nyaro さんの感想・評価
1.9
物語 : 1.0
作画 : 3.5
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
FREEや刀剣の2匹目のドジョウ狙い。弓道の必然性もないしキャラも適当です。
受けだけをねらって…つまりマーケティング的に作った最低の作品の筆頭でしょう。露骨にFREEの2匹目のドジョウを狙った、なんの奥行きもない浅いストーリーです。アニオタとして京アニは全部チェックしようという事がなければ2話くらいで切ったと思います。
とにかく弓道という要素がまったく必要ありません。一応ツルネというのを本音に置き換えて自然体で…みたいなことはあったくらいですか。
最後の方でとって付けたように名人的な昔の師匠を出して、弓道の極意的な話を主人公が語っていましたが…うーん…本当に取材しました?弓道の精神性を物語に活かそうという気はありますか?ヘリゲルの「弓と禅」くらいは読みましたか?
いや浅い…浅すぎでしょう。なにも伝わってきません。主人公がかかった早気の解決にしても、テーマ性はなくて仲間を想う事って…弓道…本作は高校弓道で競技のルールは別モノですが、その面白さもウンチクもまったく伝わってきません。
そして、キャラの精神的な成長が取って付けたような仲間意識…つまりBL要素だけでした。
その意味することは、つまりキャラが動く舞台があればいい、ということでしょう。できれば刀剣女子ねらいで、和風がいいかなあ…くらいでしょうか。汗と胸元も見せられるし…みたいな。
弓道だけではありません。ストーリーが面白ければまだいいのですが、脚本がご都合展開…たまたま一万本引いているイケメンの先輩に会うとか、部活入部の経緯とか、仲直りのきっかけとか、最後の方でおきた事故とか…とにかく13話分のストーリーをそろえましたというレベルですね。
男子に面倒なキャラを配置して、もめるためにもめて、騒ぐだけ騒いで最後はキャッキャッうふふみたいな感じですね。キャラとして女子たちがまったく活きていませんでした。
そう、キャラ作りが破たんしていると言っていいレベルでひどかったですね。さあ、BLキャラを各種取り揃えました。ご自由に2次創作してください…という感じです。ですが、このキャラ達ではBL好きもげんなりでしょう。テンプレ過ぎ、デフォルメし過ぎです。
作画も決して他の京アニ作品のように丁寧ではないですし。
京都アニメーションはあの事件があるので気の毒だとは思いますが、これは2018年の作品で事件前です。それ以前から、ユーフォの2期やメイドラゴン、ヴァイオレットの制作姿勢に疑問をもっていましたが、この作品は更に下を行きます。
金と受けだけ狙って最低の作品を作りました…ということでしょう。音楽と声優が2の評価なのは物語とキャラの調整として下げています。が、点数はそんなレベルではなく、ほぼ0点だと思います。