「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅢ(TVアニメ動画)」

総合得点
75.6
感想・評価
457
棚に入れた
2093
ランキング
775
★★★★☆ 3.6 (457)
物語
3.6
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.7

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ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

谷間?これまでの良さを感じない…

ダンまち・オラトリア
割としっかりした世界観と成長物語。
かなり気に入っているので、視聴開始。

【作品概要】
 これまで当然のように敵対してきたモンスター。
 しかしベルは19階層で、人語を理解するモンスターと出会う。
 不測の事態にオラリオ・ヘスティアファミリアの行く末は?

【作品に対する感想】
 いや、帰ってきました。ダンまち。
 SAOの反省から、原作もラキア襲来で止めてますよ!

 と思ってましたが、うーん。
 完走しての第一声は「モヤモヤする」。
 {netabare}
 ダンまちの魅力はどこまでも真っ直ぐな向上心と成長と思います。
 成長の過程で挫折をしたり、敗北したり、騙されたり…
 は良いと思うんですけど、今作は結局最後まで何一つ
 解決できませんでした。

 異端児をダンジョンに逃がしたものの、人との軋轢は解消せず。
 ギルドの望みもヘルメスによって妨害され、
 ヘスティアファミリアの面々も、段違いのレベルのロキファミリアに
 喧嘩を売る羽目になってボコボコにのされて…。 
 ベルも異端児ミノたんにボコボコにされて終わり。
 {/netabare}
 おそらく谷間の話だったんでしょうけど、
 ここで終わられては正直楽しくないです。
 なるべく間髪入れずに次の物語に行ってほしいです。


1)物語
 呪詛カースこちらでも登場。(オラトリアでは時間軸的には既出)
 オラトリアの方と話が絡んできました。
 これまで断片的に出てきた話が徐々につながっていきそうです。
 この辺でオラトリアも進めていいんではないでしょうか?
 ユリ成分差っ引いて、ガチな最強ファミリアの物語を希望します。

 あと納得いかないのは原作8巻の短編の話を全面カットしたこと。
 かなり面白いのに…。

5)キャラ
 ➀ベル・クラネル
  泣いてるから助けるって…あんた上条当麻ですかい(^^;
  アチシはおっさんになったせいか組織として判断するときは
  あまりにリスクを伴う選択は取りたくないと思ってしまいますが…。

  ベルの向こう見ずなところ、
  やっぱり組織のリーダーとしてはどうなんよと思っちゃうなー。 
  ベルはようやく組織の長として責任を持つということが
  どういうことが体感でき始めたものの、
  まだまだ判断は遅いし、俯瞰できてないですね。
  とてもじゃないけどリーダーとしては機能してない印象です。
 
6)印象に残ったシーン
{netabare}
 ➀アイシャとリューさんの女の闘い
  リューさんの眉がぴくって歪むところ、好きです。
  気のせいか、リューさんはシルのためっていうより
  自分のためにベルに手を貸し始めているような気がします。

 ➁ベル 転落
  ロキファミリアに全面的に楯突くことを避けた
  言い回しは上手かったです。
  ただその後がマズかった。
  直接敵対してない派閥に魔法発射。
  人には信頼があるからこそ出来ることがあります。
  信頼を失った人にできることはものすごく小さくなります。
  誰も協力してくれないので。
  モヤモヤするんですが、彼はまだ14,5歳なんですよね。
  未熟な心身に大きなものを背負い過ぎた結果ですね。

 ➂アイズ ベルを監視
  松岡さんはここでも「おんなのひとばっかり」(笑
  尤もアイズは色恋沙汰とは関係ないんでしょうけど。
  現時点では。
  アイズは「もう手加減できない」と言っておいて、
  エアリアルを使ってない時点で本気ではないですよね。

 ➃切れ者フィンと曲者ヘルメスのばかし合い
  本来接点を持つことすら難しいロキファミリアの幹部と
  接点を持てていたベルクラネルの強みがここにきて活きてきます。

  ヘルメスがベルを英雄に仕立て上げるためだけに異端児を切ったのは
  正直がっかりでした。
  そんな直球で策士?って感じですね。

{/netabare}


7)原作読破後(2021/1/24追記)
 ダンまち3期は原作9~11巻、オラトリアは10巻に相当しますね。
 映像化にあたり、アニメの方は相当端折られている印象です。
 ダンまち2期のあとにオラトリア2期やって進めてたら、
 物語にもうちょい説得力出せたかなーって思っちゃいます。
 8巻の短編カットも痛いですねー。
 
 イケロスファミリアを含めた闇派閥とか、ダイダロスオーブの件とか
 いろいろ裏付けがあってのことですからね。
  
 ゼノスをダンジョンに帰す攻防戦でダンまちとソードオラトリアは深く
 交錯することになります。あの攻防戦の全体像からすると
 アニメでは半分しか描かれていないことがとても残念です。

 また、ロキファミリアの面々がどんな思いであの攻防戦に参加していたか、
 何を感じたのか描かれていなかったのはとても残念です。
 (アイズはいくらか察せましたが)
 
 特にシリーズ通してカットされてることが多い、レフィーヤとベルの絡み。
 ものすごく勿体ないことになっているように思えます。
 ダンまち4期は恐らく制作されると思うんですけど、
 説得力の面でオラトリア進めといたほうがいい気がします。

 ダンまち原作者大森藤ノさんは緊迫した戦闘を描くのが上手いように思えます。
 オラトリア、ダンまち2期以降の戦闘は原作を読んでいた方が
 「どれだけ切羽詰まったヤバい戦闘だったか」良く判ります。
 
 余力があれば、原作で情報を補完することをお勧めします。

投稿 : 2022/02/06
閲覧 : 417
サンキュー:

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