「絶園のテンペスト(TVアニメ動画)」

総合得点
87.2
感想・評価
2715
棚に入れた
15167
ランキング
159
★★★★☆ 3.9 (2715)
物語
4.0
作画
4.0
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
4.0

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ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

運命とは、最もふさわしい場所へと、貴方の魂を運ぶのだ。

2012年放送の作品。

原作も同時期に完結したため、
アニメもきれいに完結しています。
(私は原作未読です。)

ただ、オリジナルな要素が追加されていたり、
削除されたシーンがあったりするようです。

全24話です。


● ストーリー
滝川吉野(たきがわ よしの)の幼馴染、
不破真広(ふわ まひろ)には愛花(あいか)という妹がいた。

しかし、愛花は一年前、何者かによって殺された。
そして真広は犯人に復讐をするため、吉野の前から姿を消した。

久しぶりに再会した真広は魔法使いと取引をして、
魔法が使えるようになっていた。

取り引きをした相手は、
魔法使いの一族の姫君・鎖部葉風(くさりべ はかぜ)。

鎖部一族は、
「はじまりの樹」に供物を捧げることで魔法が使える。

葉風は意見の対立によって無人島に島流しにされ、
魔法が使えない状態にあった。

鎖部一族の陰謀を阻止することと、
愛花を殺した犯人を魔法で突き止めることが互いの条件。

真広と吉野は鎖部一族の陰謀を阻止して世界を救い、
愛花の死の真相を知ることができるのか…?


長いあらすじとなりましたが、
ざっくりこんなお話。

現代日本が舞台ですが、魔法が使えたり、鎖部一族の儀式によって町ひとつが一瞬で全滅したり、現実離れしています。

前半は鎖部一族を倒す準備をして対立し、
後半(14話~)は愛花の死の真相に迫っていきました。

設定は面白いなと感じたけれど、
肝心のストーリーは暗くて、
続きが気になるというほどではないかなあというのが前半の感想。

ちなみに13話は、
真広視点で前半のお話を振り返っています。

13話のラストに進展があるためそこは飛ばせませんので、
時間のない方は13話は最後のほうだけ見るとよいかもです。

そして14話からが後半の部。
ここからこの作品に対する印象が変わりました。

ここからラブコメ要素がぐっと強くなるのですが、
このラブコメが面白くて…!笑

そして山場となる、
愛花の死の真相が明らかになる21話は一番楽しめました。

残される真広と吉野を思うと悲しく、
死ぬ前の愛花の行動には最後まで目が離せず。

前半は退屈だなーと思う方も、
後半に面白くなるので、耐えてみてください。


● キャラクター
真広と吉野は二人とも高校生離れした考え方の持ち主で、
初めはどうもキャラに愛着が持てませんでした。笑

真広は初めからぶっ飛んだキャラ設定なので仕方ないとして、

ぱっと見は普通の男の子である吉野も、
町一つが全滅してるのに冷静だったりするなど、

真広より優しい性格だけど、
だからこそ、なんだかずっと彼に対して怖さを感じていました。

というか、見ているこちらが普通の高校生だと思いたかっただけで、
作品側からすると、もとから普通でないキャラ設定だったみたいですけどね。

うん、吉野くんも普通の子じゃないです。笑
じゃないと真広と長く付き合いなんて続けられないしねw

二人ともイケメンなので、
並んで歩いているだけで絵になります。


男二人もキャラが強いですが
ヒロインの二人も好きでした。

真広の妹・不破愛花。

彼女が生きて登場するシーンは少ないですが、
代わりに真広と吉野の回想シーンで多く登場します。

美人だけど、性格にはかなり難ありw

回想シーンでこんな子だったよーと示し、
21話の山場で一気に魅力を爆発させました。

たった1話で魅力を振り切り、
印象深いキャラになるのすごすぎです。

今回キャラの評価を高めにつけたのは、
愛花のキャラの描き方や魅力の強さが理由です。

最終話の真広と吉野へのメッセージにも笑わせてもらいましたw

あの真広と吉野を振り回せる女の子…やっぱりすごい子です。笑


もう一人のヒロインが、葉風。

無人島に閉じ込められていたとしても、
自分の力に自信があって強気な葉風も好きでしたが、

やはり後半の部の恋する葉風が抜群に可愛くて面白くて…!笑

応援したくなる、というのとはまた違うけど、
自分の気持ちを隠せないまっすぐすぎる葉風、
可愛かったです。

沢城みゆきさんの声も印象深かったです。


そして他のキャラも魅力的でした。

鎖部一族の長・鎖部左門(くさりべ さもん)。

彼につていは、
後半にかけて好感度がうなぎのぼりに上昇でしたw

前半で感じた「鎖部一族の小物感(葉風を除く)」を、
見事ギャグに昇華したのは、

最初からそういう予定だったのか、
それとも読者の印象をうまく利用したのか、

どちらにしても見事なキャラ修正でしたww


● 音楽
【 前半OP「Spirit Inspiration」/ Nothing's Carved In Stone 】
【 後半OP「大好きなのに」/ Kylee 】

前半OPはかっこよかったです。

陰謀に立ち向かう主人公と、陰謀を企む側という構造にぴったりなかっこよさだったと思います。

後半OPは、
別れを告げられたけど、別れるのか迷ってる女の人の曲です。

微妙にこの作品とハマる歌詞でもあるけど、
全体的にずれてるんだよなあ。だから違和感でした。


【 前半ED「happy endings」/ 花澤香菜(作中では、不破愛花役) 】
【 後半ED「僕たちの歌」/ 佐香智久 】

前半EDは、可愛らしい曲です。

愛花ちゃんもこんな可愛いところがあった…のかな?笑

後半EDは、切ない曲。

愛花ちゃんと並んで歩く吉野の映像が、
幸せそうで、切ない。

美男美女で絵になる二人です。


● まとめ
ストーリーはきれいに完結しています。

原作完結と同時期だったので、
アニメもきれいに完結させることができたのは大きかったですね。

オチは普通かなあと思いましたが、
その普通なオチが、この作品にとってはベストな気がします。

すっかり愛花ちゃんに魅せられました。

最後まで楽しめました^^

投稿 : 2021/10/09
閲覧 : 396
サンキュー:

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