「ひぐらしのなく頃に卒(TVアニメ動画)」

総合得点
68.4
感想・評価
300
棚に入れた
945
ランキング
2056
★★★★☆ 3.4 (300)
物語
3.0
作画
3.5
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.3

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ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

雛見沢爆笑興行

今作には旧作の"仲間を信じること"や"運命に抗うこと"などのテーマでは無いと割り切って、『ひぐらしのなく頃に』という題材を上手く調理している作品としてみると面白い

旧作の記憶を見た沙都子という第三者が、元の惨劇を利用して梨花ちゃまを掣肘し、雛見沢に留まらせる為に奮闘する物語としては、純粋に設定としては上手い
仲間を信じるなどの旧作までの設定をブチ壊すブレーカー的作品ではあるけれど、公式が作った二次創作と考えて見るなら全然楽しめるかな

まぁ結局一番の問題は沙都子の動機なんだと思う。旧作の、惨劇に抗い運命を打ち破るために奮闘する梨花ちゃまと比べると圧倒的に動機が弱いのが、沙都子に対して感情移入出来ない一番の要因。だから全体的に安っぽくはなっていると見えちゃう。エウアみたいな感覚で見てるのが一番近い。だから、面白いが、名作という所までは行かないかなという評価になる

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とまぁここまでが実は神楽し編始まる前位までに書いていた内容
正直10話のもう1人のワタシ展開からなんとなく嫌な予感はしてたけれど、14話見てもう真面目に書くのをやめることを決めた。判断が遅い
確かに最初は何このバトルオモシロwwwとか笑う余裕はあったけれど、中盤位になって、ふと我に帰ってみるととても悲しくなって笑えなくなった

結局2人の思うことは「一緒にいたい」であったけれど、そもそも梨花ちゃまと沙都子の思いの違いって、旧作を含めて仲間を信じて困難を乗り越えた梨花ちゃまと、ただ勉強が嫌だ 雛見沢を捨てるなと言った沙都子
どっちの思いに感情を移入出来るかって、そりゃ前者に決まってるわけで…

そんな沙都子に関してまだ救いある設定や展開が期待されていたけれど、3クールやっての解決法がガバ待ちの"奇跡"で、反転や時系列入れ替え、『卒』自体が二週目説等の考察を全て一刀両断して超脳筋展開は流石に十分に納得出来る"解答編"とは言い難い
一応沙都子の意図はともかく、シリーズを通して見れば、解答編の役割を持った卒の意義としては全く果たされてないからハッキリ言って0に等しいけれど、神楽し編までの業の裏側を見る話としては面白かったので、めちゃくちゃ斟酌してストーリーは一応2.0を付けた
声優は15年以上経っても変わらずに圭一達であったのが凄い
曲もめっちゃ良かった。不穏なOPで空気を上げてそのまま本編に入り、見終わった後の浄化EDは今年一バランスが良かった

今まで言ってたことを全て否定して敢えて擁護するなら、これがただの"ひぐらしキャラ達がいる無印や解とは全く関係ない世界での話"だったならここまで言われなかったのかもしれないが、結局ループ設定や惨劇の設定などの、旧作というか原作の設定を使ったにも関わらず全て投げ出して肉弾戦じゃそりゃ批判も来るだろうな。という訳で、OVAや何時ぞやの麻雀ゲーの系譜を辿れば良かったんじゃないかと思ひました

卒が始まった頃は、まぁ旧作の設定は壊れてるかもしれないけれど「ええやんこういう公式が作った二次創作も」といった擁護も出来ていたけれど、つまらないなら掌返す。二次創作に関する自分のスタンスは結局はそういう物なのかもしれない

思えばもう業放送開始から1年が経ったのか。発表当時はリメイクだと思われていていざ見てみたら完全新作のサプライズ。よく分からないまま正直最初は自分もキャラデザとか旧作の感じはどこ?って戸惑いながらも、猫騙しからの郷壊しなどの次々に起こる今までの常識を覆す展開にかなり楽しんでいて、一部分からない部分は『卒』で説明されることを信じて待っていたけれど、出てきたのがこれじゃあね…
去年の今頃のリメイクかどうか分からない頃が一番楽しかったなぁ…

投稿 : 2022/01/05
閲覧 : 253
サンキュー:

8

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