テナ さんの感想・評価

3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

外伝

私は原作も読んでますが、個人的には賭ケグルイでは芽亜里が好きなキャラであるので双はシリーズの中でも1番好きなのでアニメ化は楽しみにしていましたが……

原作の1話目にあたるゲームや芽亜里とつづらの出会いが解説だけでオールカット……
小学校の同期の2人がお互いにどう思って居たかなどのエピソードもカットでした。

賭場を手にして早い段階で芽亜里側のメンバーを揃えたかったのでしょうけど……1話ってどの作品でも大切なのでカットは……

完全に原作組向けのスタートですね。
私は原作を読んでるから解るけど初見で見た人が、どう捉えるかで評価は別れそうです。
私から見ても1話のカットは大胆でやる過ぎに感じましたけど……

少しの時系列の変更はありましたが、その辺は違和感無かったのでその点は問題ないですね。
何故、生志摩vs美春滝を2話にしたのか……あそこまでアニメ化するなら原作通りでいい気がするけど……

素敵なエピソードとしては、カップリングギャンブルです。
つづらが裏切り者だと勘違いした芽亜里が、つづらを裏切り者だと罵倒し孤立させる。
しかし、最後の最後まで、つづらは芽亜里を信じてギャンブルに挑む、芽亜里も真実に気づいて、つづらに協力を仰ぎ勝利する。
そうして、芽亜里は自分の言動に謝罪する。

つづらの立場になれば、勝手に裏切り者扱いして悪人にされてハブられて……私なら多分、そんな人こそ裏切り者だと思ってしまう。
理由は自分が裏切り者ではないからです。
だから、最後の最後信じる事は難しいでと思いますが、それが出来ちゃう彼女はホントに信頼してるんだなぁ〜って関心しちゃう。

芽亜里の立場になれば、冷静を失って、どうしても先入観に邪魔をされて他の裏切り者の可能性を低く見積もってしまいそうだけど……友達を信じる事が出来たからこそ得られた勝利であり2人の絆の強さが見えた物語でした。


そして、壬生。
コイツの理想はかなり正しい。
共感すら出来る理想を持っている……

しかし、それだけでしかない人。
人としては間違えた考えを持っている奴であり最後の最後で本性をあらわしてきた。
1度の敗北で簡単に信頼出来る仲間を切り捨てる。

仲間をなんだと思っているのか……
強さや勝率しかみてない奴でした。
仲間って何だろう？

多分、目的や目標に向けて共に支え助け合いながら共に歩んで行くのが私の考える仲間の形だと思います。

確かに強いメンバーで組んだ時はどんなチームでも強いですが、それでは必ず内部分裂を起こします。
やはり強さよりも大切なのは仲間を認める信頼できる事だと思います。

こんな直ぐに仲間を切り捨てる様な人間には、いつか人はついてこなくなります。
壬生に取って美春滝は信頼に置ける人物だったと思います。
こうした人こそ切り捨てるべきではないと思うのてすけどね。

壬生と美春滝は許嫁です。
美春滝は「婚約も破談にするのか？」と言う質問に壬生は「名家同士の婚姻のメリットを捨てる訳がない」と言います。

うーん、世の中には壬生の様にメリットで結婚する人も居ると思う。
だから、あくまで私の恋愛観で言うと「ふざけんじゃねーぞっ！」です！

私なら絶対に壬生みたいな奴との婚姻は破談させる！
人をメリットやデメリットでしか見ない人間な大嫌いだからです！
恋愛じゃなくても何にでもです！

メリットやデメリットでしか見て貰えないのは自分だったら辛いだろうし、自分も他人をメリットやデメリットでしかみない様な人にはなりたくないからです。

まず見るべきはメリットやデメリットではなく、その人自身です！
そりゃ、好みとかもあるだろうから理由が、その人を見ての結婚や破談ならわかります！
でも、メリットってなんだよ！ふざけんなっ！ってなるんですよね。

私には美春滝は壬生を自身の良さを見た上で壬生を信頼し愛していたのだと思います。
しかし、壬生はメリットでしか見てなかった。

ラストにそれに対して芽亜里がブチ切れますが、それは当然です！
それに対しての芽亜里への壬生の返答は……保留。
芽亜里を勧誘し続けるか……仲間にならないなら……潰す。
最低の男だ……仲間にならないなら敵になる可能性があるから潰す……やり方がなんか汚い


さて、原作の1~3巻がアニメ化されていて序盤も序盤で終わりも中途半端ですね。
しかも、ラストは解説混じりの俺たたEND風でした。

これって6話までだけど続くのかな？
続いて欲しいなぁw
細かい部分はカットされてたけど、やっぱり面白いし映像もテンポも良かったですです。

双では主人公感全開の芽亜里ですが、賭ケグルイ本編では1話で、完全にクラスを仕切る悪役令嬢風に出ていた芽亜里でしたが、双は本編の1年前が舞台です。

何故、芽亜里があの様なポジションに居たのか、つづらは何処へ消えたのか……
私は、ずっとその辺が気になってました。

原作は完結してませんが、改めてアニメを見ながら考えると何となく見えて来るものがある気がしました。