「Fate/stay night[フェイト/ステイナイト][スタジオディーン版](TVアニメ動画)」

総合得点
85.6
感想・評価
3131
棚に入れた
15725
ランキング
229
★★★★☆ 3.8 (3131)
物語
3.9
作画
3.6
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
4.0

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ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

かつての王にして未来の王、…。

アーサー王伝説は、英雄、騎士道、魔法、ロマンス等々、ファンタジーを彩るアイコンの見本市ともいえる存在である。
ただし、全ての古典ともいえる、“アーサー王の死”のあらすじを見れば、愛憎と裏切り、とんでもなくぶっ飛んだお話であることが分かる。

アニメでは、それらを見事に昇華することに成功している。
“かつての王”アーサーを、純粋無垢な女性剣士“セーバー”としてキャラ付けしたことが全てであると言っても良い。

モルドレッドとの骨肉の争いがもたらす結末はアーサー王が背負う苦悩である。
それはセーバーを突き動かす想いとして落とし込まれており、湖の乙女から授かる聖剣“エクスカリバー”の顛末も含め、その多くが原典をなぞった内容となっている。
円卓の騎士ベディヴィア卿の忠義、そのラストはとても感動的であった。

実は、いろんなお話を聞いていて、本当はufo版のみで済まそうと思っていた。
しかし、一作目を見ずして何とする等と、いつものひねくれが出てきた。
結果オーライである。中々面白かったのである。
セイバー以外の登場人物のストーリーが浅いようにも感じたが、原作を知らないこともあってか、それほど気にはならなかった。
なにより、劇中で使われている音楽が良かった。予告へつなぐナレーションが渋かった。
タイナカサチさんが歌い上げる“disillusion”が素晴らしかった。
セイバーが良かった。

後で知ったのであるが、監督の山口祐司氏は今年の冬に、音響監督の辻谷耕史も2年前にお亡くなりになっている。

素晴らしい作品に感謝である。

投稿 : 2020/05/22
閲覧 : 379
サンキュー:

17

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