まにわに さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
SEA LION KING
{netabare}見た目からくる期待値が高く、当時から見たいと思っていた作品。
が、話の方向性もあるが、マイナースポーツが標的にされたみたいなことをされて、急速に興味を失う。
この話にはいくつかのトンネルがある。
ガリバートンネルは、出口が小さいから、入ると小さくなれるのが一目でわかる。
しかし、この作品のトンネルは、どれも何のトンネルかわかりにくい。段階的に不思議世界に入り込むためでもないみたいだし。
内容的に特徴的だったのが、人工呼吸未遂から、逃避行または家出、からの同棲みたいな青春ものの流れ。これもトンネルで、台風をたどってとは言うが、どこへ向かったか、どこまで行ったかがわかりにくい。
これが、青春ものが本題だとしたら、トンネルで何をするかよりも、トンネル自体が必要だったと考えられる。
(流れのある映像なのがトンネルに見えただけ。流れで何を表したのかわからないのに変わりはないが)
つまり、映像が流れる合い間に難解な詩を朗読する、ミュージカルのような作り。ミュージカルでなぜここで歌うのか問うのは野暮というもの。
その流れで、ひと夏の経験というクライマックス、幕引きとなる。
気になった点がいくつか。
鯨に比べて、深海魚の扱いが低い。
いかにも文系の人が言いそうな宇宙について。
ゲストって何?
見てて、絵はすごいと思う。作中の、人間が一番偉いと思い上がっている連中って、これを描いた人のこと?
諸々考え合わせて、文系の人と理系の人で、性的に何に興奮するかが違うのかな?という感想。
終始期待に添うような話になりそうでならなかった。{/netabare}