「めぞん一刻(TVアニメ動画)」

総合得点
78.6
感想・評価
498
棚に入れた
2436
ランキング
533
★★★★★ 4.1 (498)
物語
4.3
作画
3.8
声優
4.1
音楽
4.0
キャラ
4.2

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saitama さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

固定電話時代を知る人には間違いなく心に刺さる名作

自分の中ではうる星やつらが一番だけど、大人になって見返すと、めぞん一刻の素晴らしさを再認識する。

いま見直すと、当時のキティ・フィルムとディーンは丁寧な作品つくりしていたんだなぁ…。セル画時代なのに…。全96話。その期間の長さを考えると作画レベルも本当に高い。

いまのアニメのようにバンバン動くわけじゃないのに、画と音にどんどん引き込まれる。

カット割り、音楽の入れ方、すべてが白眉な作品。

映画を見るような作品の回がいくつもある。

現代のように1クールベースでの仕事じゃないから、取り組み方やスタッフィング、個々の才能や知見もまた違っていたんだろう。

当時はつまらなかったと感じたなのに、27話なんて大人になって見返すと、心への刺さり方がヤバい…。

電車通過、外灯、風、音楽…心を揺さぶる演出とはこういうものだ! というお手本みたいな回。

歌詞内容は実は場面と合っていないのだけど(少し合ってるか…、でも歌詞が暗すぎる)、雰囲気として最高にマッチしている、最期の「アローン・アゲイン」が流れた瞬間、鳥肌が立った…。この選曲をしたセンスが凄すぎる。

ただ、自分もそうなんだけど、これってポール・マッカートニーが歌っているものだと思っていたら、ギルバート・オサリヴァンなんだよな…。

なんにせよ、この作品の素晴らしさを本当に理解できるのは、固定電話時代を過ごしたことがある人だろうな…。携帯時代、そしてスマホ時代に生きているいまは、たぶん、いろいろ理解できない場面も多い。

アニメは途中主題歌が変わり全96話。主題歌も大ヒットした。

最期、どうなるか、そこまでのとにかくじれったい人間模様の停滞も含め、時間ある人にじっくり観てほしい作品。 1970~1980年代の日本の社会描写という意味でも歴史に残る作品だと思う。

原作、また全巻買うか…。

投稿 : 2022/02/24
閲覧 : 209
サンキュー:

7

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