「時光代理人 LINK CLICK(TVアニメ動画)」

総合得点
70.0
感想・評価
142
棚に入れた
465
ランキング
1606
★★★★☆ 3.6 (142)
物語
3.7
作画
3.5
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.5

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ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:途中で断念した

水が合わない

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
大別すると、タイムリープ系のミステリーアニメということになるでしょうか。

中華系アニメ、というだけで評価は上げないし、下げません。私がこれまで観てきた中華系アニメの中では、1番出来が良かった(というより日本のアニメに近かった)気がします。

ただ、これは良し悪しではなく、好みの問題として、細かいところの描写だったり表現だったりに違和感を感じ、イマイチ入り込めませんでした。そこんところを、レビューでは書きたいと思います。

ちょっと私には水が合わなかったかな、という感じですね。

《以下ネタバレ》

【視聴断念(3話まで)】
{netabare}
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。」

という文章を読み、皆さんなら何を思いますか?

私は、「魔術師」とも評される川端康成の美しい日本語の流れに、ただ感心し、スッと作品世界に取り込まれるだけでした。

ところが、「雪国」がノーベル文学賞を取った時、欧米の何人かの学者が、「これは姦通小説だ」と異を唱えたんですね。曰く、「トンネルは女性のゴニョゴニョで、その中に進入する汽車は男性のゴニョゴニョ。それが、トンネルの底について白いゴニョゴニョを出して止まった」と。

この話をゼミの教授から聞いたとき、(教授は下劣な感性だと怒っていましたが)腹立たしさというより、むしろ(呆れまじりの)感心をしてしまって。よくもまあ、そんな発想が出来たな。日本人にはちょっと思い付かないよな~と。

さて、本作は中華アニメですが、こういう「文化的な齟齬」みたいなことを感じることが何回かありました。「そこでそれ言う?」とか「何でそんなことすんねん!?」みたいな。

例えば、1話で出てきた秘書の女性が亡くなったじゃないですか。そのニュースを確か3話で流しているんですが、そこで、「他殺」の可能性が高いと言った後に、ニュースキャスターが「死因が何であろうと女性の皆さんは気を強く持ち、自分の身をしっかり守るようにしてください」と言ったんですよね。当然、このニュースは登場人物には聞き流され、誰も反応しません。

でも私は、「え? そこで自衛を促すの?」という違和感を覚えてしまいました。おそらく日本だったら、「誰が犯人なんだ」とか「もっと警備を強化した方が良い」みたいな、「犯人を憎んだり」「警察に期待(あるいは非難)する」論調になると思うんですよね。

なんかそこには、「自分の身は自分で守れ」「のこのこ殺される方が悪い」みたい心理があるような気がしたんです。

それに、女性ばかりを狙った連続殺人犯でもない限り、「女性の皆さんは」とは言わず、「みんな気を付けましょう」だと思うんですよ。これは、日本も男尊女卑だと思いますが、中国はそれ以上で、「女性は虐げられる(あるいは庇護される)もの」という感覚が強いんじゃないかと勘繰ってしまいました。

ニュースという媒体上、それは一個人の考え方というより、国民の価値観に沿って代弁していると考えるべきでしょう。それだけに、「違和感」が大きかったのです。

これは別に、日本が良いとか中国が良いという「優劣」の話ではなく、「お国柄」というやつなんでしょう。私には合わない、というだけ。

大筋での脚本自体は悪くなかったと思います。それよりも、細かい部分で会話や違和感ある行動、つまり演出が合わなかったのが主な断念理由。

それから、「カット割り」や「(登場人物名の)ポージング」「音楽」。独特のセンスも感じましたが、なんだか、「ドヤッてる」印象なんですよね、全体的に。

これは、中華アニメ全般に共通して感じることだし、逆に、これまでの中華アニメを観てきた経験(先入観)から、私が本作をそう捉えているだけかもしれないので、皆がそう感じるかは分かりません。

これも、「私はそう感じる」ってだけの話なんですが、なんかこう、「どう? 俺凄くね? こんなことも出来るんだぜ? これオシャレじゃね?」みたいな、押し付けがましさを覚えるんです、中国の映像作品って。韓流アイドルとかもそうなんですが、あの雰囲気がどうにも苦手で。私は、ドラえもんや嵐やみたいな雰囲気好きなんで、合わないんすよね。

なんか、「シャフト演出」を苦手にする人の気持ちが分かりました。私自身はシャフト好きなんで、「こういうもんだ」と思ってましたが、苦手だという人はこういう違和感を持っていたのかな、と。個人的には、シャフト演出と中華演出の違いは、シャフトは格好良さの中に、少しの「笑い」「愛嬌」がある感じがするんですよね。だからセンス系のカットや構図も、許せちゃうというか。

ということで、思ったよりあにこれの評価が高くてびっくりしていますが、ということはきっと良いアニメなんでしょうね。これまで中華アニメを完走したことが多分一度もないので、いつか心から楽しめる中華アニメに出会えるのを楽しみにしています。

あっ、中華料理はめっちゃ口に合いますよ。特に青椒肉絲が好きです(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
なんか、セリフ回しが気持ち悪いな。春巻に虫(苦笑) 中華アニメって、なんかこう感動が押し付けがましいんだよな。過去を変えるなって言っておいて、自分は能力を使って未来を変えてるわけだしな。

2話目 ☆3
女の友情? 挿入歌は普通に綺麗だったけど。

3話目 ☆2
このニュースのとことか、違和感だよな。

4話目 ☆


5話目 ☆


6話目 ☆


7話目 ☆


8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2022/02/26
閲覧 : 315
サンキュー:

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