「ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強(アニメ映画)」

総合得点
65.5
感想・評価
112
棚に入れた
625
ランキング
3218
★★★★☆ 3.6 (112)
物語
3.5
作画
3.5
声優
3.7
音楽
3.4
キャラ
3.8

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ネタバレ

くろゆき* さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

“あと5分で消滅する”ナメック星でのフリーザ戦決着には4時間かかった

フリーザの兄・クウラとの死闘を描いたドラゴンボールの映画作品でした。
冒頭でバーダックやフリーザといったキャラクターが描かれ、クウラたちがそれを見る光景までが白黒で行われる演出がいかにも映画らしく、この場面がラストシーンへの伏線となっているのも含め、特別感は大きなものだったでしょう。

本編のストーリーは、まさしくフリーザ編の簡易版的な再現といった感じでしたね。
悟空、悟飯、クリリンといった面子がクウラ一味と戦闘する羽目になるところといい、サウザーらがキャラクター的にはザーボン・ドドリアたちのポジションにありながらギニュー特選隊のようなポーズを取るところといい、いかにも本編のオマージュに満ちた一作になっているでしょうか。
まだ戦闘力が未熟であった悟飯が一人で仙豆を取りに行くといったスリリングなところもフリーザ編直後という時系列らしく、そんな悟飯を助けにピッコロさんが現れるあたりとかもピッコロ好きには「おおっ!」となるところでした。
悟空も近年の「戦い以外はどうでもいい」なキャラでなく、動物たちや悟飯・クリリンを守ろうとするヒロイックな性格がきっちり強調され、キャラクターの見せ方は今と大きく違っているのが面白かったです。単なる最強ではなく、優しい最強だからこそ悟空なんですよね。

また、クウラもまた誇りを大事にしてあくまで同族のプライドにかけて悟空と直線戦闘しようとしつつも、死ぬ間際に「あのとき殺しておけばよかったんだ……」と後悔してしまうところとかフリーザによく似た魅力の持ち主でした。
単純に最終形態のデザインもカッコよく、マスクで台詞が籠っている演出とかも独自でしたね。フリーザもゴールデンフリーザにするよりは、強化の応酬はプロテクターが良かったかなぁ……。

バトルはやや物足りないというか、結局この頃の悟空はスーパーサイヤ人になって簡単に勝ててしまう感じはしましたね。
そもそも原作通りならベジータやトランクスも地球にいるわけで、クウラごときに負ける状態じゃないぞっていう。ましてやお助けキャラがピッコロさんって、ちょっと頼りない時期かも(こんなツンデレでもないだろうし)。
ただ、当時原作ではフリーザとの戦いが終わったばかりとの事で、そこら辺で悟空の帰還などの矛盾が生じてしまったんでしょう。今見るとそのせいで緊迫感が薄いところはありますね(フリーザ編のオマージュならベジータも出したかっただろうけど出せなかったのでしょう)。
しかし戦闘はクオリティも高かったし、ラストの少しのスーパーサイヤ人VSクウラでも満足なくらいにはシナリオはしっかりしてたかと思います。

ドラゴンボールの映画シリーズの中ではかなり出来が良い部類だったかなと思います。
この後、クウラはフリーザ同様、悟空にリベンジしに来るという……。そっちもなかなかの良作でしたね。

投稿 : 2020/07/20
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