「パンダコパンダ(アニメ映画)」

総合得点
67.5
感想・評価
91
棚に入れた
430
ランキング
2359
★★★★☆ 3.7 (91)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
4.0

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ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

驚愕。

【概要】

アニメーション制作:東京ムービー
1972年12月17日に公開されたオリジナル劇場アニメ。
監督は、高畑勲。

【あらすじ】

既に亡くなっているおじいちゃんの法事のために長崎に行くことになったおばあちゃん。
孫娘を一人で残すわけには行かないと渋るおばあちゃんの背中を押して笑顔で送り出して、
竹林の中にあるお家でお留守番することになった両親がいない小学生の幼女ミミ子。

近所のおじさん、おばさん、お巡りさんたちは心配をするも、

『ひとりでへっちゃらよ!』とミミ子は言う。

ミミ子が買い物をして家に帰ると、人の言葉を話すパンダの父子がいてすぐに仲良しに。
好物の竹藪に誘われて来たとパンダは言う。
優しくて大きいお父さんパンダ、ぬいぐるみみたいに小さい息子パンダ。
パパもママもいないというミミ子の話を聞いて、お父さんパンダはパパになると言う。
そうすると本当は家族が欲しかったミミ子はママになると言って、コパンダのママに。
こうして少女ひとりパンダ二頭で親子三人の役割を担った、
家族ごっこの共同生活が始まったのだった。

【感想】

1972年と約50年前に公開されたこの作品。後のジブリの巨匠でもある高畑勲と宮崎駿の両監督、
NHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」の主人公のモデルとなった人物の夫の小田部羊一(敬称略)ら、
二年後の「アルプスの少女ハイジ」のメインスタッフに更に大塚康生氏を加えて、
他の人達を見ても後の有名どころ揃いであり、
当時の日本のアニメーションでの最強のスタッフと言えるかもですね。
ミミ子の声優の杉山佳寿子さんは後にハイジを演じています。

原画クレジットに荒木伸吾氏の名前を見かけたり、
え?水森亜土さんが主題歌を歌ってたの?と、本当凄いねえ…と思うところ。

アニメのジャンルは日常ものであり、疑似家族もの。
動画を見て難しいことを考えずに童心で、
パパンダ、ミミ子ママ、コパンダらの食事風景や一緒に遊ぶ姿を見て、
愛らしさや癒やしを満喫するという性格のアニメなのかもしれません。

んんん?でもねえ、個人的には『キモい!』と何十回も呟きながら見てしまいましたね。
日常芝居の古さとかは昔のアニメですから気にしなくていいところですが、
ミミ子がローアングルの大股で常にパンツを見せまくっているのどーなの?
嬉しくなったら逆立ちしてパンツを人に見せつけるのもおかしいですよね。

↑たかがアニメの幼女パンツにグダグダ言うな!かも?

人の言葉をしゃべる大きくてずんぐりむっくりのパパンダが動物じゃなくて、
太って脂ぎった中年男性に見えてしまいます…。そのおっさんパンダに抱きついたり、
炊事・洗濯・掃除と甲斐甲斐しく世話をして甘やかしてくれて、
更には逆立ちでパンツを見せてくれる幼妻のミミ子。

そんなミミ子に『これは…イイ!』顔を赤くして楽しんでるおっさんパンダ。
いやあ…これ、ヤバいでしょ?事件の匂いがします。

作中に登場したミミ子の唯一の実の肉親で家族である、おばあちゃんを遠い長崎の地に隔離して、
続編でも舞台である北秋津(埼玉)に帰ってこさせない謎のお膳立てのうえに、
幼女に妻とママの役割を担わせて、子連れの余所者おっさんパンダをパパとして家に居座らせる。

・日中友好で上野動物園に送られたパンダブームに乗じた企画。
・「長くつ下のピッピ」のアニメ化の企画がポシャったので設定を流用。
・「となりのトトロ」の原点。

との名目の数々があるものの、ほのぼのする心温まるキッズアニメというより、
もうこれはロリコンオジサンの夢の世界なんじゃないか?と勘ぐってしまいました。

『ほとんど家に居なかった。父親としては0点!』と実の息子の宮崎吾朗に言われた、
宮崎駿氏の原案と脚本による、空想上の理想の幼女との共同生活が描かれたのがこのアニメ。
昭和の仕事人間にありがちな子育てから逃げてきた父親が心温まる家族の姿が描けるのか?との疑問。
後の「崖の上のポニョ」でも平成当時の今風を目指したはずの家族の描き方もおかしかったですしね。
肉親などの身内の感情の交差の普遍的なものを描いて視聴者に共感させるのが上手くはないですね。
これはそういうアニメではないにしてもですね。

まあ…、昭和20年代の子供が家事を手伝ったり幼い弟妹の世話をするのが普通だったことの、
その延長として、宮崎駿氏の常識に則ってミミ子がパンダ親子の世話をしているとか、
自分は読んでないですが原型となった海外の童話の「長くつ下のピッピ」の要素が入っているとか、

数々の前提を頭に入れておかないと、こんな邪推まみれのレビューになってしまうのですね…。
ていうか…パンダが喋る元々現実味の欠片もないアニメにグダグダ言っても、
しょうがないのかもしれないですね。


というわけで、昭和の子供向けアニメとして名が残っている作品ですが、
自分の価値観としては良くて普通、心に全く響かなかったということでこれにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2021/05/22
閲覧 : 280
サンキュー:

20

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