手をする、ヅダはジムに負けないスピードを出すがジムが爆破したのと同時に分解、デュバル死亡。

投稿 : 2020/05/11
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