「我が家のお稲荷さま。(TVアニメ動画)」

総合得点
63.4
感想・評価
299
棚に入れた
1915
ランキング
4271
★★★★☆ 3.5 (299)
物語
3.5
作画
3.4
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.7

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ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

日常ほのぼのコメディー寄りな夏目友人帳?派手さはないが24話安定して楽しめる

妖怪に狙われる兄弟護るために封印解かれた狐妖怪(美女と美青年切り替えられる)が同居、神やアヤカシとバトルしつつ、基本ほのぼのコメディーする。

【良い点】
神やアヤカシ関連のシリアスと、良い意味で騒がしいドタバタさ、優しいほのぼのコメディーのバランスが良い。
不穏なシリアス展開で飽きさせず、けれど優しい結末に収まるため安心。
主人公兄弟が神やアヤカシに裏表なく誠実に接したり、父が妖狐の同居アッサリ許可したりと人間側の寛容さと適当さが心地良い雰囲気を作っている。
天狐が現代社会満喫する異文化コメディーや、次第に人間社会慣れしていく天狐(クー)と人間なのに極度の世間知らずな巫女ちゃんの対比など、人間妖怪関係なく日常コメディーが楽しい。

神道系日常作品としての世界観や雰囲気も良い。
土地神様が商魂逞しいコンビニ経営者だったり、鬼がネット通販にハマってたり、日常と神やアヤカシの距離が近い日本的な雰囲気作りが好印象。

バトル面が結構ガチ。和風魔術バトルのアクションが派手で外連味十分。
五行の術理論や御霊送りなどの真面目な設定も良い。

ストーリーはシリアスもある割には良い意味で起伏が少ない。
兄弟の亡き母とクーの思い出エピソードがハートフルだがむやみに泣かせるわけでもなく、アッサリしている。
それでも優しさはちゃんと伝わる。
透とシロちゃんの切ないストーリーも後味はすっきりしないが、あまり語らず静かに想いが伝わる感じの作劇。
ここら辺上手く言えないが、本作の持ち味。

コメディーは派手さは無いが鉄板ネタが安定している。
昇(のぼる)に惚れているが言い出せず恋の妄想暴走しまくる美咲ちゃんが可愛い&可笑しかったり。
ラブコメは一方通行でコメディーに留まっているが、良くも悪くもほのぼのコメディーの雰囲気を崩さない。

キャラクターは軽薄だが大物妖怪の風格あるクーのお姉さんぷりや、ポンコツ巫女コウちゃんなど印象に残る良キャラ多数。
兄弟は兄よりも弟の方が幼い無垢さと裏腹の大物の片鱗。

キャラデザ自体はかなり好み。女の子が可愛い。特にコウちゃんはベタながら良き巫女美少女。
楽曲もOPや複数の挿入歌など層が厚い。
声優陣はゆかな氏の印象が強いが早見沙織氏の巫女さんも良かった。当時早見氏こういうキャラ多かったような。

【悪い点】
安定感は高いが、大きく揺さぶられたり盛り上がる展開は殆どなく、地味。
神やアヤカシのゴタゴタに兄弟が巻き込まれる感じが多いが、シリアスが数話続く割に解決がアッサリで物足りない。
ゲストとの交流も弟は良かったが、兄は受動的でイマイチ。
そのためかハートフルではあるけれど、凄く良い話な実感は薄い。

コメディーも安定感は高いが、抜きん出た特色が薄い。
美咲ちゃんの妄想とかコウちゃんのポンコツとか面白いんだけど、ややワンパターン。
神道系コメディーとして見ても、良くも悪くも特別視せず日常に溶け込んだいるためか、地味。

キャラの魅力は高いものの、個別の交流掘り下げが淡泊。個性的な割に地味。
好意的に見れば何気ない日常で少しずつ大切な家族になっていた感じだけど、特別なエピソードがあまり無い。
兄や父は良キャラだけど地味だし、キツネ父子や六瓢(むびょう)ちゃんなどのゲストも担当章終われば出番終了。

キャラデザは好みだがハンコ絵。女性キャラの区別が付きづらい。

【総合評価】7~6点
ライトに楽しめる神道系コメディーとバトル。
好ましい作品だけど、手放しで絶賛するには色々物足りない感も。
評価はとても良いにやや足りない「良い」

投稿 : 2022/07/07
閲覧 : 187
サンキュー:

4

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