「装甲娘戦機(TVアニメ動画)」

総合得点
62.2
感想・評価
95
棚に入れた
259
ランキング
4900
★★★☆☆ 3.0 (95)
物語
2.8
作画
3.0
声優
3.2
音楽
3.2
キャラ
3.0

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

難解な作品であるキリッ

みたまんま美少女×メカだがバトルアクションの醍醐味は正直無い。
終盤まで見ないと「何がしたいねんコレ」ってなるやつ。

AIによる兵士のコンディションマネジメントアニメ(嘘)。



リコ/天然/アサシン/射撃
ユイ/熱血/オーディン/飛行
スズノ/陰キャ/ルシファー/参謀
キョウカ/冷静・リーダー/デクー/格闘
ミハル/姉御肌/マスカレード-J/車両

ネイト/装甲車のAI
オタクロス/天才技術者


#1「戦場に落ちた日」
{netabare}主人公リコは友人との買い物の最中にいきなり異世界へ転移。
なんとリコはLBX(メカ)の力を行使できる「装甲娘」だった。
異世界は「ミメシス」の脅威に晒されており対抗手段は「装甲娘」のみ。
装甲娘すら犠牲者続出の戦況、ミメシスの出自も目的も一切不明。
遊撃隊に拾われたリコはチームの一員となり異世界で生き抜く事を決意。

遊撃隊メンバーのLBXはオーディンやらルシファーやらやたら強そうな名称なのにリコのLBXはアサシンってなんか弱そうで主役らしからぬガンナーというかスナイパータイプ。走りながら撃ったり固定して撃ったり射撃なのか砲撃なのかよくわからんけどメカメカしいデザインが素敵。アクションフィギュアなら遊び甲斐のある機構満載で販促作品みたくイイ感じに色々な角度や形状で魅せてくれます。CGメカをゆっくり見せてくれる作品って貴重。だいたいハイスピードバトルばかりで全然見えない。じっくり見たいんだよ。遊撃隊の特殊車両もALIEN2の装甲車っぽくて凄くいい。


飛行斬撃・走行突撃・索敵指令・近接複腕と他LBXの役割とデザインもバラエティがありメンバーも役割に沿ったキャラ造形。司令塔キャラの作戦立案時「整いました」がイイ感じです。

だがしかし。
シグルドリーヴァの悪夢再び。設定師はヤツです。

一話で既に相当の戦死者がいます。遊撃隊を逃がすため一般兵士部隊は壊滅。それでもやっぱり彼女達は明るさを忘れない強さをもっています。どこかで見た気がしますがあそこまでキャッキャウフフでないので踏みとどまりましょうよ。リコはまだ戦死者に遭遇してないですし、他の面子はもう相当腹が座ってきているんだと思いねえ。 


フレームアームズガール
武装神姫
スカイガールズ
結城友奈は勇者である
アズールレーン
武装バトル好きやねん。カッコよければよかろうなのだ。35{/netabare}
#2「選ばれし少女たち」
{netabare}「ここを守って死んだ娘でしょう。」御殿場の拠点内でリコは装甲娘の銅像を見かける。ここの自警団の犠牲は遊撃隊の為だったと謝罪する一行。駐留を依頼されるも遊撃隊の職務は拠点防衛ではないときっぱり断るキョウカ。当然激しく非難されてしまうが、彼らの勝手さに呆れた青年の一喝に助けられる。「また広場の銅像を増やすんですか」

2話にしてもう温泉回ですか。そして軍系好きにもシリアスアピールですか。でも今回戦闘シーンないんですけど。メカ勢は放置ですかそうですか。次週は頼むよ。軍事用語ばら撒く芸風はガルパンストパン等他作品と同等レベルだと思うんですがやっぱりオリメカってウケないんですかね。巨大ロボットじゃないとダメなのか。パワードスーツ系ってホント人気無いのよね。モスピーダもテコ入れでバルキリー出て来たしなあ。シグルリ観れた人はどうなんでしょうか。アレが好きな方は多分レシプロ関係無かったと思うんですが。キャッキャウフフではないからムリか。バトル中のCGも可愛くないし。個人的には凄くいいバランスです。車両のAIナビゲーターをボケ担当に使うのはいいですね。57{/netabare}
#3「御殿場攻防戦」
{netabare}装甲娘サヤカを死に追いやった因縁の大型ミメシス「スパイダー」が襲来。彼女のLBXの武器をカスタムし復讐に挑まんとする青年。対スパイダーに有効なその武器を譲り受け遊撃隊は再度出撃。キョウカ装備の肝心の武器が壊れるも青年が決死の修理。修理中で動けぬキョウカに近づくスパイダー躯体下部には破損個所。サヤカの最後の一撃の跡だった。眼前には弱点を晒すスパイダー。残弾は1。今撃てば確殺。だが隣の青年も死ぬ。青年はサヤカの武器に手を添えキョウカを見ては頷く。青年の想いに応え、キョウカは引き金を引く。

いやーいいですね。これですよ。こういうの。これこそロマンじゃないですか。巨大ロボットじゃなく人型サイズをしっかり活かした演出の数々。ラストシューティングは最高でした。前回から男前っぷりを見せつけた青年。実際青年いなかったらやられてました。でも名無し。貴重な武装少女枠。大好物ですので楽しいですね。メカものはやっぱりロマンがあっていいです。「整いました」は使っていきたい。しかしラーメンタイアップは意味あるのだろうか…。80{/netabare}
#4「伝説の超ビルダーオタクロス」
{netabare} 救難信号を受信し京都へ向かう遊撃隊は時空の歪みによる無限ループから抜け出せないまま戦闘を重ねる中、昼食時にオタクロスと名乗る奇妙な老人と出会う。装甲娘にも安らぎを、がコンセプトの旅館風ラボでひと時の休息を満喫する遊撃隊。オタクロスの分析とチューニングによりLBXのポテンシャルを引き出すことが可能になった。ループの謎も難なく解いたオタクロスに別れを告げ、遊撃隊は京都へと向かう。

これをココまで見続けた有志は切らないとは思うが好事家でもオイオイと思うの回なのでは。言いたいことは解る。こんなトンデモメカアニメだとしても少女達は普通の女の子であり、不平不満もあればまた無邪気な年頃でもある。れっきとした人間の物語であると。あのね、そういうのいいから。こっちが勝手に補完するからメカを見せろっての。で、それなら逆に男の話が一切無いのはそれはそれで不自然極まりないがそんなもの誰も見たくないだろと暗黙の了解を徹底するは良し。オタクロスはこれは段ボール戦記のスピンオフなのを忘れないでね、といったところでしょうか。個人一人の力で作品を一気にコロコロコミック風に変えてしまう凄まじいパワー。シリアスにせず明るい雰囲気を出したかったのかもですが、それなら遊撃隊だけでもう十分。せっかくのんびり日常回をやったにも関わらずメンバーの新しい一面が垣間見えるとかも無し。個人間の関係が発展するでも無い。薄っぺらいキャッキャウフフ。貴重な武装少女枠として完走を決めてる自分ですら微妙な回だった。117{/netabare}
#5「支配された古都」
{netabare}京都へと辿り着いた遊撃隊。信号の発信源であるラボ3は対ミメシス隔壁の向こう側。ドローンで調査する間、一行は念願の京都観光を満喫する。単身先行してラボ3に調査に向かうミハルが出会ったのは研究者の老婆。福岡のラボ5に届けて欲しいと、とある装置を見せる。一人では運べないほどの重量だが、全員で来ていたと早とちりした老婆は装置を起動してしまう。クリスタルの力を増幅させるその装置はミメシスを呼び寄せる為、慌ててミハルの元へ急行するリコ達。

観光名所の話題での建造物の違いからそれぞれ住んでた世界戦が違うという説明はいいんだけど、とってつけた感ありありで物語に活用されることはないんだろうな。元の世界で修学旅行に行けなかったと嘆いてた皆さんが念願の京都を満喫。前半あれだけ悲惨な状況を見せておいて和風スイーツ屋は通常営業してるとかもういろいろと試される展開。だがシグルドリーヴァで訓練された我々は屈しない。戦時中でも明るさを忘れない強さを持ち合わせている彼女たちのキャッキャウフフを描きたいんでしょう。大丈夫。みんな可愛いから。

企画でゴタゴタしたとはいえ、真っ当なバトルモノをやる気はないのでしょうか。違うモチーフだったら余裕で切ってるレベル。153{/netabare}
#6「必殺 アタックファンクション」
{netabare} ラボスリーより「スイッチ」を運び出し無事京都を脱出した遊撃隊だった。
もうさすがに擁護できんわ。とりあえず自分は見るけど皆さんは見なくていいやつですよ。224{/netabare}

#789見てるけど書く気が起きなかった。

#10「この世界のために?」
{netabare}九州上陸後、一向にラボファイブに到着しない遊撃隊はグルメ観光ショッピングと勝手放題。各国の思惑も絡みあい上層部はネイトを糾弾、至急ラボファイブへの急行を指示。ネイトは状況を紐解きながら、これは彼女達のパフォーマンスを最大化する戦略であると説く。

クッソおもしれえ。痛烈な恨み節全開で皮肉と風刺がビンビンに効いててすこぶる痛快な回。無能な上層部の現場を無視した勝手な言い分に振り回された経験のある方は楽しめるのでは。アニメ化の背景を知ってればより楽しめる。アニメーションとしては使いまわしと紙芝居としょぼいCGばかりの低予算アニメですけどね。今回観ればここまでの解釈も変わってくるなあ。

この装甲娘はゲームの旧作。ゲームのリニューアルが決まった時点でアニメは既に製作途中で切り替えは不可能、そのまま進行させるしかなかった。存在しないゲームを推す必要はない。現場は売れなくてよいアニメを作らされる羽目に。とはいえ作る以上は出来る範囲で良いものを作りたいよね。

もちろんこんなうまいこといくわけないファンタジーだし、意識高いマッチョパワハラマン、世間知らずの学生なんかが見れば目先だけで判断して「緊急事態なんだからネイトを強制停止、スイッチと走行娘を強制回収が妥当」と思うかもしれんけど。部下が独断先行するってだけならありがち。中間管理職っぽい立場のネイトが上に反抗して部下を守るッとか安っぽい話じゃなくて、結果的に合理的で最適化された出力であったと上層部も納得するというラストは自分にとっては理想的。これはネイトによるマネジメントアニメだったのか。ドラッカーを思いだした。265{/netabare}
#11「遊撃小隊ジャガーノート」
{netabare}無事スイッチを送り届けた遊撃隊。ネメシスが転移してくるタイミングでこちらのネメシスも併せて逆転移させる作戦だが、こちらも転移してしまうリスクも。これまで自分達のペースで移動を続けてきたリコ達だが、それもすべてネイトの作戦。「ジャガーノート」の異名で呼ばれたリコ達の戦力をこの最終決戦に温存する為のもの。意図的に外部からの連絡を取捨選択していた。リコ達がのんびりしてる間に装甲娘達の戦力は徐々に削られる戦況。総数300名にも満たない本隊の装甲娘達がこの作戦において対応するネメシスの数なんと80万。

予想より早く時空震発生。LBXの調整が間に合わず、ネイトに乗り込みオタクロスのところへ向かう一行。膨大な数のネメシスに逃げ切れないと判断したネイトは装甲車に誘導させ自爆する隙に離脱することを発案。うろたえるリコ達。そして自ら率先して手本を示すかのように我先に脱出するネイト。

めちゃくちゃ面白い。完全に観方を間違ってた。絶望的で深刻な戦況とはあからさまに温度差を出してたキャッキャウフフは意図的にズラしてたということか。これらが全てネイトの掌の上だったってスゴイものを見せられた。日本の運命がかかってる戦況においても「逃げてもいい」と言い、あわや全滅かという局面で的確な指示を出し自ら真っ先に脱出するAIのネイト。もの凄く新しいと思う。感動した。実はスゴい作品だった。期待されてないからこそなのか。AIが兵士の感情やモチベといったコンディションを組織から独立して管理するという描写の革新性を胸糞回避のおちゃらけ演出。最後のありがちなお涙頂戴の自爆特攻かと思いきやAIが兵士より先に脱出。凄い。凄すぎる。アニメの最先端じゃないの。自爆特攻は憎いレベルで嫌いだし、AIやロボだからって安易に殺してお涙する作品が多い中、これはマジで声が出るほどに感動した。そしてちゃんとギャグにもなってる。見直そう。292{/netabare}


#12「世界を救う絆」
時空震の規模は予想を遥かに超えていた。戦況の変化で増援も見込めない最後の防衛戦。オタクロスの手により強制転移キャンセラとアタックファンクション弾数を追加。5人で最終決戦に挑むリコ達。巨大ネメシス「キメラ」を押し戻すまであと一歩の最終局面。残された最後の手段はリコのアタックファンクション「自爆」のみ。

ふと気が付くとマナと福袋を買い物に来ていた店の中。中身のLBXには5人で過ごした日々が確かに刻まれていた。



ストパンやエヴァガも大概だがこれはシグルリ以下ってレベルじゃねーぞ。鈴木の作風は大体わかった。この人は細部の設定考証はまだしも作品の基盤となる世界観設定はさせちゃいけない。流石に説明不足過ぎる。過度な説明を抑えて想像の余地を残すのではなくて視聴者の目線を想定出来てないというかそもそもする気がない。自分の好きな事だけブチ込んで伝える努力を一切しない自己満足野郎。しかもこれはパンツも無いしお涙頂戴も無いし萌えも無いし元ネタの段ボール戦記やゲームの原作とのシナジーも無いしでそもそも企画段階からして負け戦確定。パワードスーツも不人気だし。最終回はあからさまなツギハギ感で打ち切り臭すら漂う。スルースキルと脳内補完が必須な隙間だらけの作品。


品質的にはクソアニメと言って差し支えないデキ。統一感の無い好きなパーツだけ見せて後は自分の脳内で補完してストーリーを完成させてね、みたいなのは1クールで綺麗に締める作品がある中では欠陥品としか映らないでしょう。


でも自分は好きな作品。5人とも好きでした。
たしかにこれは修学旅行。ラストシーンも良かった。

投稿 : 2021/03/26
閲覧 : 466

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